2015.09.05
ワイン初心者にも安心。家庭料理に合う「普段着ワイン」はいかが?
家でワインを飲みたいな……。
そう思ってお店に行っても、おいしい1本を見極めるのは初心者にとってかなり難関。ずらりと並んだラベルに圧倒され、購入するのをためらってしまうこともあるのでは?
自身も「まだまだワイン初心者」と語る三越伊勢丹和洋酒アシスタントバイヤー・東木場由衣さんによれば、詳しくないからと身構えたり、背伸びをして飲んだりする必要はなく、初心者ならではの楽しみ方を見つけることが重要なんだとか。
「ワインは料理と一緒に楽しむもの。合わせる料理を定めると、一気に選びやすくなります」と語る東木場さんに、日常の食卓によく登場する料理をベースに、普段着ワイン3本を教えていただきます。
お母さんの味に合う1本
「エミリオ ボルドー・ルージュは、フレッシュで、フルーティでで飲みごたえのある味わい。しかも価格もお手頃。笑顔を思わせるエチケットデザインも可愛らしく、晩酌ワインに最適です」と東木場さん。
そして、ワインに欠かせないのがお料理。でも、ワイン初心者にとってはそれも頭を悩ませる要因のひとつです。
「このワインは、和洋を問わずさまざまな料理に合わせられるのがポイントです。砂糖と醤油で味付けした肉じゃがなどの煮物、きのこのバターソテー、これからの季節ならハーブを添えた秋刀魚の塩焼きなど、お母さんが作る家庭料理と一緒に楽しんでほしいですね」
秋の夜長の晩酌に、おいしいパンとともに
「2本目は、フランス・ブルゴーニュ地方の代表的な赤ワイン用ブドウ品種、ピノノワール100%のワイン。果実味と酸のバランスに優れ、樽のニュアンスも感じさせる、上質な味わいのワインです」
ピノノワールは、東木場さんが最近ハマっているブドウ品種なのだとか。
「私はよく、ピノノワールのワインにパンを合わせて楽しんでいます。ナッツやベリーが入ったパンや、酸味の利いたクリームチーズをのせたパンなどがおすすめ。また、ソースにバルサミコ酢を使った料理などにもよく合うと思います」
秋の夜長、おいしいパンとこのワインを用意して、のんびり映画でも見ながらくつろぎタイム。日頃の疲労が癒され、とっても贅沢な時間になりそうです。
休日のランチに合わせるならこれ
「白ワインのおすすめはこちら。ニュージーランド産の、ソーヴィニヨンブラン100%の白ワインです。フレッシュな酸と爽やかな果実味が印象的で、毎日飲んでも飲み飽きませんよ。アルコール度数が12%と低めなので、休日のランチやピクニックのおともにも最適です。サラダやパスタ、サンドイッチなどと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。夕食なら、魚介のパエリアなどがぴったり!」
飲み、試し、記憶を貯めていくことでワインを知る
東木場さんは、ワインを選ぶときどんなポイントを重視しているのでしょうか?
「誰と飲むか、何を食べるか、気候や天気、場の雰囲気などを思い浮かべ、一番ぴったりな1本を選びます」。とはいえ東木場さんも、その1本が選べるようになってきたのは、最近のことなんだとか。
「悩んだときは、ソムリエに相談するのが一番! お気に入りのお店で信頼できるソムリエを見つけると、ワインの世界がグンと広がると思いますよ。もちろん、エチケットのデザインで選ぶのもあり。初めはとにかくいろんなワインを飲んで、その時の記憶を頭の中に貯めていくんです。そうすると、今、自分が飲みたいワインや料理との相性などもわかってきて、次第に自分の中の引き出しのメモからワインを選べるようになると思います」
まずは気軽に毎日の食卓で楽しめる、お気に入りの「普段着ワイン」探しから。きっとその先には、ワインのある素敵な暮らしが待っているはずです。
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