2015.08.27
ご飯の懐の深さを再確認! 冷やご飯をおいしくいただく「涼飯」レシピ
そうめんやソバなどツルツル食べられる麺に食指が動く季節。でも、ごはんだって工夫次第でさっぱりと食べられる主食になるんです。その工夫とは、ズバリ、「冷やす」こと。
アツアツ、モチモチこそ至高としてきたごはんを、冷やす!? 正直抵抗感がありましたが、これが意外にいい! 炊飯系フードユニット、「ごはん同盟」のしらいのりこさんとシライジュンイチさんが、冷やすことでおいしくなる、その名も「涼飯」レシピを紹介してくれました。
「冷たいごはん」ならではのおいしさを楽しむ
胃腸が疲れて食欲もない、料理もめんどう……。「そんなときにおすすめなのが、ごはんを冷たいままでいただく『涼飯』です」とシライさん。
「涼飯は、ごはんはモチモチじゃなきゃ、炊き立てじゃなきゃ、という概念とはまた別のもの。冷やして食べることで別のおいしさが引き立つんです。家にある残りものなどで作れるし、火も使わないので簡単です」
そんな気になる涼飯レシピ、今回は3種類紹介します!
涼飯レシピ① 赤酢でさっぱりまろやか「赤いちらし寿司」
食欲のないときでも、さっぱりしたお寿司だと箸が進んでしまうから不思議です。こちらは酢飯にマグロや野菜のヅケをのせるだけの簡単レシピですが、お酢の酸味が絶妙! まろやかな赤酢で作ればおいしさが倍増します。
【材料】
- ごはん
- すし酢(あれば赤酢で作ったすし酢がおすすめ)
- しょうゆに漬けたマグロぶつ切り
- しょうゆに漬けたトマトの角切り・タマネギのみじん切り
- キュウリの塩もみ
- ショウガの甘酢漬け(刻む)
- ミョウガのみじん切り
【作り方】
- 炊き立てのごはんにすし酢を入れ、ざっくり混ぜた後、あおいで人肌程度まで冷ます(最後にあおぐことでごはんの余分な水分が飛び、ツヤが出る)。そのまま1時間ほど置いてなじませる。
- 十分に冷めたごはんの上に具材をのせるだけ!
「すし酢はごはんが熱々の方がしっかり味がつくため、ごはんに混ぜるタイミングは炊き立てがおすすめ。しっかり混ざった後は、おひつなどに入れて放っておいて大丈夫です」(しらいさん)
涼飯レシピ② 梅干しが効いてる!「冷やしかつ丼」
冷たいかつ丼!? と驚いてしまうこちらのレシピ。前日の残りのトンカツをのせたごはんに冷たいダシをかけて、お茶漬け風にするだけ。油もののトンカツと冷たいダシは果たして合うのか……? そんな不安をひと口目で吹き飛ばす、つなぎ役の梅干しのいい仕事ぶりに注目です!
【材料】
- ごはん
- トンカツ(前日の残りなど、冷たいままで)
- カツオと昆布のダシ
- 薄口しょうゆ
- みりん
- 酒
- 薬味(梅干し、ミョウガやシソのせん切りなど)
【作り方】
- ごはんを洗って粘り気をとる。
- ダシ、薄口しょうゆ、みりん、酒を鍋に入れてひと煮立ちさせ、冷ましておく。
- ごはんの上にトンカツ、薬味をお好みでのせ、2をかけて完成!
「トンカツはちょっとぜいたくですが、代わりに天かすでもおいしいですよ!」(しらいさん)
涼飯レシピ③ 山形の食の知恵「水まま」
「水まま」とは、山形の伝統的な涼飯。ごはんに冷水をかけてしょっぱい漬物などと一緒に食べる、というシンプルな調理法ながら、見た目が新鮮、おかわりしたくなるおいしさです。
「漬物、塩鮭はとにかく塩辛いものがおすすめです!」(しらいさん)
【材料】
- ごはん
- 氷
- 漬物(味噌漬けなど、塩気の強いもの)
- 塩鮭(前日の残りなどでOK)
【作り方】
- ごはんは冷水で洗って粘り気をとり、器に盛ったら氷をのせて冷やす。
- 漬物と塩鮭をのせ、冷水をかけて完成!
ごはん=アツアツじゃなきゃ、という概念を覆される涼飯の魅力。冷たいごはんなんて!と思われた方、まずはだまされたと思って、ぜひ一度チャレンジしてみてください!
ごはん同盟(しらいのりこ・シライジュンイチ)
ご飯好きの、ご飯好きによる、ご飯好きのための、炊飯系フードユニット。日夜、ご飯をおいしくいただく方法を生み出し、その成果を多くのご飯好きと共有するための活動を行う。合言葉は、もちろん「おかわり!」。美味しいごはんをいただくため、西へ東へと飛びまわっている。
商品の取扱いについて
※本記事内でご紹介しているアイテムは、三越伊勢丹でのお取扱いはございません。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
Ranking
人気記事ランキング