2015.07.18
沖縄展で会える! プレミアム泡盛・クース(古酒)の奥深き世界
芳醇な香りとまろやかな甘みで多くのファンを持つ沖縄のお酒・泡盛。そのなかでも「古酒(クース)」は、お酒好きを虜にする魅力に溢れるお酒。普通の泡盛よりも一層芳醇でまろやかというその魅力を、三越伊勢丹の和洋酒アシスタントバイヤーの針替孝之さんに教えてもらいました。さらに、伊勢丹新宿店で7月22日から開催の「めんそ~れ~ 大沖縄展」に出品される、プレミアムな泡盛3本もご紹介します。
熟成するほどおいしい、クースこそ泡盛の真骨頂
クースという耳慣れないお酒の正体は、ずばり泡盛を熟成させた古酒のこと。定義上は3年以上熟成させた泡盛が半分以上ブレンドされているものを指しますが、商品として流通しているものは5年、10年とさまざま。長い年月を必要とする貴重なお酒なので、本場・沖縄でもお祭りや祝いの日など特別なときに飲むプレミアムな泡盛なのです。
「泡盛の魅力を最大限に引き出したものが、クース。泡盛は熟成すればするほど香りが立ち、舌触りは滑らかになり、甘さも増すのです」と、針替さん。
さらに興味深いことには、同じ原料の泡盛でも「寝かせ方」によって、まったく異なる個性の味に成長するのだそう。針替さんは、沖縄展のために集めたクースの中から熟成方法にこだわった3つの商品をセレクトしてくれました。
ウイスキー樽の芳醇な香り
神村酒造「暖流 25年古酒」
まずは、ウイスキーなどに用いられる「オーク樽」で熟成させたユニークなクース。
「一般的に泡盛はカメや瓶で貯蔵することが多いのですが、神村酒造ではウイスキーをヒントにした独自の熟成方法を採用しています。さらに25年という長期熟成は、めったにお目にかかれない貴重な商品。ウイスキーのような豊かな香りを感じてほしいですね」
オークならではの芳香な香りを楽しんだら、特上のスコッチウイスキーのようにキュッとひと口。四半世紀かけて生まれた深いコクが口いっぱいに広がります。まずはそのまま、ストレートで味わいたいですね。
神秘の自然空間が育むまろやかさ
金武酒造「2002年製造 県知事賞受賞 古酒 龍」
続いて紹介する「金武酒造」は、鍾乳洞で熟成することで知られる名蔵。年間を通して温度が18度に保たれる鍾乳洞は、泡盛の貯蔵に最適な空間だそうです。
「安定した環境でじっくりと熟成させることで、他にはないまろやかさが生まれます。飲み方はロックがいいですね。キリッと冷たいクースの、初体験の舌触りを楽しんでください」
さらに今回は県知事受賞という特別な品。自信を持って推薦できる一本です。
重要文化財で造る超・稀少酒
津嘉山酒造「國華 5年古酒」
最後は、今回の沖縄展を逃すともう入手できないかもしれない、とても稀少なクースです。
「この津嘉山酒造は、沖縄で唯一戦前の姿を残しており、国の重要文化財にも指定されている歴史ある蔵です。従業員はわずか2名で、現在は建物の改修工事の真っ最中。そんな環境下で、ごく少量の泡盛造りを続けています」
また、津嘉山酒造は小規模手作りのためクースは非常に珍しいもの。今回の催しのために特別に出品をお願いした、まさに幻のクースです。
「手作業で造られたクースは、泡盛本来の味をダイレクトに感じられるはず。飲み方はこれもロックがおすすめ。独特の香りと、力強いのどごしを感じられるはずです」
蔵人の声を直接聞ける、絶好の機会
「今回の沖縄展には11蔵の蔵元さんが実際に店頭に来てくれます。泡盛は材料こそ同じですが、蔵のこだわりや製法によって驚くほど個性豊かなお酒。ぜひ蔵元さんとのゆんたく(会話)を楽しんで、自分に合ったクースを見つけてください」
沖縄のプレミアム泡盛がやってくる、特別な1週間をお楽しみください。
商品の取扱いについて
記事でご紹介している商品は、7月22日(水)~27日(月)伊勢丹新宿店本館6階=催物場で開催される「第21回 めんそ~れ~ 大沖縄展」にて、お取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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