日本橋三越の2021年フランス展。バイヤーが推す生産者のワインに注目です！

2021年9月29日（水）～10月11日（月）に日本橋三越本店で開催される「三越フランス展」。期間中、ワインファンにとって見逃せないのが、フランスのワインを大特集する「日本橋三越本店　フランスワインフェスティバル」です。

9月29日（水）～10月4日（月）のpart1では赤・白・ロゼのスティルワイン（非発泡性ワイン）が、10月6日（水）～11日（月）のpart2ではシャンパンをはじめスパークリングワイン、シャンパンやスパークリングワインの限定セット商品などスティルワイン以外のワインが登場します。

とにかく幅広く、奥が深いフランスワインの世界。いったい何を基準にして選べばいいのか、ビギナーは迷ってしまいますよね。そこで今回は、日本橋三越本店・担当バイヤーの石黒敬大さんに、2021年注目の「生産者」のなかから、特におすすめを教えてもらいました。

赤ワインの銘醸地ブルゴーニュ地方、シャンパンの産地シャンパーニュ地方から、それぞれチェックしたい生産者をピックアップ。各生産者が手がけるシグネチャーワインとなる1本を、相性の良い料理と合わせてご紹介します。

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まずは、part1の期間、2021年9月29日（水）〜10月4日（月）に登場する、赤ワインの銘醸地ブルゴーニュ地方の生産者から注目していきましょう。

【ブルゴーニュ地方の生産者①】＜シャンピー＞300年の歴史をもつブルゴーニュ最古のメゾン

1720年に創業したブルゴーニュ地区・ボーヌ村最古のメゾン＜シャンピー＞。ブドウ畑をこよなく愛するベテラン技術責任者、ディミトリ・バザスのもと、徹底した品質管理を遵守したワイン造りを行っています。そんなメゾンから生まれる個性豊かなワインは、格調の高さと繊細さを兼ね備えた味わいで人気です。

生産者（メゾン）名	シャンピー
エリア	ブルゴーニュ
目指している味わいの特徴	個性豊かな飲みごたえがありながら、格調高さ、繊細さを兼ね備えた味わいのワイン

【ブルゴーニュ地方の生産者②】＜ドメーヌ・マニュエル・オリヴィエ＞実力派当主が開いた新世代のドメーヌ

＜ドメーヌ・マニュエル・オリヴィエ＞は1990年に開業したばかりの新星ドメーヌ（ブドウ栽培から瓶詰までを一括で行う生産者）。

当主マニュエル・オリヴィエは若くして、ブルゴーニュ最高峰のメゾン＜ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ＞で熟成コンサルタントを務めた経歴を持ち、ブルゴーニュの権威ある賞を多数獲得するほどの実力派。ブドウそのものへの愛情から、土地とブドウの安全を第一とした「リュット・レゾネ（減農薬栽培）」にも力を入れるなど、サスティナブルの観点からも注目される醸造家です。

生産者（メゾン）名	ドメーヌ・マニュエル・オリヴィエ
エリア	ブルゴーニュ
目指している味わいの特徴	ブドウ本来の味わいをその生育環境から追求。真の意味でのテロワールが表現されたワイン

【ブルゴーニュ地方の生産者③】＜ミシェル グロ＞名門グロ家の伝統を受け継ぐ6代目当主

かの「ロマネ・コンティ」の畑を有することでも知られ、ブルゴーニュ地方の頂点を極める銘醸地ヴォーヌ・ロマネ村。その村を代表する名門グロ家は、一族のそれぞれが独自のドメーヌを持つことでも知られています。6代目ミシェルが経営する＜ミシェル グロ＞は、1995年に相続した単独所有畑クロ・デ・レアをはじめとした合計17haの畑を所有するドメーヌ。ブドウの個性を最大限に引き出すため比較的高温での発酵にこだわり、エレガントな味わいのワインを醸造しています。

生産者（メゾン）名	ミシェル グロ
エリア	ブルゴーニュ
目指している味わいの特徴	ブドウの個性を最大限引き出したエレガントな味わいのワイン

続いて、part2の期間、2021年10月6日（水）〜11日（月）に登場するシャンパンの中から、おすすめの生産者を紹介します。

【シャンパーニュ地方の生産者①】＜パイパー・エドシック＞フランス王妃も愛した、華やかなシャンパーニュの伝統を守る一大メゾン

モンターニュ・ド・ランス地区からコート・デ・バール地区に至る広大なブドウ畑を所有する＜パイパー・エドシック＞。1785年に創業、王妃マリー・アントワネットに献上した実績もある名門シャンパーニュ・メゾンです。複数種のブレンドによって生み出される美しい黄金色と華麗ではつらつとした香味、バランスが整ったシャンパンは、かのマリリン・モンローにも愛された味わい。現在も世界中のセレブや愛好家たちを魅了し続けています。

生産者（メゾン）名	パイパー・エドシック
エリア	シャンパーニュ
目指している味わいの特徴	美しい色味と華麗ではつらつとした香味を持つワイン

【シャンパーニュ地方の生産者②】＜アヤラ＞辛口シャンパーニュの先駆け。優れた醸造技術を誇る小さなメゾン

グラン・クリュ畑の広がるアイ地区で、1860年からワイン造りを行う歴史あるシャンパーニュ・メゾン＜アヤラ＞。当時シャンパンといえば甘口が主流の中、初代エドモンド・デ・アヤラが辛口シャンパンをリリースし大ヒット、1908年には英国ロイヤルワントの称号を獲得しています。2005年には醸造所を最新鋭の設備に刷新。人の手をできる限り介在させないことでブドウのポテンシャルを最大限に引き出すという考え方のもと、ピュアでエレガントなシャンパンを造り続けています。

生産者（メゾン）名	アヤラ
エリア	シャンパーニュ
目指している味わいの特徴	甘さを抑えることで、ブドウの個性を表現。ピュアでエレガントな味わいのワイン

【シャンパーニュ地方の生産者③】＜ルイ・ロデレール＞2世紀にわたり自社畑の葡萄と家族経営にこだわり続ける老舗シャンパーニュ・メゾン

1776年の創業当時から2世紀にわたり、家族経営を続けるシャンパーニュ・メゾン＜ルイ・ロデレール＞。クオリティ追求のために自社畑の育成にこだわり続けた初代ルイ・ロデレールの基本理念を守り続けています。そういったこだわりが評価され、英国のアルコール飲料専門誌「ドリンクス・インターナショナル」の「世界で最も称賛されるシャンパーニュ・ブランド2021」にて、2年連続で第1位に選ばれました。

生産者（メゾン）名	ルイ・ロデレール
エリア	シャンパーニュ
目指している味わいの特徴	複数のヴィンテージをブレンドしながらも、ベースワインの収穫年の魅力を表現し、バランスが調和した素晴らしい味わいを目指している。

いかがでしたか？ メゾン、ドメーヌの歴史や成り立ちを知ればもっと、ワイン選びが楽しくなりそうですね。食欲の秋のおともに、生産者のこだわりが詰まったワインをぜひご堪能ください！

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