2015.07.07
甘く爽やかな香りのスパイス「カルダモン」6つの活用レシピ。かぼちゃ、ドリンク、スイーツなどにも最適
キッチンの片隅で、いつかいつか……と出番待ちしている調味料。
特定の料理のためだけに購入した調味料を、いかに上手に、おいしく使い切るかを指南する本連載。毎回、高品質なスパイスを提供している専門店<朝岡スパイス>の伊勢丹新宿店店長・髙橋香さんにお話をうかがっています。
第5回のテーマは「カルダモン」。甘くエキゾチックで、すーっと爽やかな強い香りを持ち、「スパイスの女王」とも呼ばれています。
「カルダモン」はカレー以外にもどんどん使える!
カレーのスパイスのひとつとして使われるカルダモン。インドなどでは、口臭予防に食後に噛んだりすることもあるようですが、カレー以外のお料理で使う機会は、なかなか思い浮かびません。
実は、髙橋さんがもっとも好きなスパイスが、このカルダモンなんだそう。そんな彼女が教えてくれる、とっておきの使い方があります。
【カルダモンの使い方レシピ①】かぼちゃに少量、で風味がアップ!
「スープやサラダ、コロッケなど、かぼちゃを使ったお料理に少量のカルダモンパウダーを混ぜてみてください。爽やかな香りが鼻に抜けて、かぼちゃの青臭みが消えるので、風味豊かになりますよ」
また、人参サラダにもおすすめ。どちらに入れるにしても、カルダモンは独特な香りなので、入れ過ぎないのがおいしく仕上げるコツ。
【カルダモンの使い方レシピ②】乳製品との相性も○
乳製品の独特の臭み消しにもなるカルダモン。ヨーグルトとも相性がいいので、パウダーをひと振りするだけでも、とっても簡単においしくなるそうです。
「水切りしたヨーグルトにカルダモンパウダー、お好みのナッツやドライフルーツを混ぜると、『シュリカンド』というインドのデザートになります。手軽にできるので、夏のおもてなしや食後のデザートとして、さっぱりといただけます」
【カルダモンの使い方レシピ③】ホールで入れて風味豊かなサングリアに
暑くてムシムシする季節におすすめなのは、自家製のサングリア。
「特に夏は、白ワインで作ります。砂糖と同量の水、カルダモン、シナモン、クローブを入れてシロップを作りましょう。このとき、粉末のスパイスを使うと濁ってしまうので、必ずホール(原形)を使います。そして、白ワインにレモンやオレンジ、プラムなどお好みのフルーツとこのシロップを入れて、ひと晩置けばできあがり。こうして作った白のサングリア、ホームパーティでは女子に大人気です!」
ちょっとしたピクニックやBBQパーティのおともにも、カルダモンの爽やかさが涼をくれそうです。
【カルダモンの使い方レシピ④】アルコールが苦手ならマチェドニアに!
「いま紹介したサングリアですが、お酒が苦手な方には、白ワインを入れず、カットしたフルーツとこのシロップを合わせただけで作れる、マチェドニア(フルーツポンチ)がおすすめです」
そのまま冷やして食べても、アイスクリームにかけても、流行のジャーに詰めても、華やかな香りのデザートになりますね。
【カルダモンの使い方レシピ⑤】紅茶やコーヒー、ジャムにも
「紅茶やコーヒーにカルダモンホールを1粒入れても、いつものドリンクが香り豊かに。また、ジャムを手作りするときにホールを数粒入れれば、ひと味違った風味に仕上がって変化を楽しめますよ」
【カルダモンの使い方レシピ⑥】シナモンやクローブを組み合わせれば、相乗効果で香り豊かに!
「カルダモンは、卵形で緑色のさやの中にある、黒い種が香りのもと。ホールで使うときはさやに割れ目を入れると、より香りが広がって豊かな風味が引き立ちます。お料理にもよりますが、シナモンやクローブと一緒に使うと、香りの相乗効果が感じられる味わいになりますよ」と髙橋さん。
甘い香りと清涼感を持つカルダモン。何気ないふだんのお料理や飲み物に、たったひと粒、ひと振り加えれば料理に奥行きを出し、優美なアクセントをプラスしてくれるのです。ぜひ、伊勢丹新宿店の店頭でも、スパイスとお料理の組み合わせや、余ってしまい困ったスパイスの活用方法など、いろいろな疑問を気軽に聞いて、スパイス上級者を目指してみてください。
長年、伊勢丹で店の顔をつとめる。ルー無し、スパイスで作るカレーにおすすめしたいのは『炒め玉葱』のコク!
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=シェフズセレクションにてお取り扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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