2021.05.26
【伊勢丹】世界が認めるクオリティ! 2021年注目の日本(国産)ワイン。熊本、岡山、山梨、山形、北海道
海外の国際コンクールで受賞が相次ぎ、世界中で熱い視線を集めている日本ワイン。近年日本ワインのクオリティーが向上し、人気が高まっているのはなぜなのでしょうか?
伊勢丹新宿店ワイン・洋酒商品担当の窪井佳織さんにその理由を聞きながら、2021年に特に注目したいワイナリー及びワインを、白・ロゼ・赤・スパークリングに分けて紹介してもらいます。
海外からも注目! 日本ワインが急成長している理由とは?
各アイテムを見ていく前に、日本ワインが急成長している理由を窪井さんに聞いてみました。
「10〜20年ほど前から、カリスマ的な造り手が各地にワイナリーを開き、日本ワイン業界を牽引したのですが、それが第二・第三世代へと続き、いまの日本ワインの人気につながっています。若手の造り手が成長し、各地域で研鑽を積みながら、よいぶどうを育て、その土地の個性(テロワール)を表現した素晴らしいワインができるようになりました」
<シャトーメルシャン>や<サントリー登美の丘ワイナリー>などの大手をはじめ、日本ワインは海外で数多くの賞を安定的に獲得。まさに円熟期を迎えつつあると言えそうです。
「日本のぶどう『甲州』で造るスッキリとした白ワインはいまや海外の有名ホテルなどの高級和食店に常備されるほど、高い評価を得ています。また、SNSの普及によりこれまで世に出ることのなかった小さなワイナリーの知名度も上昇してきました。質の向上もそうですが、飲み手自身が、フランスやイタリアなどの銘醸地だけではなく、自分の舌で選択できるスキルを身につけてきています。先入観がなくなったというのも、日本ワインの存在感が増してきた理由として挙げられるでしょう」
そんな人気上昇中の日本ワインの中でも、特にいま飲んでおきたい5本を、白・ロゼ・赤・スパークリングの順に紹介してもらいました!
【白】深みのあるブレンドワインは和食との相性が抜群! <熊本ワイン>
1999年に熊本市でワイナリーを設立し、今年で22年目を迎える<熊本ワイン>。もともと契約栽培によって県産のぶどうを使っていましたが、2018年には県北の山鹿市菊鹿町に「菊鹿ワイナリー」を設立し、自社農園での栽培もスタートさせました。
「菊鹿 シャルドネ」は、そんな菊鹿町で栽培されたシャルドネを使用した白ワイン。ステンレスタンクで発酵させたシャルドネと、異なる年に収穫し、約1年樽熟成させたシャルドネをブレンドするというこだわりで、味わいにやわらかさと深みを持たせています。
「白桃や熟したりんご、オレンジの花のほか、樽由来のバニラのような香りが楽しめます。冷蔵庫で冷やした開けたての味わいと、温度変化した後に出る樽の余韻をぜひ味わってほしいですね。辛子蓮根や寿司など、和食との相性も抜群です」(窪井さん)
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階
【白】早採りシャルドネならではのフレッシュ感と爽やかさ<ドメーヌ テッタ>
続いては岡山県のワイナリー。<ドメーヌ テッタ>は、岡山県新見市にて、日本では稀な石灰質の土壌組成でぶどうを栽培。地元のぶどうのポテンシャルを最大限に表現するため、野生酵母で発酵させ、糖や酸は一切加えないスタイルを貫いています。
「シャルドネ ペルラン」は、あえてガス感を残したのど越し爽やかな白ワイン。早採りのシャルドネを100%使用することで酸を残したフレッシュな飲み口を実現しています。
「同ワイナリーのスタンダードが味わえる一本。果実味とほんのりした甘みの後、さわやかな酸とミネラルの苦みが余韻として広がります。お食事の初めから合わせられるワインで、脂身の少ないお肉や野菜をたくさん使ったさっぱりとした和食にぴったりです」(窪井さん)
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階
【ロゼ】マスカット・ベーリーA100%。甘い香りと軽やかな辛口がたまらない<マグヴィス ワイナリー>
ほんのりサイバー感漂うラベルのロゼを手がけるのは、ちょっと異色の生産者。<MGVs(マグヴィス) ワイナリー>は、山梨県勝沼で半導体加工を手掛ける塩山製作所が2017年に立ち上げたワイナリーです。半導体の会社ならではの品質・衛生・作業管理のノウハウを活かしながら、山梨県産マスカット・ベーリーAを100%使用したワイン造りを行っています。
「B521 GI Yamanashi」は、2019年に収穫されたマスカット・ベーリーAを使用したロゼワイン。鮮やかな桜色で、いちごのような品種特有の甘い香りと軽やかな辛口のギャップがクセになる味わいです。
「軽やかな酸味とまろやかなコクがトマトベースの料理にぴったりです。味噌を使用したメニューとも合うので、ぜひ地元山梨の『甲州味噌』を使った料理と合わせてみてはいかがでしょうか」(窪井さん)
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階
【赤】自社製の熟したぶどうのみで造る旨みと渋みあふれる一本 <ウッディファーム&ワイナリー>
赤ワインは、挑戦的なワイナリーから。日本での栽培例の少ない品種の自社栽培に挑む山形県<ウッディファーム&ワイナリー>。自社栽培の魅力は、「甘み・酸味・香りが十分に熟するまで収穫をギリギリまで見極められるところ」と語ります。
約40aの一文字短梢栽培の畑から、最も熟したぶどうだけが使われているというこちらのワイン、ピノノワールは、MV6というクローンを使用。すぐに飲んでもおいしくいただけますが、熟成後の味わいにも期待が持てるポテンシャルを備えています。
「さくらんぼ、すもものような赤い果実の香りに、スモークした肉や土気のある香りが混ざります。大振りのグラスよりも普段使いのグラスに注いで、15~18℃程度のぬるめの温度帯で、少しずつ開いてくる味わいを楽しんでください。赤身のお肉とペアリングするのがおすすめです」(窪井さん)
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階
【スパークリング】食前酒にも食中酒にも! にごりの旨みがしっかり<オサワイナリー>
最後に登場するのはスパークリング。<オサ ワイナリー>は、北海道の中でも比較的温暖な小樽市で、ワイン商社やソムリエの経験を持つ長(おさ)夫婦が創業。自社畑で8品種を栽培し、年間約1万本を醸造しています。
「Yoi Yoi Hour」はナイアガラとツヴァイゲルトレーベという2種類のぶどうをブレンドしたやや辛口のスパークリングワイン。Yoi Yoi は「心地良い」「酔いごごち」、Hourは「泡」「時間」という意味が込められているのだとか。ナイアガラ由来の華やかなアロマと軽やかな口あたり、ツヴァイゲルト由来のコクと果実味、瓶内二次発酵によるにごりの旨みが合わさったユニークな味わいです。
「キリリと冷やして、乾杯にもってこいのスパークリングワイン。生ハムやオリーブなど軽いおつまみと合わせて食前酒としてもよいですし、香ばしくオリエンタルなニュアンスを生かして、エスニックや中華料理に合わせても。餃子や麻婆豆腐とも好相性です!」(窪井さん)
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階
北から南まで、日本全国のユニークなワインが幅広くそろう伊勢丹新宿店。世界が注目する日本ワインの「いま」をぜひ体感してみてください!
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店 本館地下1階=グランドカーヴにてにてお取扱いがございます。三越伊勢丹オンラインストアはこちら。
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