2021.04.27
【ソムリエが解説】初夏におすすめ! ロゼワインの基礎知識。2021年の通販で買えるおすすめも紹介
淡く美しい色合いや華やかさから、春にから初夏にかけて人気が高まるロゼワイン。うきうきした季節の気分をさらに盛り上げてくれます。
今回は、そんな「ロゼワイン」に関する基礎知識や料理とのペアリング、さらには2021年におすすめのロゼワインについて、伊勢丹新宿店のソムリエ小林 結さんが教えてくれました。
※この記事は三越伊勢丹オンラインストアの特集記事より流用、一部編集を加えて掲載しています。
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ソムリエが解説! ロゼワインの基礎知識
ソムリエ小林さん曰く「世界的に見るとロゼワイン市場は20年目から伸長を続けており、SNS映えするようなかわいい見た目や飲みやすさから、その人気はとどまるところを知りません」。日本でもこれからさらに注目を集めそうです。
【知識①】世界で愛されるロゼワインは、辛口が80%を占める夏の飲みものだった!
ロゼ(rose)はフランス語で「バラ色」という意味で、その名にふさわしい可憐なピンク色が特徴です。ロゼワインというと「甘い」「女性向け」というイメージを持たれている方も多いですが、実は世界的な潮流は完全にドライなんです。8割以上が辛口です。30年ぐらい前まで、世界で最も売れていたロゼワインは「マテウス ロゼ」という微発泡で甘口のポルトガルワインだったこともあり、日本ではそのイメージが定着しているのかもしれません。
また、日本では春に人気のロゼワインですが、欧米では夏のバカンスの定番です。コートダジュールなどに行くと、皆パラソルの下でシャンパーニュかドライなロゼワインを飲んでいます。ぜひ日本でも春に限らず、長いシーズン楽しんでいただきたいですね。
【知識②】ロゼワインの造り方は2つある
赤ワインは黒ブドウの皮の色素を完全にうつしとったもの。それに対してロゼは、一部だけ色素をうつしとったものになります。
色素のうつしとり方には2つの方法があります。1つは主な製法である、赤ワインと同じようにブドウをまるごと漬け込み、果汁がある程度色づいたところで皮を引き上げる方法。もう1つはブドウをプレスしてその果汁だけを使う方法です。
【知識③】ロゼワインが造られる地域は全世界!
全世界で造られています。ワインを造っているほとんどの地域で造られていて、その数もどんどん増えています。先進的な意識を持っているワイナリーほど手掛けているイメージがあります。
【知識④】ロゼワインの価格帯は2,000~3,000円とお手頃
価格は他のワインに比べて比較的低く、2,000~3,000円程度のものが主流です。同等の価格で良質なワインを探す場合、赤ワインや白ワインより見つかりやすいかもしれません。
寒冷な地域でブドウの色が乗りにくいこともあり、シャンパーニュでは例外的に高級品となっていますが、なぜかその他の地域では安価なものとして扱われてきた歴史があり、いまでもお手頃なものが多いです。ロゼワインはデイリーに楽しめる価格でもほんとうにおいしいワインに出会えるので、非常に満足度が高いと思います。
【知識⑤】ロゼワインはボルドー用のグラスで飲む
ブドウの品種に合わせたグラスを選ぶといいでしょう。悩んだら、赤ワインの1種であるボルドー型と呼ばれる、グラスの広い部分と飲み口の広さにあまり差がない形をしたグラスを使って飲むのがおすすめです。
飲むときの温度帯は低めの5~6度から始めていただいて、グラスの中で温度の上昇とともに香りや口当たりの変化を楽しみます。ただ、どちらかというと白ワインの性格が強いもののほうが多いので、あまり温度を上げすぎる(ぬるくなる)と味がばらけてしまいます。ダレてきたなと思ったら、アイスバケツに戻して冷やしてください。
【知識⑥】ロゼワインの色の濃さに合わせて食事を選ぶ
ロゼワインは赤ワインと白ワインの中間ともいえるため、合わせられる料理の幅が広いです。和食・洋食・中華まで一度に並ぶ日本の食卓においては、どんな料理とでも仲良くできるロゼワインは非常に使い勝手が良いと思います。
ペアリングには「色が似ているものを合わせる」という傾向があります。色合いに味わいの傾向が反映されるんですね。麦茶を濃く煮出すと、まるで珈琲のような苦みが出るのと同じで、色合いと味わいは寄り添う関係だといえます。
たとえばお肉だと鶏肉や豚肉など加熱すると白くなるお肉は薄い色のロゼワインに、加熱したときに赤みが残る牛肉や鴨肉は濃い色のロゼワインに良く合います。フランスのある生産者が来日したときには「ごまだれの豚しゃぶに、ウチのロゼを何本でもあわせたい」といっていました。
あと野菜との相性がすごく良いので、野菜がどんどん甘みを増しておいしくなっていく夏にかけて一緒に楽しんでいただきたいです。
2021年にソムリエが推す! ロゼワイン5選
続いて、ソムリエ小林さんが選ぶ、2021年におすすめというロゼワインをご紹介します。
<スモール フォレスト>スモールフォレスト シラーズ ロゼ アッパーハンター 2016
日本人女性醸造家のアツコ・ラドクリフ女史がオーストラリアにて、2013年に設立したワイナリーです。日本国内の数々のワイナリーの立ち上げやコンサルティング、酒蔵での日本酒造りの経験などワインだけにとどまらない活動が注目されています。
そんな彼女が作るロゼの舌触りは滑らかで、フルーティさだけではない、複雑さを兼ね備えています。
<ドメーヌ ル ルー ブルー>ヴォルド ニュイ ロゼ
フランボワーズや桃・赤スグリのような果実味が感じられ、フレッシュでピチピチとした飲み応え。すっきりとリフレッシュしたいときにぴったりです。
オオカミと月のラベルがかわいくて神秘的。デザインが気になったら、ジャケ買いならぬ、ラベル買いもアリです。
<メゾン ガロー>レオン ガロー クレマン ボルドー ロゼ
シャンパーニュ方式で作られた、ボルドー地方のロゼワイン。近年ボルドーのロゼはその質の改革が目覚ましく、カベルネ・ソーヴィニョンを使ったものにすごくおいしいものがたくさん出ているのですが、まだほとんど日本に入ってきていません。
こちらはメルロ、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フランと、ボルドーの黒ブドウ品種のみで造られた一本。口に入れた瞬間に、ふわっと舌の奥からラズベリーが香る、上質なカベルネならではの造りです。
ロゼワイン10本セット
フランス各地のロゼワインを楽しめる10本セット。造りや品種による、味・色の違いをお楽しみいただけます。食事との相性も良いので、その日の料理に合わせて選んでみるのもおすすめです。
フランス スペイン紀行 華やかなロゼ・ロゼスパークリングワイン5本セット
ヨーロッパの伝統国フランス、スペインのフレッシュでフルーティなロゼワイン5本のセット。一押しはスペイン リオハ産のコンティノ ロサード。こちらはリオハ初のシングル・ヴィンヤード(単一畑)ワイナリー「コンティノ」で育ったぶどうを使用、特にぶどうの状態がいい年にのみ「コンティノ」の名を冠したワインが生まれます。
いかがでしたか? 合わせる料理を選ばず、どんなシーンも華やかに演出してくれるロゼワイン。世界的な人気の高まりによって、ドライでおいしい銘柄がどんどん増えていることもポイントです。ワインといえば赤か白という先入観は捨てて、春から初夏の“ピンク”を楽しんでみませんか。
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商品の取扱いについて
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