2018.10.18
縁起良し味良し!大人も味わいたい「千歳飴」3品
七五三の時季になると、千歳飴の手提げ袋を手に微笑む子どもたちの姿が目に浮かびます。ところが江戸時代には、千歳飴をお祝いのお返しとして、親からご近所や親戚に配ったのだとか。 つまり、子どもたちだけではなく、千歳飴は大人にとっても縁起物だったのですね。 そんな、おめでたく、大人には懐かしい「千歳飴」をご紹介します。
「千歳飴」の発祥と意味は?
千歳飴が誕生したのは江戸時代のこと。元和元年に大阪の商人が江戸で売り始めたという説と、元禄・宝永の頃に浅草の飴売りが「千年飴」として売り出したという説があり、いずれも長寿を願う棒状の飴だったようです。
千歳飴の「千歳」とは「千年」を意味し、細長い形は長寿を象徴しています。紅白の色づかい、手提げ袋に描かれた鶴亀や松竹梅などの意匠もまた、縁起をかついだもの。千歳飴には子どもの成長を祝うと同時に、「どうか健やかに育ちますように」という親心が込められています。そして「縁起を分け合う」意味で親からご近所や親戚に配るようになり、その後、東京・神田明神が七五三のお参りに来た子どもたちに授けるようになったのが、今につながっていると言われています。
今回は、昔ながらの千歳飴からモダンなものまで、おすすめの3品をピックアップします。
伝統の味と姿を今に伝える<榮太樓總本鋪>
文政元年(1818年)に創業し、東京・日本橋に本店を構える<榮太樓總本鋪>。江戸時代の製法を受け継いだ「梅ぼ志飴」など、伝統的な飴菓子を得意とする老舗の千歳飴は、紅1本、白2本の紅白セットです。手提げ袋は、江戸時代の幼児が戯れる姿が描かれた古典的な佇まい。確かな味わいと、格式の高さが伝わる一品です。
※取扱い:伊勢丹新宿店
切っても切っても金太郎! <金太郎飴本店>
どこを切っても真ん丸なお顔が現れる金太郎飴と、「寿」の字が現れる紅白の飴。思わず笑みがこぼれるほど愛らしく、懐かしい千歳飴ですね。金太郎飴は「金太郎のような強い子に育って欲しい」という願いを込め、明治初期から続く<金太郎飴本店>で考案されました。
今でも<金太郎飴本店>では、熟練の職人さんたちが呼吸を合わせて目や鼻などの各パーツを組み立てるなど、手作業で飴を作っています。手提げ袋は「鶴」や「亀」などの吉祥柄。賑やかな雰囲気が、お祝い気分をより盛り立ててくれます。
※取扱い:伊勢丹新宿店
彩りも味わいも豊か!<岩井製菓>
螺旋状のラインがアクセントのカラフルな飴は、京都・宇治<岩井製菓>の千歳飴。着色料は極力使わず、昔ながらの地釜を使って熟練の技で丁寧に仕上げ、飴本来の香ばしい甘さを引き出しています。
ただカラフルなだけでなく、白はミルク味、黄はレモン味、赤は苺ミルク味、紫はグレープ味、緑は抹茶味と、それぞれ違う美味しさが楽しめます。1本ずつ個別包装された飴がそれぞれ「のし袋」に入っているので、「お祝い返し」や、シェアしやすいのも嬉しいポイント。
※取扱い:伊勢丹新宿店
これからの健康を祈って
七五三を迎えるお子さまの為だけでなく、自身やまわりの方の健康に感謝し、これからの健康を祈る。はたまた、七五三の思い出を振り返りながら、懐かしい味に親しむ。そんな気持ちになって、久しぶりに「千歳飴」を味わってみませんか?
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=甘の味/名匠銘菓にてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
Ranking
人気記事ランキング