【バイヤーのイチオシ】次なるトレンド「カスカラスイーツ」って？

「カスカラ」という食材をご存知ですか？聞き覚えがない人も多いかと思いますが、実は、今、食のプロの間でじわじわと注目を集めている新食材なのです。2018年秋、そのカスカラを加工してシロップにし、そのシロップを用いたスイーツが伊勢丹新宿店限定で登場。洋菓子バイヤーの淺見圭樹さんが「次に来る！」と宣言するイチオシ食材、「カスカラ」の魅力をうかがいました。

「豆」だけじゃない、コーヒーの新しい美味しさを発見！

シロップの原料となっているカスカラとは、コーヒーの原料であるコーヒーの果実、「コーヒーチェリー」の果肉や皮を乾燥させたもの。

「これまではコーヒー豆（種子）をとるためにコーヒーチェリーを収穫し、豆をとったらまわりの果肉や皮は堆肥にしたり、川に流して廃棄されたりしていました。しかし、コーヒーの需要が上がるほどその廃棄物は増え、環境に影響を及ぼすように。そこで考えられたのが、カスカラの利用法です。カスカラが使われるようになれば、廃棄物が減って環境保護にもつながります。美味しさはもちろんですが、エコの観点でも注目を集めている食材なのです」

カスカラって、どんな味？

乾燥した状態のカスカラは、レーズンほどのサイズ。あんずのような甘酸っぱい香りで、コーヒーの香ばしい香りとはまったくの別物です！「海外では徐々にその魅力が広まりつつあり、大手コーヒーチェーン店がカスカラを使ったドリンクを販売したり、一般でもカスカラをお茶として楽しむ文化が生まれてきています。」

カスカラシロップとは？

カスカラシロップとは、現在京都と東京にお店を持つ＜坂ノ途中＞が販売している、カスカラにてんさい糖を加えてシロップ状にしたもの。「カスカラの風味の余韻を残しながらも、あっさりとした味わいが特徴です。今回、日本でもカスカラを多くの人に知ってもらいたいという思いから、スイーツに使用しやすい素材と考え、ご協力をいただきこの企画がスタートしました。美味しくて自然にもやさしいスイーツで、ぜひカスカラの魅力を感じていただければ嬉しいです」

美味しくてエコ！ 伊勢丹で買えるカスカラスイーツ3選

カスカラシロップを使った、伊勢丹新宿店限定スイーツ3品をご紹介。カスカラのほんのり広がるフルーティな香りとやさしい甘みを堪能して！

①＜フレイバー＞カスカラシロップを贅沢に使った、ほんのりフルーティーなパウンドケーキ

「カスカラシロップを練り込んだパウンドケーキは、空気を含んだ軽い生地にくるみの食感がアクセントとなっています。上品な甘さで食べやすく、どこか和を感じさせるやさしい味わいです」個包装になっているので、いつものおやつとして少しずついただくもよし、手土産にするのもよし！ 幅広い世代に一度は食べてみてほしい新感覚のスイーツです。

※取扱い：伊勢丹新宿店

②＜ノワ・ドゥ・ブール＞カスカラシロップの甘みが全体を調和する大人のカップスイーツ

なめらかなクリーム、苦味のあるコーヒームース、カスカラシロップをからめたコーヒーゼリーを順に重ね、ふんわりと生クリームを飾ったカップスイーツ。ムースとゼリーは甘さ控えめで、カスカラシロップの味わいを存分に引き立てます。「それぞれの層の風味を別々に楽しむのもありですが、おすすめは3層を一度に口に運ぶ贅沢食べです！ 底までグッとスプーンを入れて、3層を一度に食べていただくと、絶妙な味の調和がお楽しみいただけます」。

※取扱い：伊勢丹新宿店

③多彩な食感と味のマリアージュが楽しめるコーヒーゼリー

深みのあるコーヒーの香りと、爽やかなカスカラの香りの両方が堪能できるコーヒーゼリー。ドリップコーヒーとカスカラシロップを混ぜたゼリーの上に、シャンティ（ホイップクリーム）、コーヒーシロップを染み込ませたスポンジを重ね、カスカラシロップにスパークリングウォーターを加えて「カスカラフィズ」のようなイメージで作ったジュレで仕上げています。4層の異なる食感と味のマリアージュを楽しんで。

※取扱い：伊勢丹新宿店

カスカラスイーツは伊勢丹新宿店のみで期間限定販売。今しか食べられないスイーツで、注目食材の魅力を体験してみてください。

※「カスカラシロップ」の販売はございません。
※＜坂ノ途中＞は、「未来からの前借り、やめましょう」をコンセプトに、環境負荷の小さな農業の普及を目指し、農作物の販売を主に行っています。　現在、焼畑に代わる農業として、森の中で複数の作物を組み合わせて栽培する「アグロフォレストリー」の考えを応用した、コーヒー栽培にも取り組んでいます。

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