2018.07.15
無病息災を願って。土用の入りの日に食べる「土用餅」とは?
土用といえば、夏の無病息災を願って食べるうなぎが定番。ですが、あんころ餅を食べる風習もあることをご存知ですか? 厄除けの力があるといわれていた小豆を食べることで無病息災がかなうとされ、「土用餅」と呼ばれる餅を土用の入りの日(2018年は7月20日)に食す風習が江戸時代より続いています。いまでも、その時期が近づくと和菓子ブランドから各店こだわりの「土用餅」が続々と登場。今回はそんな、ご利益にも期待できそうな5アイテムを、伊勢丹新宿店の人気店からご紹介します。
超老舗が作る黒糖入り餡、 <とらや>土用餅
まんまるのシルエットが美しい<とらや>の土用餅は、5世紀にわたる老舗の技を受け継ぐ職人によって、一つひとつが手作り。毎朝、ていねいに餅が包まれています。包む餡は、ビタミンやミネラルを多く含み、栄養価も高いといわれる黒糖が使用され、品のある後味良い甘みを感じる仕上がり。
取扱い:伊勢丹新宿店
復活させた希少なもち米を使用、<鈴懸>土用餅
こちらの土用餅には、非常に希少なもち米、彦太郎糯(ひこたろうもち)が使用されています。このもち米、栽培の難しさから一時期はほぼ作られなくなったものの、10年ほど前に山形の遊佐町で復活したのだそう。そんな彦太郎糯で作られた餅は、豊かな風味とコクが特徴。小豆の皮をむいてから作られる、なめらかな食感と上品な味わいの「皮むきこし餡」との相性もばっちりです。
取扱い:伊勢丹新宿店
すっきりとした京菓子の甘さ、<京菓匠 笹屋伊織>あんころ餅
享保元年から続く京菓子の老舗<京菓匠 笹屋伊織>からは、北海道産の小豆で作る、なめらかな餡で餅を包んだ「あんころ餅」が登場。すっきりとした甘さの中に素材の風味を感じる、老舗の伝統が詰まった仕上がり。こちらも一つひとつ職人の手によって作られている、素朴ながらも贅沢なアイテムです。
取扱い:伊勢丹新宿店
お菓子の理想郷で炊き上げた餡、<叶 匠壽庵>土用餅
<叶 匠壽庵>は、農工一体となった理想のお菓子作りを求めて、滋賀県大津市に自然の地形を利用した施設、「寿長生の郷」までを運営する名店です。職人によって、食べる人の口に「叶う」ようにと炊き上げられた自家製こし餡を使ったこちらの「土用餅」は、甘さ控えめ。また一つまた一つと手が伸びてしまいそうな美味しさです。
取扱い:伊勢丹新宿店
冷やして食べたい、<小布施堂Shinjuku>栗あん土用餅
栗の郷・長野県小布施町の栗菓子の老舗が営む<小布施堂Shinjuku>からは、栗餡を使用した「栗あん土用餅」が登場。茶巾絞りを思わせる美しいシルエットに仕上げられています。なめらかな食感で、みずみずしくさっぱりとした後味の栗餡で包まれたこちら。冷やして食べたい、夏にぴったりのアイテムです。
取扱い:伊勢丹新宿店
小豆の赤い色が厄除けになるといわれ、関西や北陸を中心に広まった土用餅。手軽に食べられる縁起物なので、毎年食べている人も、初めて知ったという人も、参考にしてみてください。夏だけの味をぜひ楽しんで。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=茶の道/とらや、甘の味/鈴懸、京菓匠笹屋伊織、叶 匠壽庵、小布施堂Shinjuku、にてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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