2017.11.20
京都のローカル銘菓5選。全国区で知られる前にチェック!
京都といえば銘菓の宝庫。老舗をはじめとした人気店がひしめきあい、全国区で知られた一品、お取り寄せで人気のアイテムが数多くあります。しかし、まだまだ美味しい和菓子はあるんです! 今回は、スイーツ好きもまだ知らない、地元で人気の隠れた銘菓を和菓子のプロに教えてもらいました。教えてくれたのは、京都のお菓子事情に詳しいジェイアール京都伊勢丹の加藤好洋さん。人気急上昇の予感がする5アイテム。先物買するなら今が狙い目かも!?
こんなフレッシュさは初めて!<釜なりや>釜蒸まんじゅう
見た目はいたって普通のおまんじゅう。しかし、決してあなどるなかれ。ひと口食べると、小麦、醤油、小豆の豊かな香りに「こんなおまんじゅう初めて!」と驚くはず。食感は柔らかく、甘さは上品。きめの細かい皮とあんが、口の中でほどけるようです。
「素材にこだわった蒸しまんじゅうです。ふわっふわの皮の生地は醤油味と抹茶味の2種類。醤油味は宇治の蔵『丸五醤油』の『京むらさき醤油』を使用していて豊かな香りを楽しむことができます」
香りに存在感のある醤油生地には、甘納豆が少し混ざった甘さ控えめのあんがぴったり。濃厚な抹茶味にも京都の菓子店としての矜持が感じられます。地元の人がリピート買いするアイテムだそう。
黒糖&バターのハーモニー<亀屋良長>烏羽玉まんじゅう
「鳥羽玉まんじゅう」は<亀屋良長>が創業以来200年以上に渡って作り続けている、銘菓「烏羽玉」を現代風にアレンジしたもの。小豆を波照間島産の黒糖で炊いて仕上げる「烏羽玉」の要素はそのままに、さらに練乳とバターを加え、口あたりは滑らかに、マイルドな味わいに仕上げたのが「烏羽玉まんじゅう」です。
食べると、口いっぱいに黒糖の香ばしさが立ち上り、その後にバターのまろやかさが感じられます。小さめサイズながら、満足感たっぷりです。
「上質を知る大人はもちろん、若い世代にも人気のあるアイテムです」
贅沢な和素材がごろごろ!<ジュヴァンセル>竹取物語
上品な浅葱色の箱を開けると姿を表すのは竹皮。包みを開くと、和栗や黒豆がどっさりのった、なんとも贅沢なパウンドケーキが姿を現します。
「国産の和栗と黒豆は、表面だけでなく生地の中にもぎっしり入っているんですよ。生地の甘さが控えめなので、それぞれの素材の風味がきちんと感じられます。フレッシュで上品な味わいなのに、常温で20日間と意外に日持ちがするのも特長です」
ぎっしり入った栗や黒豆は柔らかく炊き上げてあり、口の中でほろほろと崩れるよう。隠し味のゆずピールとブランデーが甘さを引き締めてくれるので大人のおやつにぴったりです。
名店の隠れた人気銘菓<亀屋清永>月影
創業1617年の<亀屋清永>は、全国でも知られる銘菓「清浄歓喜団」が人気の老舗。「清浄歓喜団」に目がいきがちですが、地元の人や京都通に支持されるのがこの「月影」です。
個包装になった羊羹は、黒糖の風味が濃厚。黒糖と好相性のくるみもポイントで、ざくざくのくるみが心地よいアクセントになっています。きちんと甘みもあるのに、後味はすっきりしているのがとても上品です。
「月影は羊羹状にした黒砂糖の中にくるみを入れ、東山の峰から顔を出す月に見立てています。月影という名前は法然上人の詠んだ歌『月かげ』から。万人の人に愛されるようにという願いが込められています」
もちもちの赤飯に驚き<五建ういろ>赤飯まんじゅう
その名の通り、中にあんこではなく「赤飯」が入った驚きのおまんじゅう。米粉でできたもちもちの皮と、ほんのりと塩気のきいた赤飯が好相性で、手作り感のあるシンプルで優しい味わいです。
「地元の人に愛され続けている菓子処<五建ういろ>の定番アイテム。一度食べたら止まらなくなりますよ。『日本人に馴染みがあり、飽きのこない和菓子をつくろう』と35年前に考案したのだそうです」
電子レンジで温めると、皮も赤飯も一層柔らかさが増します。しつこくない甘さと食感の軽さに本当にいくつでも食べてしまいそう。赤飯の美味しさを再発見できるような、インパクトのある一品です。
今回紹介したアイテムは、いずれも一度食べたら忘れられない実力派。地元で愛されているのも納得です。次の京都旅行帰りにはぜひ探してみてください。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、ジェイアール京都伊勢丹地下1階=和菓子/亀屋良長、釜なりや、亀屋清永、五建ういろ、洋菓子/ジュヴァンセルにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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