2015.04.04
ローカルディープ和菓子の旅 Vol.1/日本三大菓子処「石川県」
日本全国、四季折々の味わいを「和菓子」で楽しんでみませんか。この連載では、各地で愛されている定番の品から知られざる逸品まで、全国のさまざまな和菓子を取り上げ、その多彩な魅力を紹介していきます。
第1回は京都、松江と並ぶ「日本三大菓子処」のひとつ、石川。北陸新幹線が開通し、最近ますます注目度が高まっています。石川は和菓子屋巡りにもおすすめの街。現地で味わってほしいとの理由もあり、東京に出店していないお店もあるとか。その中から、今回は伊勢丹新宿店で和菓子を担当している國東明佳さんに、選りすぐりの3品をご紹介いただきました。
300年以上続く、日本三大銘菓のひとつ
金沢を代表する和菓子で、日本三大銘菓としても知られる<森八>の「長生殿」は、前田利常公の創意と小堀遠州卿の命名によって生まれた逸品。「300年以上ずっと変わらぬ製法を守り続け、地元の人々に愛されてきたお菓子です。口に入れると一瞬で溶け、和三盆の香りがふわっと漂います」と國東さん。
愛らしい「桜」がモチーフの限定品
<石川屋本舗>の「かいちん」は、砂糖と寒天で作られたシンプルな茶席菓子。昔、石川でおはじきのことを「かいちん」と呼んでいたことがその名の由来なんだとか。「色とりどり、様々な形をあしらったものがありますが、伊勢丹新宿店では限定品として、春らしい桜のかたちを作っていただきました」
遊び心を感じさせる和菓子
「黒糖と味噌のほのかな香り、口あたりもまろやかなかわいらしい和菓子」と國東さんが紹介してくれたのが、加賀美人の上品さをこし餡で表現した<山中石川屋>の「娘娘万頭」。「加賀の言葉で『娘さん』を意味する『娘娘(にゃあにゃあ)』という商品名がユニーク。小判型には大きな口を開けずに食べられるように、というこだわりがあるそうです」。
これらは、4月限定で伊勢丹新宿店の地下1階にて販売されます。ご挨拶の手土産にも、お花見の席にもぴったりの、春らしい和菓子の数々。石川の歴史と季節を感じながら味わってみませんか?
学生時代はなぎなた部に所属。特に好きなものは白あんのイチゴ大福とのこと。「おすすめ商品はいっぱいありすぎて紹介できません! 和菓子は若い方にもどの世代のお客様にもおすすめしたいお菓子です」。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=茶の道/名匠銘菓茶席菓子、甘の味/名匠銘菓にて、4月1日(水)〜30日(木)、お取り扱いがございます。限定販売のため、なくなり次第終了とさせていただきます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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