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2015.03.30

いせたんさんぽ Vol.2/ 桜の理想郷「新宿御苑」

【いせたんさんぽ Vol.2】 桜の理想郷「新宿御苑」_1

伊勢丹新宿店から少し足をのばして訪れたい、素敵なスポットをご紹介するこの連載。第2回は都内屈指のお花見の名所、新宿御苑です。穏やかな春の日差しが心地よいこの季節。お弁当やおやつを買って、いざ、おさんぽに出かけましょう!

伊勢丹新宿店から新宿通りを四ツ谷方面へ歩いて5~6分、新宿二丁目の交差点を南へと進んだ先に、新宿御苑の西端にある新宿門が見えてきます。背の高い木々が出迎えるその光景は、さっきまで車と人でごった返していた街の喧噪がウソのよう。そしてこの奥に、広さ約58万平米の広大な緑の風景が広がっているのです。

桜が織りなす幻想的な光景が目の前に

それでは、門を進みいざ園内へ。少し歩くとまず右手に見えてくるのが、どこまでも先へと続く見通しのよい芝生です。見上げればそこには、東京とは思えないほど広くて高い青空が。お腹がペコペコの人は、さっそくここにレジャーシートを敷いてランチにしましょう! 芝生の周辺には、お花見の主役であるソメイヨシノや八重桜の『イチヨウ』の大木があり、今にも地面につきそうなほどしなった枝を間近にした贅沢なお花見ができます。

さて、おなかがいっぱいになったら、おさんぽ再開。芝生のあるイギリス風景式庭園から千駄ヶ谷門方面へ向かいましょう。池や山のあるこの辺りにはさまざまな種類の桜が植えられていて、まるで桜の博覧会のよう。プレートに記された、「関山(カンザン)」「普賢象(フゲンゾウ)」といった桜の名称もなんとも風流。一帯を見渡すと、桜の花々が織りなすピンクのグラデーションが幻想的な光景を生み出しています。

皇室の庭園だった時代の面影を残す憩いの場

新宿御苑が誕生したのは明治39年。江戸時代に信州高遠藩主・内藤氏の屋敷跡地の一部に皇室の庭園がつくられ、戦後、国民公園として一般に公開されることに。以来、イギリス風景式庭園、フランス式整形庭園、日本庭園など、多彩な様式の庭園を楽しめる憩いの場として人々に愛されてきました。

【いせたんさんぽ Vol.2】 桜の理想郷「新宿御苑」_2

なかでも新宿御苑が多くの人で賑わうのが桜の季節。園内には約65種1100本の桜が植栽されていて、2月にはカンザクラ、3月上旬にはカワヅザクラ、3月下旬にはシダレザクラやソメイヨシノ、4月中旬には新宿御苑の桜の代表品種である『イチヨウ』と、長い期間にわたってお花見を楽しむことができます。

 

大温室、バラ花壇など、魅力は盛りだくさん!

また桜だけでなく、2012年にリニューアルしたモダンな大温室、ロマンティックな雰囲気のプラタナス並木やバラ花壇、抹茶と季節の和菓子(有料)が楽しめる茶室など、魅力は盛りだくさん。想像以上に広く、見どころもたくさんあるので、ぜひ歩きやすい靴をはいて、都会のオアシス・新宿御苑を訪れてみてください!

文: 矢部智子

写真:新宿御苑

※酒類は持込禁止、遊具類は使用禁止となっています。

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