2017.03.09
【保存版】バイヤーがおすすめする、2017年トマトの注目品種はこれだ!
鮮やかな赤色が生鮮コーナーでひときわ目をひくトマト。でも、実際に買ってみると当たり外れがあり、いまいち美味しさを感じられないことってありますよね。近年、トマト人気の中心は中玉のフルーツトマト。さらに小さな粒のミニトマトにも優れた品種が多く揃ってきています。そこで、甘味、酸味、うまみに優れた最新の注目ブランドを、伊勢丹新宿店生鮮担当の池野嘉彦さんに聞きました。
今回は、糖度がきわめて高い中玉のフルーツトマトとミニトマトに分けて、注目ブランドを紹介しています。
【フルーツトマト】
トマト人気の中心は、なんといってもフルーツトマト! 一般的なトマトの糖度は4~5とされていますが、フルーツトマト、高糖度トマトと呼ばれるものは、糖度8以上のきわめて甘いものを指し、品種によっては糖度10を超えるものもあります。糖度が高くなるほど味わいもうまみも濃くなるのだとか。そんなフルーツトマトのなかでも、特におすすめのブランドを紹介します。
①昔懐かしいトマトの味「匠(たくみ)トマト」
昔懐かしいトマトの味がすると人気の「匠トマト」。品種は一般的な「桃太郎トマト」ですが、自然に近い栽培状況を作り、作物が養分を吸い上げようとする力を極力生かす栽培方法で、じっくりと育てられています。酸味よりも甘みが強く、トマトらしいうまみをしっかりと味わえます。
②凝縮した酸味とシャキッとした食感「アメーラトマト」
静岡の言葉で「甘いでしょう」という意味の「甘(あめ)えら」が語源となった、高糖度の「アメーラトマト」。丸ごとかじると、濃縮した酸味を強く感じるとともに、甘さもずば抜けて高いのが特徴。皮は固めで果肉はしっかり、ゼリー分が少なくシャキッとした歯ごたえもあります。
③尖ったフォルムがかわいらしい「ファーストトマト」
おしりの尖った、皮が薄くて食べやすい「ファーストトマト」。露地でじっくり栽培をすることで糖度の高いトマトを作り、その中からさらに糖度の高いものを選別して、伊勢丹新宿店限定で出荷しています。味はさわやかでさっぱり。糖度による味の濃さも堪能できます。
④かすかな塩味を感じる「塩田(えんでん)トマト」
土壌の塩分濃度が高い場所で露地栽培された希少な澤村農園の「塩田トマト」は、糖度の高さと味の良さで人気です。果肉の間のゼリー部分を食すと、かすかに塩味を感じます。みずみずしくて酸味は弱く、しっかりしたコクはスープにしても美味しいと評判です。
⑤甘さを極めた「『スーパー特ちゃん』フルーツトマト」
島原雲仙で育てられた「大雲仙フルーツトマト」で、糖度が10以上のものの中からさらに酸度やコクにこだわって栽培されたものが「『スーパー特ちゃん』フルーツトマト」です。水分を控えめにして育てられたため甘さが突出しており、酸味も強く、味わいも濃いというまさにスーパーなトマトです。
⑥リコピン量が1.5倍!「高リコピントマト」
カゴメの生鮮トマトの最高峰が、この「高リコピントマト」。中まで真っ赤に完熟させたトマトは、抗酸化成分で知られるリコピンの量がカゴメの通常品種「ラウンドレッド」比で1.5倍です。味わいは酸味、甘味、風味のバランスが良く、「濃い赤、リコピンの力」を実感できます。
⑦メロンと同じ栽培方法のプレミアムトマト「まいひめ物語」
メロンの栽培法として知られる、果実を地面につけない「隔離床(かくりゆか)栽培」。この方法で育てられたのがプレミアムトマト「まいひめ物語」です。皮は薄く、果肉は少し硬めのしっかりとした食感。味は濃厚そのもので、甘味や酸味だけでなく、うまみもしっかりと感じられるトマトです。
【ミニトマト】
直径35㎜を切るような小さい粒の「ミニトマト」。粒が小さいものは、甘味も酸味も強くなり、コク、うまみ、糖度、酸味ともにフルーツトマトに負けない味わいが楽しめます。トマト好きをうならせるような人気のミニトマトをご紹介します。
①うまみとコクの強さが人気「優糖星(ゆうとうせい)ミニトマト」
美味しいミニトマトが食べたいのなら、まず試してほしいのがこの「優糖星ミニトマト」。トマトが赤黒くなるほど熟しているので、味はきわめて濃く、しかもトマトの持つうまみがしっかりと味わえます。食べたあとの皮も口の中に残らず、欠点がほとんどないまさに「優等生」的トマトです。
②果肉は緻密で少し固め「アイコトマト赤・黄」
「ロケットミニ」とも呼ばれる卵型のミニトマトの「アイコトマト」。果肉は緻密で少し固め。酸味と甘味の両方を強く味わえます。ドロップファームでは水と養分だけを通す特殊フィルムを使う「アイメック農法」が行われており、農薬の使用も少なくなっています。
③プチッ、ぷよっとしたさくらんぼのような食感「プチぷよ」
さくらんぼのような表面のツヤと、マシュマロのようなぷにぷにした食感が特徴の品種「プチぷよ」。まるでフルーツを食べているようだと、ここ最近人気のミニトマトです。皮は非常に薄く、果肉部分が少ない反面、ジューシーなゼリー部分が多いのが特徴。酸味がマイルドなのでトマト嫌いな人にもおすすめです。
④高糖度を極めたスイーツのような味わい「アメーラルビンズ」
超小粒でパキッとした食感が特徴の「アメーラルビンズ」。人気の高糖度トマトアメーラブランドの小粒タイプで、ヘタ部分を取り去った糖度10以上のものだけが出荷されます。濃縮された甘さはスイーツのトッピングにも使われるほど。ひと口サイズのスイーツを食べている感覚のミニトマトです。
⑤6色それぞれの味わいが楽しめる「宮じいのフルーツトマト」
カラフルな彩りが楽しい「宮じいのフルーツトマト」。肉厚で果肉も多い「赤」。皮が薄くてやわらかい食感の「黄」。肉厚でゼリーが少なく、完熟すると甘味も強い「緑」。果肉がやわらかくてトロッとした舌触りの「オレンジ」。フルーティでうまみが濃い「ピンク」。コクがあってトマトらしい味わいの「茶」。色ごとに違った美味しさがあります。
商品の取扱いについて/催物のご案内
【商品の取扱いについて】
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=フレッシュマーケットにてお取扱いがございます。
【催物のご案内】
ISETAN TOMATO FESTA
■開催期間:2017年3月8日(水)〜14日(火)
■開催場所:伊勢丹新宿店本館地下1階=フードコレクション(食品催物場)
高知県で2017年3月に開かれる「KOCHI TOMATO SUMMIT」のプレイベントとして、フードコレクションに伊勢丹が誇る生産者が集い、伊勢丹ならではのトマトメニューが揃います。
それに合わせ、フレッシュマーケット(生鮮コーナー)でも、作り方に特色のある生産者限定トマトを幅広く取り揃えてご紹介します。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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