Foodie(フーディー)は、三越伊勢丹グループが運営する食のメディアです。

2017.02.15

ひと瓶4,644円の隠れた名品。山本海苔店の「岩海苔佃煮」

山本海苔店の極上 岩海苔佃煮

見てください、この光沢を! 希少な天然の海苔で作られた<山本海苔店>の「極上 岩海苔佃煮」。ひと瓶4,644円と、一般的な海苔の佃煮の10倍以上の価格。そして<山本海苔店>のなかでも、本店でしか買えないというこの一品。実は、食通の間では隠れた名品として知られているんです。いったい、どこがすごいの!? ということで、<山本海苔店>営業推進グループ マネージャー・西 真依さんにお話を聞きました。

 

岩場に自生する海苔を、人の手で採取

山本海苔店の極上 岩海苔佃煮

山本海苔店>極上 岩海苔佃煮 4,644円(税込)

まず注目すべきは、その材料です。「極上 岩海苔佃煮」は、島根県出雲市の「十六島(うっぷるい)」という地域に自生している岩海苔のみを使用しているんだそう。

「漁業権をもつ地元の人々だけが、『ウップルイノリ』の採取を許されており、12月の真冬に岩場に生えた海苔を、危ない場所では命綱をつけ、手摘みで収穫を行うんです。採取された岩海苔は、美しい紅色。地元では正月のお吸い物に使うなど、『特別なもの』として大切にしているそうですよ」

現在、市場に流通する海苔の佃煮は、その大半が養殖海苔を一度「板海苔」にし、それを煮込んで作るというもの。対して「極上 岩海苔佃煮」は、希少な天然の岩海苔にこだわり、それを「生のまま」煮ていくわけですから、かなり希少。それゆえ<山本海苔店>では一般商品としてではなく、あくまでも数量限定の佃煮として、本店でのみ販売しているんだそうです。

少量ずつ、手で丁寧に練り上げる

一般的な海苔の佃煮は大量生産によって作られるものがほとんど。そんななか、<山本海苔店>の「極上 岩海苔佃煮」は家庭で使うような大きさの鍋で、手作業で作られます。ひと月の流通量はたったの40瓶程度。

「手摘みされた岩海苔の繊維が切断されることのないよう、手で丁寧に練り上げながら煮ていくことで、独特のまろやかさが生まれます」

海苔の佃煮なのに、シャキシャキとした食感がある!

山本海苔店の極上 岩海苔佃煮

そんな<山本海苔店>の極上 岩海苔佃煮。実際に食べてみました!

まず箸で持ち上げると、岩海苔の繊維がスーッと持ち上がり、繊維がかなり長いことがわかります。そのまま口に含むと、食感にびっくり! シャキシャキした歯ごたえに、海苔の佃煮のイメージが覆ります。自生の岩海苔を手摘みで収穫し、さらに少量ずつ、素材の持ち味を壊さぬよう丁寧に手で練り上げたからこそ味わえるこの美味しさは、一食の価値ありです。

じっくりと、ありがたみを感じながら食べたい「極上 岩海苔佃煮」。他にはない希少な味わいを、ぜひ一度堪能してみてください。

山本海苔店の西 真依さん

取材協力 山本海苔店
1849年(嘉永2年)創業の海苔店。本社は日本橋室町一丁目にあり、明治2年に「味附海苔」を創製したことでも知られています。

 

文: 奈良巧

写真:奈良 巧
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

催物のご案内/イベント情報/商品の取扱いについて

【催物のご案内】
奥深き海苔の実力。
■開催期間:2017年2月15日(水)〜28日(火) 
※2月21日(火)は店舗休業日とさせていただきます。
■開催場所:日本橋三越本店本館地下1階=自遊庵
独特の香りと味わい。青から黒い色までのグラデーション。包んでよし、混ぜてよし、はさんでよし、ふりかけてよし。海苔の底知れない実力をご紹介します。

【イベント情報】
<山本海苔店>楽しく学ぼう!海苔教室
■開催日時:2017年2月18日(土)・19日(日)・25日(土)・26日(日)
各回午後3時から(約20分)※5分前にはお集まりください。
■場所:日本橋三越本店本館地下1階=自遊庵
■定員:各回先着8名様(ご予約制)
■参加費:無料
■ご予約・お問い合わせ:03-3274-8273(直通)

【商品の取扱いについて】
記事で紹介している商品は、日本橋三越本店本館地下1階=自遊庵 山本海苔店出店ブースにて、2017年2月15日(水)から限定20個で販売いたします。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

FOODIE 占い

人気のカテゴリー

閉じる