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2017.02.01

ビギナーでも違いがわかる! 世界の主要8産地、赤ワイン飲み比べ

世界の代表産地 赤ワイン8本セット

ワインが好き、ワインをもっと楽しみたい! でも何を選んでいいかわからず、結局、いつも同じものばかり手にとってしまう……。そんな迷えるワイン好きは意外と多いのではないでしょうか?

「ワインを難しいと感じる方は、まだ自分の好みがわかっていないことがほとんどです。最初は知識や難しい表現は不要! 自分にとっての『美味しい』と出会うことが最も大切です」

そう話すのは、伊勢丹新宿店グランドカーヴの宮沢典芳ソムリエ。そこで、宮沢ソムリエにビギナーでも味の違いがわかる、赤ワインの飲み比べ方を解説してもらいました。今回は1本ごとに産地もブドウ品種も異なる「世界の代表産地赤ワイン8本セット<120セット限り>12,960円(税込)」で飲み比べてみます。これを読めば必ず自分の「好き」が見つけられるはずです!

※本記事は、2017年2月11日(土)から開催される『春のワイン・洋酒・日本酒・TSUMAMI通信販売』と、WEB FOODIEの連動企画です。記事内で飲み比べに使用している「世界の代表産地 赤ワイン8本セット <120セット限り> 12,960円(税込)」は2月11日(土)午前10時から伊勢丹オンラインストアにてご購入いただけます。

3STEPで好みが見つかる、赤ワイン飲み比べ

飲み比べは、次の3つのステップで進めていきます。

魔法の赤ワインセットの使い方

[STEP1]「ボルドー」を飲んで好みの基準を知る

ユニメドック・グランダール

ワイン飲み比べは順番が重要。最初に飲むべきはワインのスタンダードのひとつと言える、フランス・ボルドーワインです。

「ボルドーを濃いと感じるか軽いと感じるかが、好みの大きな分かれ道。ボルドーはおだやかな酸と渋みもあり、スムーズに飲みやすい1本です。これをどう感じるかに注意してください」

ユニメドック・グランダール(750ml)
■産地:フランス/ボルドー ■品種:カベルネ・ソーヴィニヨン50%、メルロ50%
ボルドーきっての銘醸地として知られるメドック地域で造られる名酒。ローストビーフなど赤身の肉料理と好相性です。

[STEP2]①ボルドーを「軽い」と感じたら新世界の濃厚タイプへ

新世界のボリュームタイプ。ビニャルバ・レゼルバ・マルベック、リッチランド・ブラック・シラーズ、ストーンヘッジ・ジンファンデル

ボルドーワインを飲んで「ちょっと軽いかな」「もっと濃くてもいいかも」と思ったら、濃厚な味が好きな人。ヨーロッパの伝統国ではなく、アルゼンチンやオーストラリアなど「新世界」のワインでも特に濃厚なこの3本を飲んでみましょう。

「『新世界』ワインの特徴はブドウの個性がストレートに表れるところ。この3本はプラムのような『黒い皮』の果実のキャラクターを楽しめます。ボルドーに比べて濃厚で果実感がしっかりしていて、インパクトがありますよね。比較的個性がわかりやすいタイプといえます」

味の幅が厚く、果実の甘みもしっかり。シチューやハンバーグなどの味付けがしっかりした肉料理に合わせやすいのも特徴です。

(左)ビニャルバ・レゼルバ・マルベック(750ml)
■産地:アルゼンチン/メンドーサ ■品種:マルベック 
アルゼンチンで最も有名な品種・マルベックの1本はやや上品な味わい。樹齢100年超のマルベックから造られたというこっくり濃厚な「ブラックベリー」のニュアンスが特徴です。

(中)リッチランド・ブラック・シラーズ(750ml)
■産地:オーストラリア/ニューサウスウェールズ ■品種:シラーズ 
ヨーロッパでおなじみの品種「シラー」の亜種。元祖「シラー」よりもジューシーで甘みがあり、キャラクターはよりワイルド。舌に残るスパイス感はほかにない個性があります。

(右)ストーンヘッジ・ジンファンデル(750ml)
■産地:アメリカ/カリフォルニア ■品種:ジンファンデル 
カリフォルニアを代表する品種「ジンファンデル」は濃厚でスパイシーなタイプです。ボディはやや抑えめで、心地よい酸が特徴。「濃厚」タイプが好きならきっと気に入るはずです。

[STEP2]②ボルドーを「重い」と感じたら新世界のあっさりタイプへ

新世界のライトタイプ。テ・マニア・ピノ・ノワール、クロマルヴェルヌ・ル・カフェ・ピノタージュ

ボルドーを飲んで「重いな」「もっと軽いほうが好きかも」と思った方はあっさりタイプが好きな人。果実感がわかりやすい新世界でもライトな2本へ進みましょう。酸味と甘みのバランスが抜群のピノ・ノワールと、香ばしいニュアンスのピノタージュはベリーのような「赤い皮」の果実のキャラクターを意識してください。合わせる料理はローストチキンなどの「白身のお肉」と覚えておきましょう。

(右)テ・マニア・ピノ・ノワール (750ml)
■産地:ニュージーランド/ネルソン ■品種:ピノ・ノワール 
ニュージーランドの赤ワインといえば「ピノ・ノワール」。涼しい気候だからこそ表現できる軽やかなキャラクターが魅力です。

(左)クロマルヴェルヌ・ル・カフェ・ピノタージュ (750ml)
■産地:南アフリカ/ステレンボッシュ ■品種:ピノタージュ 
「ピノタージュ」は南アフリカ独自の品種。コーヒーのような香ばしいニュアンスがあります。これを最初から選ぶ人はかなりのお酒好きかも。

[STEP3]最後にヨーロッパの繊細なワインを知る

ヨーロッパの伝統国ワイン。エスタカーダ・テンプラリーリョ、ボチェッリ・ロッソ

新世界の果実味の違いを味わったら、最後にフランス以外のヨーロッパのワインを飲みましょう。

「ヨーロッパのワインは新世界よりも繊細で奥深い味わいが特徴。新世界ほどストレートな個性ではないため、いろいろなワインを飲み比べた人が最後にたどり着くことが多い、上級者向けのワインといえます。もちろん最初のボルドーが好みだったら、続けてこれらを飲むのもアリです」

(左)エスタカーダ・テンプラニーリョ 樽熟成(750ml)
■産地:スペイン/ラ・マンチャ ■品種:テンプラニーリョ
スパイシーで「タバコっぽい」とも表現される、甘苦い風味を帯びた果実感の強い1本です。

(右)ボチェッリ・ロッソ(750ml)
■産地:イタリア/トスカーナ ■品種:サンジョベーゼ 
ボルドーに比べると渋みは控えめで、ピノ・ノワールほどの甘酸っぱさはない、まさに「ミディアム」といったバランスタイプ。

8本から見つけた「美味しい」ワインをメモしよう!

ワインイメージ

宮沢ソムリエの解説に沿って飲んでみると、これまでわからなかった「濃い」「あっさり」の感覚や、ブドウの「キャラクター」がはっきりと見えてきました。

「最後のステップは、自分の好みに近いワインのラベルをスマホのカメラなどでメモに残すこと。次回ワインを探すとき、8本のワインのうちどれが好みに近かったかを教えてください。感想は『美味しかった』だけでもいいのですが、レベルアップを目指すなら『濃さが好き』『甘いから美味しい』と具体的な情報があるとよりいいですね。それをヒントにソムリエが好みにあったワインを提案しますよ」

日々の食事で1本ずつ味わったり、みんなでSTEPに沿って1〜3本ずつ飲み比べしていったりと、使い方はさまざま。世界の8本を味わってワインラバーの仲間入りをしましょう。

文: 大久保敬太

写真:山田和幸
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
※未成年の飲酒は、法律で禁止されています。

バイヤー・スタイリスト / 宮沢典芳
伊勢丹新宿店本館地下1階「グランド カーヴ」のソムリエ。年1回は、フランスのシャンパーニュ地方へ足を運ぶほど、泡が大好き! 毎日、シャンパーニュが飲めるような生活にあこがれつつ、日常ではビールやハイボールなどの泡も楽しんでいる。 趣味は、スタジアムでのサッカー観戦。ひいきのチームは、地元の柏レイソル。

商品の取扱いについて

伊勢丹オンライン『春のワイン・洋酒・日本酒・TSUMAMI 通信販売』 では、さまざまな切り口のワインセットを中心に、日本酒・ビール・焼酎からおつまみまでご紹介しています。

開催期間:2017年2月11日(土)午前10時~3月31日(金)午前10時 

伊勢丹のワイン・洋酒サイト『Grande Cave Online』では、オンラインショッピングをはじめ、プロモーション・イベント情報など、旬なワイン情報をお届けしています。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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