2016.12.01
衝撃的な味の変化を体験してみて。<リーデル>が本気で作った大吟醸専用グラス!
ワインの美味しさを最大限に引き出すために、ブドウの品種ごとに多様なグラスを開発してきたワイングラスの名門ブランド<リーデル>。2000年に<リーデル>がワインではなく日本酒のために作った大吟醸グラスは、その洗練された飲み心地から、今や日本酒好きの間では定番となりつつあるアイテムです。
これまでの日本酒酒器とはまったく異なる、新たなグラスが誕生した背景には、老舗ワイングラスブランドならではのグラス作りの哲学がありました。
まずは、テイスティングで違いを実感!
大吟醸グラスのこだわりを教えてくれるのは、<リーデル>伊勢丹新宿店の竹中信幸店長。
「まずは、飲み慣れたぐい呑みと呑み比べてみてください」
ぐい呑みは、少量でも、ふち近くまでナミナミの量。鼻を近づけても、香りはほとんど感じられません。口に含むと、舌がキュッと締まるような日本酒独特の辛みがあります。
いよいよ大吟醸グラス。大吟醸グラスの底力を最大限に引き出すためには、ワインと同じく、注ぐ量をグラスのもっとも太い部分の少し下までにとどめるのがポイントだそう。「この空間が、香りを花開かせるポイントなんです」と竹中店長。
大吟醸グラスに鼻を近づけると、米の甘くまろやかな香りがふわりと漂います。スワリングすると、フルーツのような爽やかな香りに。
「舌の上を日本酒がどのように流れるかを意識して飲んでみてください」(竹中店長)
グラスを傾けると、口のなかに一気に華やかな味わいが広がります。香りは立っているのに、すっきりとした飲み口です。
<リーデル>の大吟醸グラス3つのこだわり
ほかの酒器とはまったく違う、この味わいが生み出された背景に、<リーデル>ならではのグラス作りの哲学ともいえる3つのこだわりがあります。
こだわり① ターゲットとするお酒を徹底的に研究
<リーデル>の大吟醸グラスが開発されるきっかけとなったのは、1997年。「加賀鳶」で有名な石川県の酒造・福光屋からの「日本酒に合うグラスをぜひ作ってほしい」という依頼からスタートしたそう。
「グラスを作るためには、まずお酒を知る」というのが<リーデル>の基本方針。オーストリアから10代目当主ゲオルグ・リーデルが来日し、ターゲットとなる「日本酒」を徹底的にテイスティングしました。
「純米酒や吟醸酒などさまざまな種類を試した結果、ワイングラスのような形状は、香りのよい大吟醸酒に適していることが判明。日本酒の中でも、特に『大吟醸酒』のためのグラスを作ることが決定したんです」(竹中さん)
こだわり② 酒の作り手の感覚を大事にする
これまで<リーデル>のワイングラスの開発には、さまざまなワイナリーとワークショップを行ってきた歴史があります。なぜなら、<リーデル>がグラスの形状を決める基準が、作り手の「感覚」にあるから。
「この大吟醸グラスも、蔵元や専門家などのべ200名もの方にテイスティングしていただきながら開発を進めました。<リーデル>は、お酒の作り手に『自分のお酒をこの味で楽しんでもらいたい』と思ってもらえるグラス作りにこだわっているのです」(竹中さん)
1997年に開発が始まって以降、60種類ものサンプルからテイスティングをスタートし、2000年、最終的に6種類までしぼられたグラス。
最終選考には、12の蔵元が集結。そこで選ばれたのが、この大吟醸グラスだったとか。
こだわり③ 「舌の上をどう流れるか」を追求
「口に入ったお酒が舌の上をどう流れるかが味わいの決め手になる」というのが、<リーデル>が創業以来追求してきた製品哲学。その結果、<リーデル>が手がけたグラスは従来のぐい飲みとはまったく違う発想のものとなりました。
「飲み口のすぼまり方や角度、ふくらみ、大きさなど、大吟醸酒独特のフルーティで華やかな味わいを最大限に引き出すのにベストな形状が追求されました。お酒を口に含む際は、グラスを軽く傾けることになりますが、この角度が舌の上でのお酒の流れ方を左右します。『日本酒グラス』ではなく、『大吟醸グラス』と謳っているのもポイントです。あくまで大吟醸酒ならではの香り・味を、贅沢に楽しむために作られたグラスなのです」(竹中さん)
クセのないスッキリした味わいは、食中も食後も
お酒は、酒器によって香りや味の感じ方がガラリと変わります。シーンによって使い分ければ、さらにお酒の魅力を楽しめるはず。
「<リーデル>の大吟醸グラスなら、要素がしっかりした大吟醸酒もスッキリとした飲み口で楽しめるので、食事の邪魔をしません。逆に、塩辛いつまみに合わせるときは、味の要素を強調させて飲むほうがお好きな方も多いと思います。コレじゃなきゃダメということではないので、好みやシーンに合わせてグラスを使い分けて楽しんでいただきたいですね」(竹中さん)
ちなみに<リーデル>大吟醸グラスは、脚のある「ヴィノム」と脚のない「リーデル・オー」の2種類。
「どちらもボウルの形状はほぼ同じなので、味わいは変わりません。脚のある『ヴィノム』は手に持ったときのバランスがよく、脚がない『リーデル・オー』は背丈が低く日本の食卓によりマッチしますよ」
日本酒の可能性を広げる「リーデル大吟醸グラス」。ぜひ、ご家庭で飲み比べを楽しんでみてください。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館5階=テイスト オブ ドリンク/キッチンダイニングデコールにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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