2016.09.13
日本橋みつばち倶楽部レポート。はちみつ、できあがりました!
2016年3月に始動した「日本橋みつばち倶楽部」プロジェクト。東京の中心地・日本橋で屋上養蜂を行おうという取り組みは、日々、小さなハプニングが巻き起こりながらも順調に季節を超え、無事に3度のはちみつ収穫イベントを終えることができました。
初めて日本橋で採れたはちみつは、いったいどんな味に仕上がったのでしょうか?
プロジェクトの立役者、日本橋三越本店の高田幸子さんとともにレポートします!
手作業で一つひとつ。愛情込めて行われた収穫
5月、6月、7月と、3回にわけて行われたはちみつの収穫。はちみつ専門店<ラベイユ>の全面的な協力があったものの、初めての収穫で「どれだけとれるのか、正直予想できなかった」と高田さんは明かします。
「みつばちも慣れない環境でストレスだろうし、ビルの間を吹き抜ける強い雨・風の影響が心配でした。でも5月に行われたお客さまを招いての初の蜜搾りで、なんと! 60kgほども収穫することができたんです。この規模の養蜂としては、とても順調な成果のようで、お客さまも喜んでくださり、私たちもホッと胸をなでおろしました。時間をかけたプロジェクトだったので、最初にはちみつが採れたときは本当に感動してしまいましたね」
その後、6月8日にスタッフの間で行われた蜜搾りでは初回を上回る104kg、さらに最後の7月には120kgもの収穫となったそう!
普段は触れる機会のない蜜搾り。どんな手順で行われるのでしょうか?
はちみつが巣から収穫されるまで
①巣箱の状態をチェック
燻煙機で空気を吹きかけ、中のみつばちたちに大人しくしてもらったあと、巣箱を開けて状態をチェック。巣枠からみつばちを丁寧に払います。
「『部屋』の一つひとつに蜜が溜まったら、みつばちは羽根で風を送って水分を飛ばし、糖度を上げるんです。するとそこに蜜蓋ができます。それが蜜が十分溜まった合図です」
②蜜蓋をカット
蜜蓋を一つひとつ丁寧に取り除いていきます。
「みつばちたちがそれまで一生懸命働いて溜めていた姿を見ているので、あっさりカットしてしまうのはちょっと忍びなかったです……」
③遠心分離機で蜜搾り
蜜蓋がとれた巣枠を遠心分離機に入れてぶんぶん回すと、トロリとしたはちみつが!
日本橋で採れたはちみつ、どんな味?
気になる日本橋で採れたはちみつの味はどんなものだったのでしょう。
「採れたてのはちみつは、その時期によって味わいが違うのがおもしろかったですね。5月の蜜搾りで採れたはちみつは、4月初旬ごろまでに咲いていた桜の花の蜜がメインだったので、ほのかに桜の花を思わせる香り。6月は小さな白い花を咲かせる高木、ミズキを感じるスッキリした味わいでした」
そんな日本橋で採れたはちみつは、2016年9月14日(水)から日本橋三越本店のラベイユで販売予定。地域の花の香りが感じられる日本橋だけの味わいが楽しめそうです!
「トーストやヨーグルトにかけたり、日常的にさまざまなお料理にお使いいただければと思います。でもひと口目は、ぜひそのまま召し上がってほしいですね。日本橋で採れたこのはちみつの味わいは、今年だけのもの。百花蜜なので、また来年は違った味わいになるはずです」
チャレンジだらけだった、初めての屋上養蜂
高田さんにとっても、日本橋三越本店にとっても何もかもが初めてだった屋上養蜂。順調に終わった一方で、手探りだったことも多かったそう。
「『分蜂(※)』といって、一度女王蜂が逃げ出そうとしたことがあって、あのときはびっくりしました。でも聞いたら蜂が元気な証拠だったみたいですし、しっかりと点検していたので防ぐことができました」
※女王蜂による巣別れの現象
終わったばかりなのに、すでに「来年が楽しみ」と高田さんは目を輝かせます。
「実は私、もともと虫が大の苦手だったんですよ。でもこの取り組みをはじめてから、お気に入りのコを携帯の待ち受けにしてしまうほど、もうすっかりみつばちの虜です(笑)」
東京の中心地で行われた屋上養蜂の取り組み。来年も、今年同様3月半ばごろから同じように活動していく予定だそう。三越グルメ / MITSUKOSHIのFacebookからもこまめな情報発信があるので、興味を持たれた人は、ぜひ来年のスタートをお見逃しなく!
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、2016年9月14日(水)から日本橋三越本店新館地下2階=ラベイユにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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