食品フロアスタッフが本気で勧める、あの店の「コレ美味しい！」#13

日頃、三越伊勢丹の食品フロアで、実際に店頭に立っているスタッフたち。美食の戦場、美味の密林とでもいうべき空間で、お互いに最上の味をお客さまに届けるべく、切磋琢磨を続けています。そんな彼らが、「あえて」他店の商品からおすすめしたい「コレ美味しい！」を紹介する、この連載。強者は強者を知るように、本当に美味しいものを知っているのは、彼らなのです。

第13回：カフェ オウザン　工藤麻紀さん

忙しく行き交う人々が、魔法のようにぴたりと足を止め、ショーケースの前で思わずため息。「きれい……」と、まるで宝石店のような声が聞こえてくるショップが＜カフェ オウザン＞です。チョコレートやナッツ、アラザンなどでデコレーションした「美しすぎる」クロワッサン・ラスクやスティックラスクは、見た目の繊細さとこだわりの味でリピーターが後を絶ちません。

第13回に登場するのは＜カフェ オウザン＞の工藤麻紀店長。洋菓子のスペシャリストながら「実はお酒や塩辛いものが大好き（笑）」と言う彼女。今回、「一生懸命がんばった自分を癒やす3点セット」を選んでくれました。お酒との至福のマリアージュを楽しむべく、食品フロアを巡ります。

工藤さんのおすすめ①：酒は淡麗辛口、しかもコスパ抜群の「洌（れつ）」がいい！

「仕事が休みの前の夜は、大好きな日本酒に限ります！」

と、まずは食品フロアの和酒コーナーへ。お酒好き、特に日本酒党だという工藤さんを虜にしている1本が、山形県の「洌 純米大吟醸」です。

「『洌』はお酒好きな友人から教わった銘柄なのですが、淡麗、辛口ですっきりと飲みやすいのが私好み。しかも純米大吟醸なのに1,000円台というコスパのよさはなかなかありませんよ」

目を輝かせて話す工藤さんに、後ろで聞いていたお店のスタッフもクスリ。彼女のお酒好きは、＜カフェ オウザン＞のメンバーには広く知られているようです。

工藤さんのおすすめ②：日本酒のおつまみには、意外にも＜フロマジュリーHISADA＞のチーズが合う！

お酒の次はおつまみもチェック。工藤さんのおすすめは、なんと＜フロマジュリーHISADA＞のチーズです。

「日本酒のあては和風のおつまみを選ぶ人が多いと思いますが、私は＜フロマジュリーHISADA＞のミモレットがおすすめ。＜フロマジュリーHISADA＞のスタイリストさんから『日本酒に合わせてほしいチーズがある』と教えてもらってから、すっかりはまっています」

「ミモレットカクテルナチュラルチーズ」はフランス北部で作られたハードタイプのチーズで、12ヵ月熟成の濃厚な味わいが特徴。「西洋のからすみ」とも呼ばれているそうです。

「コクがあるチーズは、淡麗の日本酒を合わせるとまろやかになります。まず日本酒をひと口飲んですっきりした味を楽しみ、次にミモレットで濃厚なコクを、そして再び日本酒を飲んで味の変化を楽しむ……もうたまりません」

工藤さんのおすすめ③：お酒の後はすっきりさわやかに＜リーポール＞のフルーツポンチでシメる！

自分へのご褒美には、スイーツも忘れてはいけません。工藤さんは＜カフェ オウザン＞のお隣にある＜リーポール＞の「リーポールポンチ」をセレクト。マンゴーをはじめ、リンゴやパイナップルなどのアジアンフルーツをふんだんに使ったフルーツポンチは、テレビや雑誌などでも話題です。

「まず、涼しげできれいな見た目が素敵ですよね。果実がゴロゴロ入っていて贅沢感もありますし、甘すぎないのですっきりと食べられる。なによりもお酒とチーズを楽しんだ口によく合うんです！」

お酒におつまみ、そしてシメのフルーツポンチ。3品がそろってようやく工藤さんの至福の時間が完成します。食のプロは、食によってリフレッシュするのですね。

「休みの前の日が近づいてくると、晩酌を想像してワクワクしちゃいます」

食品フロアをいそいそと巡り、大好きなご褒美を集める工藤さん。閉店間際の食品フロアでは、そんな幸せそうなスタイリストたちの姿を見ることがあるかもしれません。

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