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2016.08.09

赤と黄は甘さが違う!? 知っておきたい美味しいスイカの見分け方

スイカイメージ

スイカを頬張るひとときは、暑い夏の醍醐味! でも、真っ赤なスイカを買っても甘さがもの足りず、ついつい塩をかけて食べてしまうことってありませんか? 最近では、手頃なサイズの小玉スイカをはじめ、品種も多く店頭でどれを選べばいいか迷ってしまうこともしばしば……。

そこで、美味しいスイカの見分け方やスイカにまつわる素朴な疑問、今注目のブランドスイカについて、伊勢丹新宿店 生鮮(農産品)担当のアシスタントバイヤー・池野嘉彦さんに話を聞きました。

美味しいスイカはこの5つをチェック!

美味しいスイカの見分け方

プロが実践する、甘くて美味しいスイカを見分けるテクニックはこの5つ。

  1. 皮にハリがあり、しま模様がはっきりしている
  2. スイカをなでると、黒い模様の部分が食い込んだようになっていてでこぼこしている 
  3. ツルをカットした部分が少しへこんでいる
  4. お尻の茶色い部分が小さいものほど、熟したスイカの証
  5. ポンポンとスイカを叩いたとき、音が低いものほど甘く熟している

カットして売られているスイカは、少人数家族には手頃なサイズ感。ですが、カットしたてのみずみずしさが失われていたり、鮮度が落ちてしまっていることがあります。小玉スイカなどを1玉思い切って購入するのがおすすめです。

スイカの果肉の色で甘さは変わる?

スイカの皮と果肉の色の違い

素朴な疑問でもある赤い実と黄色い実のスイカは、どっちが美味しいのでしょう。

「赤い実と黄色い実の違いは『カロテノイド』という色素のバランスが深く関係しています」と池野さん。赤いスイカはリコピンが多め、黄色いスイカはベータカロテンが多めといったように、カロテノイドの種類によって実の色が決まるんだとか。

「赤いスイカはしっかりとした甘さ、黄色のスイカはあっさりとした上品な甘さで、甘さの『質』が違います。それぞれ違った美味しさを楽しめますよ」

またスイカの皮の色の違いは品種の違い。緑色、黄色の皮の色の違いは甘さや美味しさとはあまり関係がないそう。

種が取りやすく、甘さが均一になるスイカの切り方

スイカといえば、表面を覆うギザギザのしま模様。このしま模様は種と深い関係がありました。

「スイカのしま模様の部分はホルモンが集まっているので、そこに種が付くんです。スイカを切るときは、しま模様に沿って包丁を入れるように切ると、食べるときに種が取りやすくなりますよ」

また、スイカは球体の中心ほど甘く、皮のほうにいくほど甘みが減っていきます。スイカの中心がすべてに行き渡るように放射状に切ることで、美味しい部分を均一にさせることができます。

伊勢丹バイヤーおすすめ! 今食べたいブランドスイカ4選

①しっかり甘く、果肉もみずみずしいスイカの王様「でんすけスイカ/北海道」

でんすけスイカ

<北海道>でんすけスイカ 時価

濃い緑一色でひときわ目を引くのが、でんすけスイカ。高級スイカとして贈答品にもよく利用される、スイカの王様です!

「北海道当麻町の農協青年部が一村逸品運動として1984年に売り出した、ブランドスイカです。北海道のスイカ=でんすけスイカ、というほど有名です。しっかりとした甘みがあり、香りもさわやか、果肉がシャリっとみずみずしい一度食べたら、忘れられない味です」

②上品な甘さが特徴の、夜空の月のようなスイカ「おつきさまスイカ/北海道」

おつきさまスイカ

<北海道>おつきさまスイカ 時価

濃い緑の皮に黄色い果肉のコントラストが美しいのは、「おつきさまスイカ」。北海道月形町のスイカ農家・柳彰憲さんが品種改良に取り組み、苦労の末に1991年に誕生した品種です。

「スイカの断面が夜空に浮かぶお月さまを連想させること。そして、産地である月形町にちなんで『おつきさまスイカ』と名づけられました。赤いスイカとは一味違う、さっぱりとした上品な甘さが特徴です」

③切った途端にあふれ出す果汁に感動!「サマーオレンジスイカ/千葉県」

サマーオレンジスイカ

<千葉県>サマーオレンジスイカ 時価

サマーオレンジスイカという名の通り、通常の黄色い実のスイカとは果肉の色が明らかに濃い!

「スイカを切るときにわかりますが、果汁が多いので、みずみずしい。食べてみるとシャリ感があり、甘さも十分。後味にうり独特のうまみも感じられます。一般的なスイカに比べて、種が少ないので食べやすいです」

④見た目の珍しさだけでなく、甘さも十分!「太陽スイカ/千葉県」

太陽スイカ

<千葉県>太陽スイカ 時価

鮮やかな黄色の皮の珍しいスイカです。見た目の珍しさだけでなく、甘さも十分。スイカの中では希少性があるので、贈り物やパーティのデザートとして需要が高まっているのだそう。

「果肉は赤く、とってもジューシー。『ミニ太陽』という小玉サイズもありますよ」

文: 白鳥紀久子

写真:島村 緑
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

バイヤー・スタイリスト / 池野嘉彦
三越伊勢丹 食品統括部第一商品部 生鮮(農産物)担当のアシスタントバイヤー。趣味はカフェめぐりで、行ったカフェではコーヒーと一緒に、ついつい野菜を使ったメニューを注文してしまうそう。

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=フレッシュマーケットにてお取扱いがございます。

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