2016.09.26
ポイントは香りと色だった! 専門家が教える「はちみつ」の選び方と使い分け
ヨーグルトやアイス、パンケーキなどにかけるだけでなく、料理の風味づけやコク出しにも使われる「はちみつ」。その元となる花の種類は多く、実にさまざまな味わいを持ちます。今回は、はちみつの種類と活用方法について、専門店<クインビーガーデン>の佐藤みずほさんに教えてもらいました。
はちみつの味と香りは「花の種類」によって変わる
そもそもはちみつとは、ミツバチが花の蜜を採集し、それを巣の中で貯蔵したもの。採集と貯蔵の段階で花の蜜は変化し、はちみつとなります。花の種類によって味や香りは変わり、色の違いもさまざま。
「日本人に馴染み深いクローバーはちみつやレンゲはちみつは、素材を引き立てるクセの少ないタイプ。美しい琥珀色で、上品な香りとまろやかな風味が特徴です」と佐藤さん。
ほかにも、カナダ産のブルーベリーはちみつ、ラズベリーはちみつ、イタリア産のオレンジはちみつ、アカシアはちみつなど、花の数だけ味があると言っても過言ではありません!
はちみつ選びのポイントは「香り」と「色」にあった!
これだけ種類が豊富だと、はちみつ選びに迷ってしまいそう。味や香りに違いがあるとは言え、好みのはちみつを選ぶにはどうしたらいいのでしょうか。佐藤さんによると、はちみつを見分けるポイントは「香り」と「色」なのだそう。
「色の濃い・薄いといった色の差は、はちみつに含まれるミネラル等の微妙な違いによるもの。色が濃いものは風味や香りを強く感じ、逆に色の薄いものはマイルドでクセが少ない傾向にあります。ミャンマー産のゴマはちみつやイタリア産の栗はちみつは特に色が濃く、味や香りもしっかり感じられますよ」
はちみつの風味に合わせて使い分けよう
はちみつは色の濃い・薄いで風味に差があることがわかりました。では、料理にはどのように使い分けたらよいのでしょうか。
「色が薄く明るい琥珀色のはちみつは、風味や香りのクセが少ないので、ドリンクに入れたりパンやヨーグルトにかけたりするのに向きます。色が濃い個性派のはちみつは、風味や香りに主張があるので、クセのある料理や食材と合わせるのがおすすめ。たとえば、ブルーチーズのピザにかけたり、八角を利かせた豚の角煮に入れたりするといった使い方が向いています。また、ミャンマー産のゴマはちみつは、醤油と合わせると甘辛い和風のタレになりますよ」
さらに、佐藤さんが今、もっとも注目しているのがイタリア産のシャクナゲはちみつ。「ピエモンテの高地に自生する野生のシャクナゲから採蜜しています。通常、蜂は高地にはあまり生存していないため、とても貴重です」
はちみつの好みは人それぞれ。「これだ!」というはちみつに出合うためには、色の違いで見分けるだけでなく、ぜひ試食をしてほしいそう。「見た目の色の違いだけでは、微妙な風味の違いまではわかりません。それに同じ産地、同じ花から採取されたはちみつでも、まったく同じ味とは限らないんです」と佐藤さん。可能な限り試食をしてみて、自分好みの一品を見つけてくださいね。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=プラ ド エピスリーにて一部、お取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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