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2015.12.28

マイベストな味で年を越そう! 厳選「そば」5品を食べ比べ

かき揚げがのったそば

2015年も残りわずか! 2016年がすぐそこまできていますが、年越しといえば「そば」ですね。今回はそば好きとして有名なシンガー・高遠彩子さんに、厳選した5つの乾麺そばを食べていただき、各そばの特徴と魅力を語っていただきました。

 

「そば」の魅力とは?

そばの魅力はやはり香りです。もちろん味わいや食感も大切ですが、青く爽やかなかぐわしさ、野生的で力強い香りなど、産地や品種によって異なる香りは全身に染み渡るようなたまらないものです。もちろんお店で食べるおそばは格別ですが、乾麺は自宅でいつでも同じ味が手軽に楽しめるのがいいですね。また、そば本来の味を楽しみたい私の自己流・乾麺そばを楽しむポイントは、ゆでた後そばをよくすすぐこと。そうすることによって、余分な塩分がなくなりそば粉の風味をしっかりと味わえます。

味や香りはもちろん、「見た目」にも個性が表れる

おそばのパッケージ

■<永坂更科>布屋太兵衛 とろろそば

<永坂更科>布屋太兵衛 とろろそば

<永坂更科>布屋太兵衛 とろろそば 270円(税込)

濃厚にただよう、小麦とそばの甘い香りが特徴のおそばです。明るくピンクがかった表面はピカピカ輝いていて、口に含むと角が丸くてつるんとなめらか。よくすすいだため塩分もまったく感じず、すっきりとした味わいがとてもいい。強いコシはありませんが、はんなりやさしい食感が繊細な印象です。

■<越後長岡 小嶋屋>越の海藻挽きそば

<越後長岡 小嶋屋>越の海藻挽きそば

<越後長岡 小嶋屋>越の海藻挽きそば 497円(税込)

さわやかで美しい緑がとても綺麗ですね。海藻入りなのでずっしりとしていて、ぬるっとした質感。『へぎそば』は新潟の郷土そば。海藻の香りがふわ〜っとさわやかに感じられます。しかも食べるとその海藻の風味がさらに濃厚に。塩味も少し感じるので上品な極上海苔を食べているよう。なめらかな舌触りと程よいコシが楽しいですね。

■<五代目本田屋繁>奥出雲蕎麦

<五代目本田屋繁>奥出雲蕎麦

<五代目本田屋繁>奥出雲蕎麦 486円(税込)

赤みを帯びた黒っぽい表面に無数の星(そば殻)、期待に違わずたくましい香りと小麦とそばの甘~い香りがあります。口に含むとつるんつるんと、なめらかな舌触りです。見た目以上にむっちりしたコシがあるのも特徴的。塩味がかすかに残り、味わいも濃くすべてが濃厚な印象のそばです。

■<萬藤>蓬蕎麦

<萬藤>蓬蕎麦

<萬藤>蓬蕎麦 378円(税込)

よもぎ入りとあって、重みのある緑色が目に鮮やか。濃厚な小麦とそばの甘い香りとよもぎのさわやかな香りが漂います。とろ〜りなめらかな肌は口に含むと輪郭線がはっきりとして、つるんとした舌触り。しかし食感はやさしく程よいコシも。噛みしめるとますますよもぎの香りがフワーッと広がり、甘い香りと味わいが食べている間も濃厚に続きます。

■<信州戸隠そば>生本十割そば

<信州戸隠そば>生本十割そば

<信州戸隠そば>生本十割そば 648円(税込)

さすがは十割、小麦を感じないストレートなそばの香りに思わず胸も高鳴ります。甘皮入りらしい墨のようなかぐわしさと草のような野性味を感じる香りがなかなか珍しい一品です。質感は粘土のようなねちっとした感じがありますが、繊細な平打ちなので食べにくさなどはなく、端正な印象。少し塩分を感じるおそばを噛みしめるとじわ~っと濃厚な味わいが楽しめます。

いかがでしたか? そばといっても、味や香り以外に食感や色など特徴はさまざま。今年は自分ぴったりの一品を選んで、特別感のある年越しをされてみてはいかがでしょう。

高遠彩子

高遠彩子
1999年細野晴臣に見出されヴォーカリストとして活動を開始。5オクターヴの声域を生かし山下洋輔、Giulietta Machineとのコラボレーションやライブ等で活動。そば好きで知られ「蕎麦こい日記」(飛鳥新社)を出版。

文: 高遠彩子

写真:高遠彩子、thinkstock/Gettyimages(1枚目)

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、 伊勢丹新宿店本館地下1階=シェフズセレクションにてお取扱いがございます。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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