2016.01.21
【伊勢丹新宿店】激辛だけど奥深い! おすすめの高級ラー油4選。使い方、味わいをプロが検証
ジューシーな餃子やラーメンのアクセントに、豆腐や白いごはんにのっけてもいい。ピリッと辛いラー油は、食卓に欠かせないアイテムですよね。かつて一大ブームとなった「たっぷりの具が入ったタイプのラー油」が登場して以降、味や素材に特徴のある個性派が登場しましたね。
今回は、伊勢丹新宿店きっての辛党スタイリスト・加藤慧さんを取材。「ラー油は飲み物」と豪語する彼女による、伊勢丹新宿店で買えるラー油4選とおすすめの使い方をご紹介します(2021年4月現在、すべて店頭にて取り扱いあり。一部ECでも)。
ラー油の個性は、香りと辛さ、具材で決まる!
伊勢丹新宿店シェフズセレクションでも、とくに人気の高いラー油4本。見るからに辛そうです。
ラー油のテイスティングポイント
- 香り……香辛料の刺激香、油そのもののまろやかな香りなど、違いを知る
- 辛さ……トウガラシの辛さ、山椒の辛さなどさまざまなタイプがある
- 具材……「食べるラー油」タイプは、具材の大きさ・量により食感が変化する
それでは早速、解説していきましょう。
バランスのとれた「ピリうま」タイプ
香り |
★★★☆☆ |
---|---|
辛さ |
★★★☆☆ |
具 |
★★★★★ |
原材料 |
植物油、トウガラシ、ニンニク、黒豆(大豆)、食塩、山椒、島トウガラシ、黒糖、ヒハツモドキ、ウコン、胡椒、ごま |
まずは人気、売上げNo.1の「石垣島ラー油」。鮮やかなトウガラシカラーと、ゴロゴロと存在感ある具が印象的です。
「石垣島の『辺銀食堂』という食堂を営む夫婦が作ったラー油で、『食べるラー油』のパイオニア。香りと辛さのバランスがよく、どんな料理にも合うオールラウンダーです」
香りはやや穏やか。ちょうどいい辛さの奥からは黒糖由来の甘みが感じられます。具のザクザク食感も心地よく、白いごはんにかけたくなります。
「『石垣島ラー油』は具が多いので、1本を使い終えるとどうしても瓶の底に具が残ってしまいます。そんなときはお鍋のつけダレがベスト。煮込んだスープをラー油の瓶に入れてよく振れば、キッチリ使い切ることができます(笑)。とくに豆乳鍋との相性がいいですよ」
「最後の1粒まで食べたい」。そう思わせるうまみ満点のラー油は、もはやおかずの領域です。
本場の「ヒリヒリ」刺激に伊勢丹スタッフぞっこん
香り |
★★★★★ |
---|---|
辛さ |
★★★★★ |
具 |
★★★☆☆ |
原材料 |
植物油、トウガラシ、ネギ、ショウガ、八角、桂皮、草果、花椒子、香葉 |
続いては、新宿にある中華料理店「花彫酒家」のラー油。実はこのお店、伊勢丹新宿店のスタイリストたちの行きつけ。お店で提供されるラー油のおいしさに感動したバイヤーが「商品化したい!」と思い実現した、伊勢丹限定アイテムです。
鼻を近づけると、香辛料の刺激がツンと刺さり、涙が出そう。舌に触れた瞬間から燃えるような刺激が感じられます。辛さはトウガラシというよりも、四川料理に使われる花椒子のヒリヒリとしびれるタイプ。寒い時期でもじわりと汗がにじんできます。
「とにかく辛いものが好きな人におすすめです。私たちがお店に行ったときは、『タンメン』や『麻婆豆腐』にかけることが多いですね。辛いとわかっていても、ついついかけてしまうんです」
世の辛党を惹きつけてやまない、魔性のラー油。具材は粉末状の細かいタイプで、具の成分が溶け出した激辛オイルを楽しみましょう。
胡麻の香り広がる、大人の「ふわピリッ」
香り |
★★★☆☆ |
---|---|
辛さ |
★★☆☆☆ |
具 |
なし |
原材料 |
ごま油、トウガラシ、ネギ、ショウガ、山椒、桂皮、八角、陳皮 |
3本目は京都の製油メーカーによる、美しく透き通ったラー油。フタを開けた瞬間、ごま油の香りがふわりと鼻をくすぐります。
「ごま油の中でも、一番搾りのごま油だけを使った上質な味わいが特徴。素材にこだわるお客さまに支持されています。繊細なごまの風味を楽しむなら、豆腐やお鍋のような、あまり味の強くない食材や料理がいいですね」
油なのにさらりとした印象で、まろやかなごまの味が口いっぱいに広がり、落ち着いた頃にピリッ! と一刺し。国産トウガラシらしいシャープでストレートな辛さが後を引きます。
薬膳の奥深き「ビリビリ」ハーモニー
香り |
★★★★☆ |
---|---|
辛さ |
★★★★☆ |
具 |
★★★☆☆ |
原材料 |
大豆油、オリーブ油、落花生油、父島産トウガラシ、花山椒、ウコン、アロエ、松の実、クコの実 |
最後は、小笠原の体にいい素材をたっぷり使った「薬膳」のラー油です。
「これは個性的です。好きな人はクセになると思います」と加藤さんが話す通り、辛みの強い島トウガラシを中心に、ウコンやアロエ、クコの実などさまざまな刺激が幾重にも重なり、奥行きあるハーモニーが感じられます。一筋縄ではいかないこの風味、一度味わうとやめられません。
「餃子やラーメンなどはもちろんですが、焼肉のタレにちょっと足すと、いつもの味が刺激的に生まれ変わります。チヂミとも合いそうですね」
ラー油は「原材料」から味を読み解こう
「ラー油を選ぶなら、ぜひラベルの『原材料』に注目してください。同じラー油でも、使っている油や具材によって、味は全然違います。瓶を手に取って『どんな辛さだろう?』なんて想像してみるとおもしろいですよ」
料理のアクセントにしたり、調味料に加えてカスタムしたりと、メインにもサブにもなるすごい調味料・ラー油。好みやシーンで使いわけると、いつもの「ピリッ」がもっと楽しくなりそうです。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=シェフズセレクションにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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