2015.10.19
米の目利きがズバリ! 注目銘柄2015年の「新米」4選
つやつやと輝く、炊き立ての白いごはんを口に運ぶ瞬間。それは、日本人のDNAに刻まれたしあわせのスイッチが入る瞬間です。今年もまた、日本各地から作り手の愛情が込められたおいしい「新米」が集結する季節がやってきました。
そうなると、気になるのは今年の新米の出来映えですよね。そこで、日本全国においしいお米の生産者ネットワークをもつ伊勢丹新宿店の菊太屋米穀店・亀田瑞枝店長に、今年の新米の中から、おすすめの4銘柄を教えてもらいました。
大粒でつややか。滋賀県産・特別栽培米「みずかがみ」
「2013年の秋に、約10年にも及ぶ研究開発から誕生した近江米の新品種『みずかがみ』。琵琶湖周辺の豊かな自然環境の中で作られた、ほどよい粘りとまろやかな甘さが特長です。1粒1粒がしっかりとした大粒なので、炊き上げた時の米の立ち具合に注目してほしいですね。また、冷めてもおいしいので、おにぎりにもおすすめです」と亀田店長。
しかも、この『みずかがみ』は農林水産省が定めたガイドラインに従って、化学合成農薬や化学肥料の窒素成分を5割以上削減して生産された「特別栽培米」。人や自然環境にも配慮された安心感も魅力です。
隠れた人気者! 有機栽培米・山形県長井市産「復刻ささにしき」
「この米を扱っていること自体、自慢です」と誇らしげな亀田店長。
『ささにしき』はさっぱりとした食感と独特の甘みで、お寿司にぴったりの品種。栽培が難しく、稲も倒れやすいために廃れてしまったものの、遠藤孝太郎さんが有機栽培からはじめ見事に復活させたのだとか。
「お客さまからの指名買いも多く、実は隠れた人気商品なんです。遠藤さんから全部の量を買っていますので、菊太屋のみで手に入ります」。
名人鈴木さんの自信作。有機栽培「山形県庄内産こしひかり」
お米日本一コンテストで2年連続日本一に輝いた、米作りの名人・鈴木紀生さんのお米と聞くと、一度は食べてみたいもの。
「ビタミンやミネラルが豊富な有機発酵肥料を使用し、食味を高めたJAS有機栽培の『こしひかり』は、ひと口食べれば粘りとうま味に圧倒されるはず。山形県が認定した生産者しか作れない、山形県のブランド米『つや姫』を生産していることからも、鈴木さんの米作りへの情熱や熟練の腕が伝わると思います」。
天日干し・循環自然農法・魚沼産、三拍子揃った「こしひかり」
日本の米の産地、魚沼産と聞けば、それだけで期待値が膨らむのに、亀田店長のおすすめする新米はさらに上を行っていました。
「この『こしひかり』は、稲を刈り取ってから約2週間、天日で干してから脱穀し、その後に出荷しています。生産者の高齢化もあり、今ではほとんどの農家さんがやめてしまった天日干しですが、稲の茎のうま味が米にしっかり行きわたるので、風味や食味が格段に向上します」と亀田店長。さらに、この米は有機肥料も使用せずに栽培しているため、米表面のツヤも多くうまみも濃厚なのだとか。
新米の持つ力強いうま味を味わうには、おいしいタイミングで食べることだと亀田店長。各地の生産者の情熱で育てられたおいしい新米を、ぜひこの時期に味わってみてください。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=シェフズセレクション菊太屋米穀店にてお取扱いいたしております。
伊勢丹オンラインストアでは、<菊太屋米穀店>
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