2015.09.30
「差し色」で華やかに! 食卓がセンスアップするカラフルな和食器
私たちの食生活に欠かすことのできない、和の器たち。ふだん、どんなものを使っていますか? コーディネートにこだわりたいとお店で購入したものの、いざ食器棚に並べるといつもと同じになりがちだったり、食卓に並べてもイマイチ垢抜けない、ということも少なくないのでは。
そんな方にオススメなのが、食卓を美味しく彩る、カラフルな器。「使い方が難しそう」と思われがちですが、ふだんのお皿にポイント使いするだけなら手軽。それだけで食卓の印象が変わり、ぐっと華やかさが増すんです。
Step1 最初の1枚には、青系の器を
「最初に取り入れるなら、青い器がおすすめ」と教えてくれたのは、三越伊勢丹の和食器担当アシスタントバイヤー仲谷ちひろさん。青っぽい器って、食欲を減退させそうなイメージですが……。
「使いにくい色だと思われることが多いですが、和食器とも洋食器とも合わせやすく、最初の1枚にぴったりです。例えばトマトソースのパスタなど、赤のお料理が映えます」と仲谷さん。瑠璃色のお皿に洗ったミニトマトをのせてみると、確かに美味しそう!
のせる食べ物と反対の色の器を使うと、コントラストがはっきりして、食べ物がより鮮やかに美味しそうに見える効果をもたらすのだとか。
Step2 手持ちの器と並べてみて、バランスを見る
では、青以外の器の場合はどうやって取り入れたらいいのでしょうか? どの家庭にもよくある「白磁のシンプルな皿」や、「藍や朱の入った小皿」、「どっしりとした土色の小鉢」などは、いつも同じような雰囲気になってしまいがち。変化をつけながらもセンスのいい組み合わせにするためのポイントは?
「最初は好みの1色をアクセントで入れてみて、お手持ちの食器と一緒に食卓に並べ、バランスを見ながら組み合わせを考えるといいですよ」
Step3 2枚以上取り入れる場合は、同系色でまとめて
「カラフルな器を1色アクセントで入れた後は、徐々に色数を増やしてみると良いのではないでしょうか。複数色使う場合には、同系色でまとめたり、色のトーンを揃えると品よくまとまります」。
また、俳句や着物・帯の柄に季節を取り入れるように、夏は涼やかな色、秋は温かな印象の暖色など、四季の色を器で取り入れて、食卓を豊かにしつらえるのもいいんだそう。
秋冬におすすめのカラフルな器たち
「これからの時期におすすめしたいのが、色や質感にこだわって、多彩なバリエーションを生み出している男性作家の器。食卓に取り入れやすいシンプルな形と、こっくりと深い温かみのある色合いが特徴です。家族団らんの時間をさらに楽しく演出してくれますよ」と仲谷さん。注目の作家と一押しのアイテムを合わせて教えてもらいました。
①柔らかな黄色いカラーが美しい藤井敬之氏の浅鉢
カラフルながらも、柔らかい色合いが食卓に取り入れやすく、これからの時期におすすめの1枚。みんなで取り分けるサラダや、ワンプレートのごはんにもぴったりな、汎用性の高いサイズ感も魅力です。
②塗師の阪本修氏によるカラフルな漆器
普段漆器に馴染みのない人でも気軽に使える、洋食器とも馴染みのいい色合いがポイント。
「色違いでスタッキングしたときの見た目も可愛いので、何色か揃えるのがオススメです」。
③秋冬の食卓にも馴染む、光井威善氏のグラス
カットと研磨を施した表面が、温かく、柔らかな印象のグラスとタンブラー。
「ガラスというと夏っぽく感じますが、こっくりとした色合いなので、秋冬の食卓にもぴったりです」
「どの器も実際に手に取って触れて、『これいいかも』と心動かされるものを見つけてみてはいかがでしょうか。食卓での取り入れかたをイメージしながらコーディネートを楽しんでいただきたいです」。
何気ないふだんの食卓を豊かに彩るカラフルな器。まずはおひとつ、テーブルの仲間に加えてみませんか。
商品の取扱いについて
この記事でご紹介している商品は、9月29日(火)~10月6日(火)、伊勢丹新宿店本館5階=キッチンダイニング/プロモーションにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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