バイヤーがおすすめする、京都で愛される「ローカルフード」

京都料理といえば、料亭でいただくような日本料理――そんな風に思っている人は多いのではないでしょうか。実際は、京都の街で暮らす人にとっても料亭は、『ハレの日』に訪れるとっておきの場所。普段のごはんは、意外にシンプルで素朴なものが多いそう。

そんな京都の『日常食』を東京で暮らす人にも知ってもらいたいとの想いから、京都で愛される名店とのコラボレーションが伊勢丹新宿店で実現。なかでも注目の商品について、フードコレクションのバイヤー、久保田浩之さんにお聞きしました。

pickup.1 昔ながらの味。＜大徳寺さいき家＞二種類のいなり寿司だし巻き弁当

＜大徳寺さいき家＞は物産展でもおなじみの京都の仕出し料理屋さん。店頭で焼き上げるふっくらジューシーなだし巻き玉子が人気のお店です。

「京都のいなり寿司は、麻の実（おの実）を入れるのが定番でした。現在は胡麻などで代用されることも多いのですが、老舗の料理屋さんでさえその起源がわからないほど、昔から食べられていたといいます。そこで、京都の伝統的なおいなりさんを食べてもらおうと、麻の実にちりめん山椒を合わせた昔ながらのいなり寿司と、筍、人参、黒胡麻など具だくさんの五目いなりに、さいき家さん自慢のだし巻き玉子を詰めたお弁当を作りました」

麻の実は七味唐辛子にも入っているやや大粒の実。ぷちぷちとした食感が良いアクセントになっています。

pickup.2 京都の日常食＜古都香＞はんなり団子

こちらも幅広い層から支持されている＜古都香＞のみたらし団子。今回はなんと、『お茶漬け』とのコラボレーションです。

「京都の人にとってお茶漬け（ぶぶ漬け）は、まさに日常食。お茶漬けを食べるために高級なお漬物を買うこともあるそうです。お茶漬けをそのままお出しするのでは面白みがないので、おやつとして楽しんでもらおうと思い立ちました。焼きたてのお団子にタレを絡め、食べる直前にお茶漬けのあられを振りかけます。お団子の甘辛いタレと、あられの塩気、食感が絶妙なんですよ」

見た目にも華やかなお団子は香ばしい香りで食欲をそそります。手土産にも喜ばれそう！

pickup.3お好み焼、鉄板焼の人気店＜夢屋＞焼きそばパン

京都は、一世帯あたりのパンの年間消費量が全国1位！(※) その理由のひとつには、京都には職人さんが多く、作業をしながら食べられる手軽さが喜ばれているためなのだとか。そこで今回は、＜夢屋＞とタッグを組み、とっておきの焼きそばパンが完成しました。

「夢屋さんの焼きそばパンは、今年1月に初めてご紹介して以来の人気商品。今回は特別に、カレー粉を練り込んだ麺で作った焼きそばを挟んでいます。カレーの風味とソースの相性は絶品なので、ファンになること間違いなしです。期間中、毎日店頭で焼きそばを焼くので、出来立てのおいしさを味わっていただきたいですね」

鉄板でパリッと仕上げた麺は香ばしくて絶品！ と久保田さんも太鼓判を押します。こちらの3品がいただけるのは、伊勢丹新宿店本館地下1階＝フードコレクションで9月23日（水・祝）～28日（月）まで開催される「どこか新しい京都の日常食 ～ordinary and something new～」。京都の職人達が手がける新しい『日常食』を、ぜひお見逃しなく！

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