2015.08.30
チーズの魅力に目覚める! 本当に美味しいイタリアチーズランキング5
家でワインと一緒に、レストランでの食事で、いろいろな場面で登場するチーズ。食べるたびに「やっぱりこの独特のクセや臭みがあってこそだよねー」なんて、ちょっと背伸びして語っていました。でも、そんな昨日までの自分を消し去りたい! そう思わずにはいられない、本当においしいチーズに出会ってしまいました。
紹介してくれたのは、伊勢丹新宿店地下1階にあるチーズ専門店「フロマジュリー HISADA」の店長。この道15年のチーズのベテラン、浅見浩志さんです。
この味を知ってしまったらもう他のチーズは食べられないかも!?
イタリアチーズは「料理づかい」でも力を発揮
各国で独自のチーズづくりが行われているヨーロッパの中でも、今回ご紹介するのはイタリアチーズ。その特徴は、「もちろんそのまま食べることもありますが、パスタやリゾットなどの料理に使うこともあるので、比較的硬めのチーズが多くつくられていること」だそうです。
さっそく浅見さんにイタリアチーズのおすすめを聞いてみました!
【第5位】口の中に広がる甘みのあるコク……羊乳チーズ「グランカオ」
羊乳チーズ、というと「羊独特のクセがちょっと……」と敬遠する人も多いのではないでしょうか。そういう人にこそぜひ食べてみてほしいのがこの「グランカオ」。食感はハードで、口に入れると、甘く、濃厚なコクがいっぱいに広がります。
「塩気が少なくうまみがしっかり活かされ、熟成チーズならではのコクが楽しめます。甘みを感じる味は、日本人の舌にも合いやすいと思います。そのまま食べるのはもちろん、薄くスライスしてカレーにトッピングするのもおすすめです。発酵した風味が、スパイシーなカレーによく合いますよ」
【第4位】臭みがない! クセになるマイルドさ! 「ゴルゴンゾーラ マスカルポーネ」
北イタリアの代表的なチーズであり、世界3大ブルーチーズのひとつ、ゴルゴンゾーラ。ゴルゴンゾーラといえば、あの青カビの風味、辛さ、そして独特の香り……ですが、マスカルポーネとサンドした「フロマジュリー HISADA」オリジナルの「ゴルゴンゾーラ マスカルポーネ」は、そんな特有のクセをほとんど感じず、マイルドでクリーミーです!
「辛口の『ゴルゴンゾーラ ピカンテ』と、マスカルポーネチーズをミルフィーユのように重ねました。ゴルゴンゾーラ特有の辛さが甘みのあるマスカルポーネと混ざり合い、非常にマイルド。中にはブルーチーズと気づかない人もいるようです(笑)。実は切ったばかりのブルーチーズは臭みが少ないんですよ。クリーミーなので、そのままパスタに絡めるだけで、生クリームを使わずとも美味しいパスタソースになります」
【第3位】焼けば中がトロトロ~「スピッチコ アフミカート」
モッツァレラチーズをひと口サイズにし、スモークした「スピッチコ アフミカート」。弾力のあるセミハードの食感で、白ワインはもちろん、ビールのおつまみにぴったりです!
「フレッシュなミルクをそのまま使っているため、コクがあります。おすすめの食べ方は、両面をフライパンでサッと焼いておつまみとして。外はモチモチ、中はトロトロで、お餅のように伸びますよ! バーベキューのお供にも」
【第2位】水牛乳100%の伝統製法「モッツァレラ ディ ブッファラ D.O.P」
近年は貴重となった水牛の乳100%でつくられたモッツァレラチーズ。製造から4日目に輸入したものが店頭に並ぶので、新鮮そのものです。
個人的にモッツァレラ、というと「キュッキュッとした食感」という印象があったのですが、この「モッツァレラ ディ ブッファラ」はとにかくジューシー! 噛むとミルクが……あふれる……! クセもなく、まるでヨーグルトのようです。
「食べる前に、最低30分は常温に置いておいてください。そして中にギュッと閉じ込めてあるミルクを押し出さないように、優しくナイフを使って切り分けます。食べ方は、まずはそのまま。次に塩をつけて。さらにオリーブオイルで。そして最後にわさび醤油でもぜひ。もちろんカプレーゼにしても美味しいですよ」
月に2回しか入荷しない商品、味わってみたい方は、ぜひ予約がおすすめです!
【第1位】しっとり濃厚なおいしさ! 「パルミジャーノ・レッジャーノ D.O.P 24ヵ月熟成」
パルミジャーノ・レッジャーノの熟成士として、1855年から経営している「G.CRAVERO社」が丹念に熟成した最上級のパルミジャーノ・レッジャーノ。パルミジャーノ・レッジャーノ=パサパサと乾いた食感という先入観でしたが……これは、し、しっとり! パルミジャーノ・レッジャーノ特有のシャリッとした歯ごたえはありながらも、吸い付くようなしっとり感があり、しかも濃厚なコクが広がります。
「表面に見えるのは、アミノ酸。うまみの結晶です。熟練の熟成士ジョルジオ氏が丹精を込めて2年間熟成させた最高の逸品。これを味わったら、よそのパルミジャーノ・レッジャーノは味わえないと思いますよ(笑)。そのまま食べる以外のおすすめは、なんといってもカルボナーラ。これまでにない濃厚な味が楽しめると思います。『フロマジュリー HISADA』のイチオシの定番なので、ぜひ一度味わってみてください」
つくり手の情熱を汲み、輸入方法や管理方法を徹底し、毎朝切りたての商品を店頭に並べるというこだわりをもってチーズを紹介している「フロマジュリー HISADA」。
チーズが苦手、という人もぜひ一度試してみてほしいです。チーズへの先入観が覆されるかもしれませんよ!
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=フロマジュリー HISADAにてお取り扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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