2015.09.09
菊効果で心身を癒して、健康に! 『重陽の節句』
節句というと、3月3日(上巳の節句)、5月5日(端午の節句)、7月7日(七夕)などが有名ですが、9月にも節句があることをご存じでしょうか。それは9月9日に行われ、菊の節句ともいわれている「重陽(ちょうよう)の節句」。ほかの行事が派手で有名なだけに印象が薄くはありますが、残暑でヘトヘトになった心とカラダを癒してくれる、忘れてはならない暦なんです。
菊は仙境の花。不老長寿を願って
重陽の節句は中国伝来の習俗で、おめでたい数とされる陽数(奇数)が極まる数「九」が重なることから、とても縁起のいい日として祝われていました。そのシンボルともいえる菊は、花弁が重なり合う様子がまさに重陽の花。中国では仙人が住む仙界に咲く花とされており、その滋液には不老長寿の効果があると信じられていたことから、漢時代頃よりこの日に菊の花を飾り、「菊酒」を酌み交わして無病息災と長寿を祈願したといわれています。
御利益にも期待大!? 菊酒にふさわしいお酒発見!
お酒に菊の花を浮かべたものがいわゆる菊酒ですが、それにふさわしいお酒はないだろうか? と日本橋三越本店食品担当マネージャー松平敬氏にうかがってみると、ラベルに菊の伝統文様を取り入れた純米吟醸『KIKUZUKUSHI』なる、まさにぴったりのお酒があるという情報を入手! 「三重県の清水清三郎商店が作った三越伊勢丹限定のお酒です。重陽の節句のある9月初旬はまだ暑いですから、冷やで飲むととてもおいしいですよ」。清水のような透き通ったお酒に、菊花を浮かべて……。菊づくしのお酒を飲めば、御利益がすぐにでも舞い込んできそうです。
茄子や栗も縁起のいい、重陽の食材
「重陽の節句は菊だけじゃなく、茄子や栗も御利益がある食材として知られています。夏野菜の茄子にとって9月は名残の時期ですが、それでも滋味があっておいしい頃ではあるので、焼き茄子などにして食べると御利益があるのでは!? それから、栗はちょうど節句の頃から出始める食材ですね」と松平氏。重陽の節句の頃、店頭には茄子のお総菜もたくさん出るそう。また、おいしそうな栗の商品もたくさん並ぶそうで、節句でなくとも食べたいような……。「栗といえば栗ご飯や和菓子ですが、モンブランもおすすめですよ。重陽の節句はどれも健康と長寿に関係しますから、来る敬老の日のお祝いに添えてもいいですね」(松平氏)。
災厄を祓ったり、食べることでカラダをいたわったりといった癒しの行事である「重陽の節句」は、その祈願から敬老の日のお祝いにもぴったり。節句の当日だけでなく、その習わしを長寿を祝う日にもプラスしてみてはいかがでしょうか。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=粋の座、日本橋三越本店本館地下1階=ラ・カーヴ、洋菓子/マドモアゼルCにてお取り扱いがございます。
新感覚の美味しさや話題の味が揃います、三越オンラインストア「
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