はちみつのお酒、ミード（蜂蜜酒）とは？ ご当地クラフトミードも話題です！

蜂蜜（はちみつ）に酵母と水を加えて発酵させた、醸造酒「ミード（蜂蜜酒）」をご存じですか？ 近年、日本のご当地で醸造している「クラフトミード」が話題になるなど、今注目のお酒なんです。

伊勢丹新宿店では、都市養蜂プロジェクトで作られた蜂蜜を使った、オリジナルミード「ISETAN SHINJUKU MEAD（イセタン シンジュク ミード）」を2023年3月22日（水）から販売。2023年3月28日（火）までの期間限定で有料テイスティングコーナーも登場し、話題のミードを味わうチャンスが到来！

でも、そもそも「ミードって何？」という方も多いはず。そこで今回は、ミードがどんなものかの基礎知識や、味わいの特徴、さらにおすすめの飲み方について、伊勢丹新宿店のワイン・洋酒の商品担当窪井さんに教えてもらいました。

三越伊勢丹のリカーセレクションはこちら＞＞

【ミード（蜂蜜酒）とは？】蜂蜜を水と酵母菌で発酵させたお酒。「クラフトミード」も注目です！

ミードとは、主原料の蜂蜜に水と酵母菌を加え、発酵させて造る醸造酒。ヨーロッパを中心に古くから親しまれている伝統的なお酒です。ワインやウォッカなどのアルコールにあとから蜂蜜を溶かしたものとは異なり、蜂蜜自体を発酵させて造る点が特徴です。

【ミードの製造方法】伝統的な製法と短時間で醸造する製法の２種類

主にヨーロッパの偉人たちが愛飲した歴史を経て受け継がれ、現在、ミードの製造方法は大きく2つのタイプにわけられています。

① 濃厚な甘さの「古典派」ミード

伝統的な主原料の蜂蜜に水と酵母菌を加え、発酵させるという、伝統的な製造方法で造られたミード。蜂蜜の風味を活かした濃厚な甘さが楽しめる。

② すっきり軽やかな「現代（モダン）派」ミード

1980年代からアメリカを中心に広まった、短期間で醸造する新しい製造方法を用いたミード。すっきりした味わいが特徴。

【ミードの味わい】濃厚甘口タイプからすっきりとしたドライタイプまでバリエーション豊か！

ミードの見た目は白ワインによく似ていますが、口にすると蜂蜜特有の風味や甘味が華やかに広がります。アルコール度数はおよそ10〜16％前後。蜂蜜の種類や熟成期間、産地によっても味わいが異なるのが魅力です。

「ワインのようにストレートで楽しむのが基本の飲み方。味の違いとしては、濃厚な甘口タイプ、あと味すっきりのドライタイプがあります。製法の違いでは、シュワシュワ泡立つスパークリングのミードもあるので、飲み比べてみるのも楽しいですよ」

【ミードのおいしい飲み方】炭酸で割ればすっきり爽快。ウイスキーで割って濃厚な香りを楽しむのも◎

ミードはストレートで飲むのが基本の飲み方ですが、ほかにも美味しく飲む方法があるんです！ お酒初心者でも親しみやすい飲み方から、ちょっとツウなアレンジまで窪井さんに教えてもらいました。

レベル	おすすめのミードの割材	味わい
【初級編】	炭酸、ジンジャーエール、柑橘系のジュース、レモネード	爽快感のある喉ごしが、蜂蜜の豊かな風味を引き立てます。柑橘系のジュースやレモネードで割れば、蜂蜜レモン風に。
【中級編】	ビール	ホップのほろ苦さと蜂蜜の甘みが好相性。
【上級編】	カルーアリキュール＋ミルク、ウイスキー	コクの加わったリッチなカルーアミルク。さらにウイスキーと合わせると、香り高い大人の味わいに。

【注目のクラフトミードって？】フルーツやスパイスなどを加え、さまざまな味わいに仕上げたミードのこと

また、近年注目を集めているのが小さい醸造所や工房で造られている「クラフトミード」です。クラフトミードとは、蜂蜜、水、酵母菌の主原料に、フルーツやスパイスなどの副原料を加えて造るミードのこと。複雑な香りのスパイスと、みずみずしいフルーツの組み合わせによって、さまざまな味わいを楽しめます。

「クラフトミードは副原料次第で、味わいの可能性が大きく広がるのが魅力。バラエティに富んだフレーバーが、お酒好きな方やトレンドに敏感な方を魅了しています」(窪井さん)

何千年も前からあるお酒であるだけでなく、クラフトミードという新しいミードも生まれているなんて、とても奥深いお酒なんですね。さらに窪井さんに話を聞くところによると、実は、伊勢丹でもオリジナルのミードを造っているそうなんです！

伊勢丹新宿店屋上の養蜂場で造られた蜂蜜を使用したミードが登場！

今回、伊勢丹新宿店で販売されるオリジナルミードは、なんと伊勢丹新宿店の屋上にある養蜂場で育てた蜂蜜を使用したもの。伊勢丹新宿店と新宿区障害者福祉事業所等ネットワーク「しんじゅQuality」によるプロジェクト「都市養蜂」。その伊勢丹ルーフトップのはちみつ＜MIEL ISETAN SHINJUKU＞を原料に、福島県・喜多方市の＜峰の雪酒造場＞が醸造を手掛けています。

＜MIEL ISETAN SHINJUKU＞×＜峰の雪酒造場＞蜂蜜の自然な甘さが広がるオリジナルミード

＜MIEL ISETAN SHINJUKU＞と、昭和17年創業の福島県・喜多方市の酒蔵＜峰の雪酒造場＞のコラボレートから生まれたオリジナルミードがこちら！

伊勢丹のルーフトップで採れた百花蜜は、クセのないやさしい味わい。その味わいを活かしながら醸した「ISETAN SHINJUKU MEAD」は、ほのかな甘みとさわやかなあと味のバランスが絶妙なお酒に仕上がっています。

「ジンジャーエールや炭酸で割って、さっぱりと飲むのがおすすめ。寒い日はあたためて飲むと、蜂蜜の甘い香りがふわりと広がります。また飲むだけではなく、ミードに漬け込んだドライフルーツをクリームチーズとあえたり、バニラアイスにかけたりするアレンジもぜひ試してみてください」（窪井さん）

※取扱い：伊勢丹新宿店 本館地下1階

さらに、オリジナルミード「ISETAN SHINJUKU MEAD」は、2023年3月22日（水）〜3月28日（火）の間、伊勢丹新宿店 本館地下1階 グランド カーヴにある洋酒バーカウンターにて、有料テイスティングを実施。ミードの愉しみ方を提案してくれます。

さまざまな魅力あふれるお酒、ミード。気になる方はぜひ店頭に足を運んで、奥深い味わいを堪能してみてください。

三越伊勢丹のリカーセレクションはこちら＞＞

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。