2015.07.17
うなぎ……だけじゃない! 「土用の丑の日」に楽しむ涼やか和菓子
土用のごちそう、と聞いて真っ先に想い浮かぶのはうなぎですが、実は、この日にちなんだ食べ物はうなぎだけではありません。「黒いもの」「名前に『う』のつくもの」「小豆」……などが、昔から邪気を払う、夏負けしないなどの縁起をかつぐものとしてうなぎとともに食されてきました。そのひとつが、「土用餅」に代表される和菓子です。
近年は正統派の土用餅から、見た目や食感に涼を感じるよう工夫されたものまでさまざま。そんな土用の丑の日に食べたい和菓子を、食品統括部のアシスタントバイヤーを務める佐々木有加さんと大坪徹郎さんに、日本橋三越本店でセレクトしていただきました。
王道に匠の技が光る土用餅
まず、佐々木さんがおすすめするのは<KITAYA六人衆>の「土用餅」。
「<KITAYA六人衆>は、東京・千住の和菓子店<喜田家>のなかでも特に優れた技術を誇る6人の菓子職人で作られたブランドです。同ブランドを扱う店舗は、日本橋三越店と、青山の直営店のみ。卓越した技で生み出される和菓子はどれも味はもちろん、その美しさにも目を惹かれるものばかりです」
そんな注目のブランドが土用の日のために用意したのは、餅を餡でくるんだ伝統的な土用餅です。
「餡は国産の小豆を使ったこし餡。しっとりとした食感と控えめな甘さが上品です。冷やすと中のお餅が硬くなってしまうので、常温のままモッチリした食感をお楽しみください」
匠が手掛ける王道の土用餅は、7月18日(土)~24日(金)までの限定発売です。
梅餡でさっぱりといただく水まんじゅう
続いて佐々木さんがおすすめするのは、やさしいピンク色の見た目も涼しげな<かんら 日本橋>「梅の餅水饅頭」。食べるのがもったいなくなってしまうほど美しい和菓子です。※三越伊勢丹限定です。
「<銀座甘楽>が今回の土用の丑企画のために用意してくれた特別な土用のお菓子です。土用には『う』のつくものを、ということで、中に入ったピンクの餡は梅餡。さっぱりとした甘酸っぱさがこの季節にピッタリです。<銀座甘楽>は和菓子の命である小豆を特に大事にされていて、使うのは北海道の契約農家で栽培した小豆のみ。こだわりの味は、緑茶はもちろん、アイスティーなどとも相性抜群です」
「梅の餅水饅頭」の発売期間は、7月22日(水)~24日(金)までのわずか3日間。必ず食べたい人は予約が吉です!
冷やして味わう夏のぜいたく
全国の銘菓を三越独自のセンスで取り揃えるセレクトショップ、菓遊庵のアシスタントバイヤー、大坪さんがセレクトしてくれたのは<七篠甘春堂>「京白玉ぜんざい」。冷やして楽しむ夏期限定のお菓子です。
「<七篠甘春堂>は、江戸時代からの歴史を誇る京都の老舗。老舗が手がける『京白玉ぜんざい』は、大納言小豆を丁寧に炊き上げたぜいたくな1品です。甘さ控えめの餡に、やわらかな白玉をのせていただきます。特に土用の日のためのお菓子というわけではありませんが、冷やして味わうぜんざいは夏期限定なので、ぜひこの時期にどうぞ」
とろける餡の食感を楽しむ
大坪さんのもう1つのおすすめ、「<美濃忠>あんあん」は、上品な舌触りのこし餡の上に、白い丸餅を3つ、餡にくるむように乗せたもの。こちらも、7月15日(水)〜7月24日(金)までの期間限定の1品です。
「あんこのとろけるようにやわらかい食感は、羊羹などもやわらかめを好む愛知県の老舗菓子処ならではの技ではないかと思います。お餅が硬くならないよう、常温でお召し上がりください」
今年の土用の丑の日は7月24日(金)と8月5日(水)。うなぎを楽しんだ後は、ぜひこだわりの和菓子で日本の古きよき風習に想いを馳せてみてください!
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