ヘルシーな美味を堪能！　地中海式サマーバカンスの楽しみ方

2010年にスペイン、イタリア、ギリシャ、モロッコの共同提案によりユネスコ無形文化遺産に登録され、熱い注目を集めている「地中海料理」。サマーバカンスのシーズンを目前に控えた今、地中海沿岸ではどんなエリアが注目を集め、どんな「食」が楽しまれているのでしょう。

東京・白金台でスペインやイタリアの輸入食材を扱う、セレクトショップ「クイネタス・セレクシオ」のダビッド・マルティンさん、篠田和美さんご夫妻にお話をうかがいました。

美しい海辺の街、シッチェスでのバカンスの過ごし方

「地中海のおすすめエリアといえば、スペインのシッチェス。バルセロナから自動車で約30分のところにある小さな街です。美しい海岸があり気候も良いため、昔からリゾート地として愛されていて、毎年10月には国際映画祭も行われています。イギリスやフランスからの観光客が多く、日本からいらっしゃる方はまだあまり見かけないので、穴場だと思いますよ」

流暢な日本語でそう教えてくれたのは、シッチェスと同じカタルーニャ地方出身のダビッドさん。高級別荘地で人気のレストランもたくさんあるというシッチェスで、人々はどんなバカンスを過ごしているのでしょうか？

「海辺で日光浴したり、テラスでワインを飲みながら食事をしたり。この地域では、メインの食事は夜ではなく昼に食べます。なので、お昼に料理をたくさん作り、それに合うワインを選んで、家族や友人とおしゃべりしながらゆっくり時間を過ごします。特に夏は、長いですよ。さまざまなタパス（小皿料理）をつまみながら、1日中ずっと飲んだり食べたりしてますね（笑）」

おいしくヘルシーな地中海料理を、家庭で楽しむ

そんな地中海料理の主役がオリーブオイルです。ビネガーとあわせてドレッシングにしたり、新鮮な魚介を煮てアヒージョにしたり、トマトソースやパエリアを作ったり。魚介や野菜、穀類をバランスよく摂ることで知られる地中海料理ですが、その調理の多くに良質な植物性油であるオリーブオイルが使われているので、とてもヘルシーです。

また、たくさんのスパイスを使った料理は、「暑い夏でも食欲がそそられ、軽くさっぱり食べられるという特長もあります」とダビッドさん。地中海沿岸で愛されているその味が、この夏、「クイネタス・セレクシオ」の期間限定出店（6月24日（水）～7月7日（火））という形で伊勢丹新宿店にも届きます。

今回の出店では、百貨店で初めて出品されるものも多くあり、ほかではなかなか手に入らない逸品ばかりだそう。

「まず、イタリアの三ツ星レストラン『オステリア・フランチェスカーナ（Osteria Francescana）』のシェフがプロデュースした『ヴィラ・マノドーリ』のオリーブオイル。そして、『アンコ』のガスパチョ（冷製スープ）は、スペイン伝統の味をそのまま瓶詰めにしたもので、特にこれからの暑い季節におすすめです。『カサレッチ ディ カラブリア』のスパイスミックスは、肉料理用と魚料理用の2つのタイプがあるので、さまざまな料理にアレンジしていただけます」（篠田さん）

オステリア・フランチェスカーナは、2015年のイギリス・レストラン業界誌『レストラン（Restaurant）』による、今年の「世界のレストランベスト50」で、見事2位に輝いた名店です。本場イタリアから届いた上質なオリーブオイルをご自宅で堪能することができます。

また、こちらのスパイスミックスを使えば、ご自宅での料理はもちろん、アウトドアでも手軽に地中海の味を楽しめそうですね。

スープやスパイスとともに並ぶのが、薪焙煎のコーヒー豆。いつも行列ができているというイタリアの老舗バール（カフェ）から取り寄せたもので、同店での人気商品のひとつなのだとか。

「どれも、日本用にアレンジなどは加えていない、現地の味そのままの商品です。私たちが親しんでいる地中海料理のおいしさを、日本のご家庭でも気軽に取り入れて、楽しんでいただけたらと思います」とダビッドさん。週末のホームパーティで地中海の美食をゆっくり堪能すれば、ひと足早いバカンスムードが楽しめそうです。

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