2021.05.28
【伊勢丹】シェフの味に近づく!? 本場イタリア食材5選。アンチョビパスタや塩漬けケッパーのレシピ紹介も!
パスタやカルパッチョなど、おうちで楽しむイタリア料理をワンランク上げたいと思ったら、使う“食材や調味料”からこだわってみませんか?
今回、2020年に伊勢丹新宿店にオープンしたイタリア食材のセレクトショップ<da ROMA(ダローマ)>から、シェフの味に近づけるアイテムを、伊勢丹新宿店プラ ド エピスリーのアシスタントバイヤー米野 絵里さんに教えてもらいました。<da ROMA>のオーナー自らが現地に赴き惚れ込んだという本場の味は、ほかではなかなか手に入らないものばかり!
ケッパーやアンチョビなどおなじみの食材に加え、コラトゥーラなどちょっと聞きなれないイタリア食材も登場。紹介するアイテムを使ったこれからの季節にぴったりなアンチョビパスタなどの簡単レシピも教えてもらったので、ぜひチェックしてみてください!
まずは、本場の味そのままを楽しめるイタリア食材3つをご紹介します。
酢漬けよりも食感と香りがすごい! プロ好みの「塩漬けケッパー」
ケッパーは花の蕾(つぼみ)で、その独特な香りはサラダやパスタ、煮込み料理などのアクセントにぴったり。日本では酢漬けのケッパーがポピュラーですが、酢漬けにする際に、一度塩抜きにすることによって本来の香りが抜けてしまっています。料理に材料としてケッパーの香りを強く添えられる事が塩漬けの特徴。料理にしっかりと花の香りを伝え、南イタリアの味に仕上げてくれます。
<Sapori Eoliani(サポーリ・エオリアーニ)>の塩漬けケッパーは、イタリアのサリーナ島で収穫されたケッパーを、シチリア・トラーパニで採れた海の塩で塩漬けにしたもの。蕾がギュッとしまっているため、サラダやカルパッチョはもちろん、アクアパッツァやプッタネスカなどの短時間の煮込み料理に入れても、食感がしっかり残ります。
長時間ケッパーと一緒に閉じ込めた塩にも香りがしみ込んでいるので、ぜひ活用を! 塩抜きをする際には、すぐに水で流さずに、ボウルとザルを重ねてふるってから水にさらして。ボウルに落ちた塩はサラダなどに使うのがおすすめです。
▼このアイテムを使った「地中海産クロマグロの前菜」のレシピはこちら>>
イワシのぷりぷり食感と旨みをそのまま味わう「アンチョビ」
原料は、自社で獲った新鮮なイワシと海塩のみという<ARMATORE(アルマトーレ)>社の「チェターラ産アンチョビ」。一般的な冷凍イワシのアンチョビは身がボロボロになり、生臭さも感じるものが多いですが、鮮度にこだわったイワシを使う<ARMATORE>のアンチョビは、オイル漬けのアンチョビでは類を見ないほど肉厚でぷりぷりの食感、臭みのない風味が楽しめます。
刻んでしまうのがもったいないほど上質なアンチョビなので、まずは表面のオイルをふき取り、上質なエキストラバージンオリーブオイルとレモン果汁を合わせたものにしばらく浸してそのままバケットにのせて味わってみてください! 濃厚で凝縮されたアンチョビの旨みは、特にスパークリングワインとの相性が抜群です。
▼このアイテムを使った「アンチョビパスタ」のレシピはこちら>>
イタリア最高級のマグロを漬け込んだ贅沢なおいしさ「マグロのオイル漬け」
イタリア・アマルフィの港町・チェターラにある<ARMATORE>が、自社の船で水揚げした新鮮なクロマグロを使って作る「地中海産クロマグロのオイル漬け」。使用されている「トンノロッソ(大西洋クロマグロ)」は、日本であれば刺身で食べるような高い品質のもの。そのマグロをブロックで塩茹でした後、エキストラバージンオリーブオイルに漬け込み、しっかりしとした食感と濃厚な味わいに仕上げています。
シンプルにオリーブオイルとレモンをかければ、そのままで贅沢な前菜の一品に。熱を加えずにサラダのトッピングやトマトソースパスタの仕上げに使えば、肉厚の食感を楽しむことができ、料理のクオリティもアップします!
▼このアイテムを使った「地中海産クロマグロの前菜」のレシピはこちら>>
続いて、いつもの料理を本格的な味に変化させる調味料を2つご紹介します。
料理の味に深みを加える魚醤「コラトゥーラ・ディ・アリーチ」
「コラトゥーラ・ディ・アリーチ」とは、イワシと海塩のみを使って作られる魚醤のこと。先にご紹介した「地中海産クロマグロのオイル漬け」同様、<ARMATORE>社では、冷凍や仕入れてきた魚は一切使わず、自社で漁獲した新鮮なイワシだけを使用しています。
イワシの内臓を取り、職人が湿度と温度を管理しながら栗の木の樽で3年間熟成されたコラトゥーラ・ディ・アリーチは、美しい琥珀色。塩味がやわらかく、臭みもないので、凝縮された魚の旨みエキスを存分に味わうことができます。
オリーブオイルと合わせて前菜やサラダにかけるのはもちろん、オイルベースのパスタや野菜炒めの隠し味としてもおすすめです!
▼このアイテムを使った「アンチョビのパスタ」のレシピはこちら>>
青いトマトのようなフルーティーな味わいが魅力「エキストラバージンオリーブオイル」
シチリアの南東にあり、内陸の産地・ブッケーリという小さな村にオリーブ畑を有する<AGRESTIS(アグレスティス)>。標高が高いために害虫がつかず、農薬を使う必要がないという最適な環境で、シチリアの固有品種、トンダイブレア種を育てています。
<AGRESTIS>の作るオイルの中でも、毎年世界中で数々の賞を受賞しているのが「ネッタリブレオ」。10月に搾油をする早摘みタイプのオリーブオイルで、収穫後6時間以内にコールドプレスで搾油し、フレッシュなおいしさを閉じ込めています。
味わいは、青いトマトのようなフルーティーなアロマと深い余韻が特徴。サラダやカルパッチョなど、さまざまな料理の仕上げに、加熱をせずに使うのが正解です。
▼このアイテムを使った「クロマグロの前菜」のレシピはこちら>>
いかがでしたか? 料理をよりおいしく、より華やかにしてくれるイタリア食材。どれも取り入れやすいので、一度使えばリピートしたくなること間違いなし。本格的なイタリアの味を、ぜひ自宅でも味わってみてください!
最後に、今回紹介したアイテムを使ったお手軽なイタリアンレシピを教えてもらったので、お試しあれ。
【イタリアンレシピ①】アンチョビをまるごと味わう贅沢なブルスケッタ
ケッパーの塩気と、アンチョビの旨みをシンプルに味わえる一品。白ワインやスパークリングワインとあわせて、前菜として楽しむのに最適です。
<材料>(2切れ分)
- バゲット(厚切り)…2切れ
- チェターラ産アンチョビ…2枚
- エキストラバージンオリーブオイル ネッタリブレオ…適量
- 塩漬けケッパー(小粒または中粒)…適量
- レモン…1/4個分
<作り方>
- アンチョビはキッチンペーパーで汁気をふき取り、エキストラバージンオリーブオイルに15分ほど漬ける。ケッパーは30~60分ほど水にさらして塩味を調整する。
- バゲットに1のアンチョビとケッパーをのせる。
- アンチョビを漬けておいたオリーブオイルをかけ、レモンの絞り汁適量をかける。好みでレモンの皮を削ってちらす。
<ポイント>
ケッパーの塩抜きをする際に、ケッパーだけ食べた時には少し塩辛いくらいで止める。バケットと食べ合わせる事で塩味が中和されるので、お酒のおつまみには少し塩辛いくらいでぴったりです。
【イタリアンレシピ②】夏にぴったり! 爽やかなレモンとコラトゥーラのパスタ
レモンが香る、暑い季節にぴったりの爽やかなパスタは、茹でてあえるだけの簡単オイルパスタ。お好みでエビやホタテ、イカ、ムール貝などの魚介を入れるのもおすすめです。
<材料>(2人分)
- スパゲッティ…160g
- レモンフレーバーオリーブオイル・・・大さじ3
- にんにく…1片
- チェターラ産アンチョビ…3枚
- チェターラ産コラトゥーラ・ディ・アリーチ…大さじ1.5
- レモン果汁…小さじ1
- イタリアンパセリ(刻む)…適量
- くるみ(粗く刻む)…適量
<作り方>
- スパゲッティは袋の表示時間より1~2分短めにゆでる。コラトゥーラの塩気があるので、ゆでるときの塩加減は控え目にするとよい。
- フライパンにレモンのフレーバーオイル大さじ2.5を入れ、細かく刻んだにんにくとアンチョビ1枚分、弱火でじっくり熱し、ふつふつとして香りがたってきたら火を止める。
- 2におたま2杯分のゆで汁とコラトゥーラ大さじ1.5、レモン果汁小さじ1、くるみ、イタリアンパセリを合わせる。
- 3に茹でたパスタとレモンフレーバーオイル大さじ1/2を加えて中火にかけソースが乳化するまでグルグルとかき混ぜる。
- 器に盛ってイタリアンパセリ、レモンの皮を削ってちらし、残りのアンチョビを好みのサイズにカットして飾る。
<ポイント>
塩分の調整が一番難しいポイント。パスタのゆで塩を通常の半分(0.5%)程度にして、乳化させる際に味が薄く感じたらコラトゥーラを追加で少し加えて塩分を調整してください。仕上げに添えるアンチョビにも塩分があるので、食べながらコラトゥーラをお好みで加えるようにするとよい。
【イタリアンレシピ③】素材の味をシンプルに楽しむ、地中海産クロマグロの前菜
今回紹介したアイテムそれぞれのおいしさをシンプルに生かした一品。簡単でありながら、おしゃれで豪華な雰囲気も演出してくれます。
<材料>(2人分)
- 地中海産クロマグロのオイル漬け(赤身)…6切れ
- 塩漬けケッパー(小粒または中粒)…少々
- エキストラバージンオリーブオイル ネッタリブレオ…適量
- レモン…1/4個
<作り方>
- ケッパーは30分ほど水にさらして塩抜きする。
- マグロのオイル漬けを器に盛り、ケッパーを飾る。
- エキストラバージンオリーブオイルをまわしかけ、レモンの絞り汁適量をかける。好みでレモンの皮を削ってふる。
<ポイント>
新玉ねぎのスライスなどを下にしいてサラダ仕立てにしても良い。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=プラ ド エピスリーにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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