2021.03.23
【伊勢丹フランス展が4月6日から開催】初心者も上級者も、ワインは「生産者」で選ぶのが正解です!
2021年4月6日(火)より7日間、伊勢丹新宿店の催物場で開催される「フランス展2021」。ワイン部門の今年のテーマは、「『生産者』を知る、発見する、好きになる」。さまざまな想いを胸にワインを造っている生産者にフォーカスすることで、新しい発見や出会いを楽しみながらワインの奥深さに触れることができるイベントです。
会場ではワイン初心者はもちろん、ワイン上級者のためのおすすめのワインを用意しているほか、有料で試飲も可能!
そこで今回は、同イベントをより楽しむために、洋酒アシスタントバイヤー高島さんから見どころや注目の生産者を教えてもらいました!
「2021伊勢丹フランス展」
開催期間:2021年4月6日(火)~4月12日(月)
会場:伊勢丹新宿店 本館6階=催物場
※4月6日(火)はエムアイカード会員さまおよび三越伊勢丹アプリ会員さま特別ご招待日となっております。ご了承ください。
自分好みのワインに出会うきっかけにも! ワイン選びに「生産者」が重要な理由とは?
ワインの初心者にとって、フランスワインはボルドーやブルゴーニュ、ローヌ、シャンパーニュなど、産地を覚えるだけで精一杯。興味があっても、ラベルはフランス語で何が書かれているかわからず、どうやって選べばよいのか途方にくれてしまうものです。そんなワイン初心者におすすめなのが、ワインの「生産者」を知ることだそう。
「品種や味わいなどの知識も大事ですが、難しいことは考えず、単純に『おもしろい!』と思った生産者のワインを飲んでみると、意外に自分の好みと合ったりするものですよ」と、バイヤーの高島さん。
「フランスワインの生産者は、歴史のある老舗から新進気鋭の若手まで幅広く活躍しています。彼らの個性や哲学、情熱を知ると、ワインの味に興味が湧いてきませんか」
生産者の人柄やストーリーを知れば、ますますどんな味わいのワインなのか飲みたくなるもの。「2021伊勢丹フランス展」では、代々続く伝統を守り続けているワイナリーや、型にとらわれないチャレンジにより一代で世界に名を馳せたワイナリーなど、多種多様な生産者のストーリーを紹介しています。
ワイン選びに自信がない初心者の人も、ストーリーを通して自分のための一本を選ぶことができるイベントなんです!
【ワイン初心者におすすめ】定番生産者をチェック!
まずビギナーがチェックすべきは、伊勢丹新宿店グランドカーヴでおなじみの定番生産者。長い歴史を持ち、世界的に評価の高い生産者を赤ワインと白ワインからそれぞれご紹介します。
生産者① 衰退の時期から返り咲いた、激動の歴史を刻む <ドメ-ヌ ブシャ-ル ペ-ル エ フィス>
高島さんが「グランドカーヴでも大人気」と太鼓判を押すのは、1731年創業の<ドメ-ヌ ブシャ-ル ペ-ル エ フィス>。フランス革命で国に没収されたポテンシャルの高い畑を購入して所有面積を拡大したり、ルイ11世と12世が築いたシャトー・ド・ボーヌ城の地下を熟成庫にしたりといった歴史的なバックグラウンドを持つ老舗です。
1970~80年代に一時期衰退してしまいましたが、1995年にシャンパーニュを専門に造り続けている老舗ワイナリー<アンリオ>の当主(当時)であり、ブルゴーニュ地域のカリスマ経営者ジョゼフ・アンリオ氏が経営を引き継ぎ、次々と革命を起こしたことで、世界に名を馳せるドメーヌへと返り咲きました。
生産者名 | ドメ-ヌ ブシャ-ル ペ-ル エ フィス |
エリア | ブルゴーニュ |
目指している味わいの特徴 | テロワール(=一つひとつの畑の個性)を忠実に表現。魅惑的な果実味と洗練されたエレガントさをあわせもつ味わい |
この「生産者」おすすめの1本はこれ!
一つひとつの畑の個性を忠実に表現することを目指している<ドメ-ヌ ブシャ-ル ペ-ル エ フィス>。「ボ-ヌ グレ-ヴ ヴィ-ニュ ド ランファン ジェズュ」は、ボーヌ地区の一級畑の中でも特に評価の高いブドウ畑といわれるレ・グレーヴの中央部に位置する最良の区画で、同ワイナリーが単独所有している畑のブドウから造られました。
「この生産者は、畑ごとのテロワールを忠実に表現するために、樽の香りまで徹底して気を遣っています。コニャックのタランソー社と共同で専用の樽製造会社を設立し、それぞれの畑に合わせて、オーダーメイドの樽を調達しているんです。こちらの一本は、果実やスミレの香りがあり、繊細なビロードのような舌触りと丸みのある上品な味わいが魅力です」
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館6階
生産者② 飲みごろまで熟成させるユニークなスタイル <ルモワスネ>
できあがったワインをすぐに販売せず、飲みごろになるまで自社の地下セラーで熟成させる稀有なスタイルで人気を博す<ルモワスネ>。「理想的な環境でじっくり熟成させたワインは驚くほど状態がよく、1960年代に造られたワインでさえフレッシュなニュアンスを感じさせます」と高島さん。
2005年に著名な醸造家クローディ・ジョバール氏を迎えてからは、自社畑の面積を8倍に増やすなど、さらなる高みを目指し続けている情熱的な生産者です。
生産者名 | ルモワスネ |
エリア | ブルゴーニュ |
目指している味わいの特徴 | 飲みごろになるまで自社の地下セラーで熟成させてから出荷 |
この「生産者」おすすめの1本はこれ!
南西向きに位置し、しっかりと熟したブドウが収穫できる地区・シャブリの1級畑であるフルショーム。シャブリ地区で作られる白ワインのことを「シャブリワイン(シャブリ、以下シャブリ)」といい、この「シャブリ プルミエクリュ フルショーム」は、天候に恵まれたことで評論家からも絶賛を受けている2015年のグレートヴィンテージです。
「オイリーかつドライで、ミネラル感が中核を担う味わい。甘やかな果実味が表面に現れ、樽から来るくるみやナッツのような香ばしさがアクセントとなって全体をまとめています」
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館6階
【ワイン上級者におすすめ】新しい出会いを楽しんで! 初出店の生産者が続々登場
もちろん、「フランス展2021」にはワイン通にとっても注目の生産者がめじろ押し。特に、今回のイベント限定で販売する生産者のワインは要チェックです! 会場では、2005年と2015年のシャブリの飲み比べや、生産者の異なるシャンボ-ル・ミュジニ-村のワイン飲み比べなど、それぞれの生産者の特徴を楽しめるワインの有料試飲もできます。
生産者① シンデレラワインを造るバッドボーイ!? <ジャン リュック テュニュヴァン>
その型破りなワイン造りから、ワイン評論家ロバート・パーカー氏に「バッドボーイ(やんちゃ者)」と名付けられたワイナリー。
1988年に銀行員を辞めてネゴシアン(=ワイン卸売業者)を設立した<ジャン リュック テュニュヴァン>は、1991年にリリースしたファースト・ヴィンテージ「シャトーヴァランドロー」の成功により、10年にも満たないわずかな期間で格付け入りを果たしました。
生産者名 | ジャン リュック テュニュヴァン |
エリア | ボルドー |
目指している味わいの特徴 | 伝統と革新を併せ持つ情熱的なワイン |
この「生産者」おすすめの1本はこれ!
そんなシンデレラストーリーを持つテュニュヴァンが手掛ける、サンテミリオンの格付けグラン・クリュが「クロ バドン テュニュヴァン 2016」。サンテミリオン地区の砂質の土壌が生んだ長期熟成向きで酸度の高いブドウを使用した、平均生産量わずか5000本という希少なワインです。
「花やエスプレッソ、スモーク、熟したプラムのニュアンスを備えた、丸みのある豊かな味わいは、鴨肉のローストやジビエ料理とよく合います。エチケットに描かれているのはペットの鶏フィフィちゃん。友人から食用としてプレゼントされたそうですが、情が移って食べられずペットになったそうですよ(笑)」
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館6階
生産者② 伝統製法を貫くクラシックスタイルのワイン <ドメーヌ・デュ・ペゴー>
1989年に父ポールと娘ローランによって設立され、1992年に父から娘へと譲られた<ドメーヌ・デュ・ペゴー>。オークの大樽で熟成させ、フィルターによる濾過を行わないといった古き良き伝統製法を大切にしながら、果実本来の味わいを凝縮したクラシックなスタイルのワインを生産し続けています。
ワイン評論家ロバート・パーカー氏からも「フランスを代表する原産地といわれるシャトーヌフ・デュ・パプの中で最も偉大で荘厳。古典的でしっかりとしたコクがあり、卓越した濃縮感を持つ」と高く評価されています。
生産者名 | ドメーヌ・デュ・ペゴー |
エリア | ローヌ |
目指している味わいの特徴 | 伝統の造りを重視。果実本来の特徴を残した凝縮された味わい |
この「生産者」おすすめの1本はこれ!
小石を含む粘土石灰質の畑から生まれた平均樹齢60年のグルナッシュ80%、シラー6%、ムールヴェードル4%、他10%のブドウをブレンド。ブドウは房の状態のまま軽めに圧搾し、天然酵母で5~7日間発酵させ、数週間かけて醸したあと、500ml樽にて18カ月間熟成させています。
「濃厚なカシスやブラックチェリー、スパイスなどの香りと、余韻の長いタンニンが特徴のフルボディタイプ。シャトーヌフ・デュ・パプの魅力を十二分に堪能できる一本です」
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館6階
生産者③ 低温長期熟成による黄金色 <ドメーヌ・ダニエル・エティエンヌ・ドゥフェ>
800年以上の歴史を持つ<ドメーヌ・ダニエル・エティエンヌ・ドゥフェ>は熟成型のシャブリの造り手。シャブリには、早飲みタイプのものからじっくりと長期熟成して醸造するものまであります。熟成型のシャブリは、樽を使わずにタンクで長期熟成させることで、旨みと深みを引き出します。
「長期間寝かせることで味わいを開花させる、祖先からのスタイルを忠実に守った伝統のシャブリ。低温でワインの声を聞きながら熟成させることで、シャブリのフレッシュなミネラル感や酸をキープしています」
生産者名 | ドメーヌ・ダニエル・エティエンヌ・ドゥフェ |
エリア | ブルゴーニュ |
目指している味わいの特徴 | 熟成により旨み・深みを引き出す |
この「生産者」おすすめの1本はこれ!
原料のブドウはヴァイヨンの北西にある上質な畑コート・ド・レシェで収穫したもの。天然酵母で発酵させ、澱とともに18カ月間タンクの中でかきまぜて旨みを引き出したのち、10年以上低温熟成。時間の経過によって艶やかな黄金色に色づいた白ワインで、深い果実の香りと適度な熟成の風味を備えています。
「良年らしいコクのある果実感とナッツ香が特徴。余韻も長く、この生産者が目指す深みと旨みを存分に味わえますよ」
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館6階
いかがでしたか? ほかにも、「2021伊勢丹フランス展」には魅力的な生産者が続々登場。造り手の物語は、どんな料理よりもワインの味わいを引き立てるもの。ワイン初心者の人も、ワイン好きの人も、今までにない感動的な出会いが体験できること間違いなし!
またオンラインサイトでは上記の生産者も含むフランスワインのセットを約40種類お買い求めいただけます。フランスワイン好き必見のセットばかりですので、催事場でもオンラインサイトでもフランス展をお楽しみ下さい。
【催物のご案内】
「フランス展2021」
開催期間:2021年4月6日(火)~4月12日(月)
伊勢丹新宿店 本館6階=催物場にて、「2021伊勢丹フランス展」が開催。ワインコーナーでは「『生産者』を知る、発見する、好きになる」をテーマに、ワインを造っている生産者にフォーカスすることで、ただ味わうだけでは知ることのできないワインの奥深さに触れられます。また、会場では物販している生産者のワインを1種類ずつ有料で試飲も可能です。
※本催事におきまして、生産者の来場はございません。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店 本館6階=催事場/「フランス展2021」会場にてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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