2015.06.16
日本酒の新しい楽しみ方。ワイングラスでいただく和酒「RISSIMO」
和食屋でしっとりといただくのもよし、休日のお昼にだし巻き卵とざる蕎麦でクイッと一杯もよし。いよいよ、キリッと冷えた日本酒がおいしい季節の到来です。
そんな日本酒に新潮流が現れました。なんと「イタリアン」のお伴として生み出された日本酒があるのです。その名は「RISSIMO(リッシモ)」。従来の日本酒とは何が違うのでしょうか。
京都の酒蔵とイタリアンレストランの共同開発
創業寛政3年(1791年)の酒造会社<松本酒造>で造られた「RISSIMO」。誕生のきっかけとなったのは、同社の社長であり9代目蔵元でもある松本保博氏の提案でした。日本人の食事の西洋化が進むなか、ワインなどに比べ酸味が弱いため、油分の多い洋食に合いにくい日本酒の行く末を案じていたのだそうです。
そこで、同じく京都に拠点を置くイタリアンレストラン<イル ギオットーネ>の笹島保弘シェフに「イタリアンに合う日本酒が出せないだろうか?」との提案を持ちかけ、杜氏(とうじ)との協議のうえ開発がスタート。仕込み方法の試行錯誤を繰り返した結果、日本酒の良さはそのままに、イタリア料理に負けない酸味を持つ和酒「RISSIMO」が誕生しました。
「RISSIMO」は、イタリア語で「米(riso)」と最上級を表す接尾辞「-issimo」を組み合わせたイタリア語系の造語。そこには「米の旨味がぎっしり」という意味が込められているといいます。
おいしく飲む秘訣は「よく冷やす」こと
「RISSIMO」を楽しむときは、事前に「よく冷やすこと」が大事。その目安の温度は、おおよそ5度がベストです。しっかり冷やすことで「RISSIMO」の持ち味であるキリッとした酸を引き立たせることができるといいます。
ところで、気になるそのお味はというと……なんとも爽やかな味わい! 肉やオリーブオイルの油脂を心地良く流しつつ、同時に口の中で米に由来する甘みが香り立ちます。これなら、こってりした肉料理やパスタとの相性が良いのも当然でしょう。
レストランのテーブルに置かれても違和感なく、それでいて日本酒らしさが残る洗練されたボトルデザインも嬉しいポイント。古都・京都で生まれたモダンな日本酒。そこには日本酒の未来を見据えて挑戦を続ける、果敢な心意気が垣間見えます。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=和酒コーナーにてお取り扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
Ranking
人気記事ランキング