2015.06.15
冷やしてうまい、夏こそ「ロゼ」を愉しもう!
日本で古くから、季節を表すために用いられてきた二十四節気。その10番目に当たるのが夏至です。1年でもっとも昼間が長く、夜が短い1日。その日を境に暑さは日毎に増し、季節は夏の盛りへと移り変わります。
季節の区切りとなるこの日は、日本各地でいろいろな風習があるようですが、海外を見渡してみても、同様にさまざまな習慣がありました。たとえば南仏プロヴァンスでは、毎年夏至にこの地方の特産物でもあるロゼワインを愉しむのが、古くからの通例なのだとか。夏至の日の夜、キンと冷やしたロゼワインを片手に、仲間たちと音楽と花火で夏の訪れを喜び合う……。ワインの国フランスらしい、素敵な習わしですね。
ロゼワインの魅力に再注目
「日本でロゼワインと聞くと桜のイメージが強く、春先に飲まれることが多いようですが、実は夏にもピッタリなワインなんですよ」と語るのは、伊勢丹新宿店で和洋酒アシスタントバイヤーを務める岩城和子さん。
「ロゼワインは、赤ワイン用のぶどう品種を用い、白ワインと同じ醸造方法で作っているので、白ワインのような爽やかさと、赤ワインのようなボリューム感の両方を併せ持っています。だから料理にも合わせやすくとっても便利。そして何より、淡いピンク色がオシャレですよね」
プロヴァンスをはじめ、フランスでは夏にロゼワインを楽しむのは一般的なこと。さらにここ何年かはロゼワインがブームになっていることもあり、個性豊かなワインが続々と登場しています。ロゼワインの選び方のコツを、岩城さんに教えていただきました。
「ロゼワインの味わいの目安となるのは『色』。淡い色合いのものほど白ワインのようなミネラル感が感じられ、濃い色合いになるにつれ、赤ワインのようなボリューム感のあるチャーミングな味わいになります。夏の暑い時期は、淡いピンク色のフレッシュな味わいのものがおすすめです」
この夏のいち押しロゼ
岩城さんのいち押しは、南仏プロヴァンス産の「ミラヴァル・ロゼ」。ハリウッド俳優のブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー夫妻がオーナーであることでも有名なワインです。
「多彩なベリーを思わせる繊細かつフレッシュなアロマと、複雑味のあるしっかりした味わいが特徴のワインです。可愛らしいサーモンピンクの色合いと、丸みのある印象的なボトルも魅力ですね」
プロヴァンスの風習に合わせ、毎年夏至の日に最新ヴィンテージが解禁となるこのワイン。伊勢丹新宿店のグランド カーヴでは、今年の夏至に当たる6月22日(月)から販売を始めるそうです。
ロゼワインを夏の風物詩に
最後に、岩城さんにロゼワインのおいしい飲み方について伺いました。
「夏はキリッと冷やして飲むのがおすすめですね。また、ゆっくり時間をかけて飲みたいときには、少し高めの温度で、じんわりと口に広がる旨味を愉しむのもひとつです。お食事は、お肉なら鶏肉、さらに魚介類や野菜など、幅広く合わせられます。ブイヤベースや、トマト味の料理がよく合いますよ。ロゼワインは気取らず気軽に。晴れた日の夕方、暮れゆく空を眺めながら、のんびりテラスで愉しむなんて最高ですよね」
ワインを通じて、夏の季節感を味わってみるのも乙なもの。夏至に愉しむロゼワイン、早速今年から新たな風物詩として取り入れてみてください。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=グランド カーヴにてお取り扱いがございます。
伊勢丹オンラインストア「グランド カーヴ」では、<グランド カーヴ>店頭での期間限定プロモーションの今後の予定をご案内しています。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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