2015.06.07
ドイツの父の日は「男の日」! 男同士で飲み倒そう!
6月第3週目の日曜日は「父の日」。母の日に比べるとちょっぴり影が薄いイベントですが、世界に目を向けると、父の日をアツく過ごしている国もあるそう。その国というのは、ドイツ。まじめで勤勉と称される国民性ですが、ドイツの「父の日」はそのイメージとは少し違った「愛らしくて、陽気なお父さんたち」の姿があるようです。
父の日は、男だけで楽しむ「男の日」!
今年の父の日は6月21日ですが、ドイツの父の日は、キリストの昇天を記念する日である「昇天祭」と同日に行われます。日にちは復活祭から数えて6回目の日曜日直後の木曜日。今年は5月14日がその日にあたり、ドイツでは祝日になります。「昇天祭の日には、お父さんは友達と遊びに出かけるんですよ。森でバーベキューをしたり、散歩をしたりしながらパブやバーを転々として、ほとんど1日中、ビールを飲み交わすんです」と語るのは、ドイツ料理店ツム・アインホルンのスタッフ、ジモン・ピーオレッキさん。「男の付き合いを楽しむ日なので、翌朝まで飲んでいる人もいるんですよ。うちのお父さんも酔っぱらって森で寝てしまって、帰ってこなかったことがありました(笑)」。
飲みながら漕ぐ!? ビールバイクも大活躍
とにかく、ドイツの「父の日」は男同士でお酒を飲み倒す日とのこと。「ビールバイクというのがあって、飲みながら漕ぐんですよ」とジモンさん。飲みながら漕ぐ!? なんでもビールバイクとは、カウンターのついた大型自転車のことなんだそう。なんと各イスについているペダルを漕ぎ、移動(運動!?)しながらお酒を楽しむといった足漕ぎ移動式屋台で、ドイツなどで見られる乗り物です。口も動かすけれどもカウンターの下では足も動かすというかなり陽気な乗り物にまたがりつつ、お父さんたちはビールを楽しむそう。そのほか、手押し車にビールを積んで、森を散歩しながら飲み、歌い、語り合うお父さんたちも。この日ばかりは、まじめなお父さんもちょっとハメを外すとか。
父子で「男飲み」も父の日の過ごし方
男同士といっても、父子で「男飲み」をすると語るのは、同じくツム・アインホルンのスタッフ、ダニエル・ハートマンさん。「お父さんとふたりで出かけて飲むこともありました。彼女ができたこととか、仕事のこととか将来のこととか、男同士でしかできない話をしましたね」。これを聞いたジモンさんは、「今年の父の日は日本にいたので、ドイツに帰ったときは一緒に出かけて、お父さんとビールを飲みたいです!」と。日本の父の日はもうすぐそこ。プレゼントももちろんうれしい贈り物ですが、今年はお父さんとお酒をくみ交わしながらじっくり語り合う時間を過ごしてもいいかもしれません。
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