2020.06.07
食べる芸術。<ピエール・エルメ・パリ>の魅力を徹底紹介!
21世紀のパティスリー界を牽引するピエール・エルメ。彼が生み出す珠玉のお菓子は、スイーツファンのみならず多くの人々を魅了しています。今回はエルメ氏の独創的な世界を紐解きながら、<ピエール・エルメ・パリ>のお菓子の魅力に迫ります。
パティスリー界のピカソ。ピエール・エルメってどんな人?
フランスのアルザスで代々パティスリー・ブーランジュリーを営む家に生まれたピエール・エルメ氏。14歳で修行をスタートし、常に創造性あふれるお菓子作りに挑戦し続けていることから、“パティスリー界のピカソ”とも称されています。
「スイーツファンに、『味覚・感性・歓喜の世界』を提供することが私の使命」と語るエルメ氏。
1998年には自身の名を冠したブランド<ピエール・エルメ・パリ>を東京に初出店。以来、20年以上にわたって日本での確かな人気を維持していることにも驚かされます。
さらに、2016年には、世界のベストレストラン50アカデミーより世界の最優秀パティシエ賞を受賞。クオリティやディテールにとことんこだわったお菓子は、今日も世界中のスイーツファンを虜にし続けています。
シンプルなのに目を引く、アーティスティックな造形
<ピエール・エルメ・パリ>のお菓子といえば、パッと目を引く明るい色使いに象徴されるように、華やかで洗練されたビジュアルも魅力のひとつ。思わず見惚れてしまう美しさこそ、まさに“食べるアート”たる所以です。しかしその造形を改めて見てみると、決して過度な装飾は施されていないことに気づかされます。
エルメ氏いわく、あくまで“味覚”を大切にするのが自身の美学なのだとか。
「私にとって大切なのは、味覚と感性の構築です。ですから、それらを最大限に際立たせるため、過度な装飾はしません」(エルメ氏)
ミニマルな美しさに、フランスのエスプリが感じられます。さらにエルメ氏といえば、画家や彫刻家、音楽家、詩人などさまざまなアーティストとのコラボレーションを積極的に行っていることも知られています。
「異なる芸術の世界間で起こる本物の対話を促すため、私たちは“喜び”を唯一の指針にアーティストへ委任します。一切の義務や制約がないからこそ、独創的で美しい対話が実現するのです」
シーズンごとに驚きをくれる多彩で斬新なフレーバー
バラとライチ、そしてフランボワーズを組み合わせた「イスパハン」をはじめ、独創的なフレーバーも目を引きます。そのインスピレーションの源を問うと、「香りや会話、言葉など、出会うものすべて」とエルメ氏。
「私にとって一番重要なのは、味覚の喜び。ですから創造性が呼び起こされ、発揮されるのに、法則も限界もないのです」
なるほど、とにかくそのクリエイティビティはどこまでも無限なようです。いちばん好きなフレーバーは「次回作。つまり、これから創作する新しい味覚です!」という答えからも、エルメ氏のお菓子に対するたゆまぬ探究心が伺えます。
<ピエール・エルメ・パリ>を代表するお菓子をチェック!
では、絶対食べておきたい! <ピエール・エルメ・パリ>いち押しのアイテムを見ていきましょう。
バラ×ライチ×フランボワーズの衝撃。「イスパハン」
こちらが<ピエール・エルメ・パリ>のアイコン的スイーツでもある「イスパハン」。ピンクづくしの愛らしいビジュアルは、目にした瞬間、歓声を上げてしまうはず!
「1985年、ブルガリア料理でバラに出会ったことをきっかけに、私は自身のパティスリーにバラの風味を取り入れることを試みました。
まずはバラとフランボワーズを組み合わせた『パラディ』というスイーツを作ったのですが、その探求の過程で、ライチにはバラのテイストがあることに気づきました。そこでバラとフランボワーズ、さらにライチを組み合わせて、『イスパハン』の完璧なハーモニーを生み出したのです」(エルメ氏)
ふわふわ&さくさくのバラ色のマカロンコックで、酸味の効いた大粒のフランボワーズと甘いバラのクリームをサンド。そこにライチの華やかな風味が驚くほど優美に調和します。
「イスパハン」は、エルメ氏が語る“味覚の喜び”を、まさに思う存分堪能させてくれる魅惑のスイーツです。
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階
迷う時間も楽しい「マカロン」
色とりどりの小さなマカロンも<ピエール・エルメ・パリ>を代表するスイーツ。バラエティ豊かなフレーバーに、ふっくらした愛らしいフォルムで、ティータイムに華を添えてくれます。
フレーバーは季節ごとにさまざまに変化しますが、フランス語で「どこまでも限りなく」という意味の「アンフィニマンシリーズ」は、バニラやコーヒーなどひとつのフレーバーを核にして、その神秘を徹底的に表現したもの。
素材の細部に目を光らせ、飽くなき好奇心を発揮するエルメ氏だからこそ実現できた奥行きのある甘美な味わいは、一度は食べておきたいものです。
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階
見た目も味も特別な「ケーク オ フリュイ」
クラシックな手法で生み出されたしっとりした生地に、芳香なラム酒が香るパウンドケーキ。宝石のような大ぶりのドライフルーツがたっぷり入っていて、リッチな味わいが楽しめます。切り分けて、お茶のお供にすれば、贅沢なティータイムとなりそうです。
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階
豊かな味わいの「ドゥ ミルフィーユ」
こちらも「イスパハン」と並ぶ定番人気の生ケーキ「ドゥ ミルフィーユ」。しっかりとカラメリゼされたサクサク食感のパート フィユテに、ヘーゼルナッツ入りのプラリネとプラリネ風味のクリームを重ねており、食感に味わいと、まさに極上のハーモニーが楽しめるひと品です。
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階
味覚の喜びを世界中のスイーツファンに届けることをモットーに、ディテールにこだわったお菓子を生み出し続ける<ピエール・エルメ・パリ>。華やかでありながら、クラフトマンシップをとことん貫くその姿勢こそ、おいしさを生み出す最大の秘密なのかもしれません。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は伊勢丹新宿店本館地下1階=グラン アルチザン/ピエール・エルメ・パリ、伊勢丹オンラインストアにてお取り扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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