2019.12.11
プロが教えるお正月のコーディネート。3つのコツでおしゃれ&華やかに!
1年のスタートであるお正月の食卓は、気合を入れてハレの気分を演出したい。でも慣れない漆や赤絵の食器を使いつつ、バランスよくまとめるというのは、なかなか難易度が高いものです。
そこで、今回はお正月らしい和の雰囲気がありながらも、軽やかさと華やかさを備えたテーブルコーディネートのコツを、スタイリストの国松遥さんに教えていただきました。クリスマスのテーブルコーディネートに続いて、シンプルかついまどき感のあるスタイリングは必見です!
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お正月ムードを手軽に演出するコツは?
「手軽にお正月ムードのある食卓に仕上げるポイントは、3つ。①お正月カラーの紅白を基調にまとめる、②和の素材をバランスよく取り入れる、③お正月らしさの出る植物で雰囲気を盛り上げる、ということです。
今回は、ハレ感がありながらも、新しい年を迎えるキリッとした気持ちをゲストとシェアしたい、そんなおもてなしのテーブルをイメージしました。和のものだけで固めると重厚で格式高い雰囲気になりますが、抜け感のある色や素材を適時入れることで、テーブルに軽さが生まれます」
【スタイリングのポイントまとめ】
今回のスタイリングのポイントはこちら。それぞれについて以降で紹介していきます。
Point①:お正月カラーの紅白を基調にまとめる
Point②:和の素材をバランスよく入れる
Point③:お正月らしい植物で雰囲気を仕上げる
Point①:お正月カラーの紅白を基調にまとめる
「テーブルを紅白のお正月カラーでまとめると、一気におめでたい雰囲気になります。今回は軽さを出したかったので、白をベースに、赤が引き立つようポイント使いに抑えたバランスで配置しました。
そこに黄色やピンク、水色の豆皿を差し色的に入れることで、かわいらしさも加えています。こまごまとした小皿や豆皿は、敷き皿としてプレートにのせるとすっきりまとまりますよ」
今回のテーブルの主役は、金の鶴の絵柄が華やかでかわいい蓋付きの漆の器。クロス、プレースマット、敷き皿と、ベースを白でまとめることで、漆器の赤が目に鮮やかに映ります。
PICK UP:蓋に描かれたおめでたい金の鶴が目を引く
朱塗りに金の鶴、というおめでたい柄がひとつ加わるだけで、お正月ムードが一気にアップ。中は黒塗りなので、煮豚やローストビーフなどのメインのお料理はもちろん、きんとんや数の子など色味が鮮やかなおせちを盛り付けても映えそうです。「キャラメルBOX」という名前の通り、普段は菓子入れなどとしても使えます。
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館5階
PICK UP:毎日の食卓でも使い勝手抜群
普段から大活躍間違いなしの<たち吉>の豆皿は、美濃焼のもの。菊の花のようなかわいらしいフォルム、薄手の口元で、食卓に上品な印象を与えます。お正月のテーブルでは、黒豆や紅白なます、金柑など、少しずつつまみたいおせちの盛り付けや、お刺身のお醤油皿などに。
PICK UP:カラフルで縁起のいい吉祥小皿
パステルカラーが愛らしい有田焼の小皿は、帯、松、扇、三つ葉、瓢箪という吉祥文様の5枚セット。脚付きのため、テーブルに立体感が生まれます。伊達巻、黒豆など、小さめのおせちなら何を載せてもかわいく決まること間違いなし。おもてなしに使えば、ゲストから歓声が上がりそう。
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館5階
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Point②:和の素材をバランスよく入れる
色みに加え、漆器などの和の素材感も、お正月の雰囲気作りに欠かせません。でも、高級な和食器をたくさん揃えるのはハードルが高く感じてしまいます。
「おすすめなのが、手軽に取り入れられる和紙。今回は、赤と白の和紙を重ねてプレースマットとしました。敷き物を使うことで、おもてなしに相応しいきちんと感を出すこともできます」
和のものを重ねていくと重厚な雰囲気になるため、バランスを見て異素材を入れるのが、明るく仕上げるポイントだそう。小ぶりなグラスの透明感が、和食器の重さを中和しています。
「テーブル中央に置いたお重も塗りのものにしてしまうと、明るさよりも格式高い雰囲気が強くなります。ここでは木目のやさしい印象のものをチョイスしていますが、塗りや樹脂でも、軽い色合いのものを選ぶとよいでしょう」
PICK UP:絶妙なサイズ感がうれしい漆の汁椀
お雑煮やお汁粉を入れるのにぴったりな朱・溜の汁椀は、<山田平安堂>のもの。シンプルながら美しい塗りの艶が、ハレの食卓に馴染みます。大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感なので、普段使いにも重宝するはず。
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館5階
PICK UP:手になじむサイズが日本酒にぴったり
<木本硝子>のオリジナルブランド、<KIMOTO GLASS TOKYO>のミニサイズのグラスは、曲線の美しさが目を引きます。手になじみ、日本酒をいただくのにちょうどいい大きさは、ウイスキーやブランデーグラスとしても。底部に刻まれている江戸切子模様もかわいい!
Point③:お正月らしい植物で雰囲気を仕上げる
「植物も、テーマに合わせて赤・白+緑で揃えることで、テーブル上にまとまりが出ます。お正月らしい植物といえば南天の実や松の葉が代表的ですが、必ずしも和の植物でなくてもOKです。今回は、野バラの実を使いました」
スタイリングの仕上げは、テーブル上を大胆に横断させた野バラの枝。上級者の技で、空間全体に躍動感が生まれます。これはぜひ真似したい!
シンプルなのに華やか! お正月のテーブルコーディネート
上記のポイントを踏まえることで、シンプルで上品、かつ華のあるお正月のテーブルに。和食器を使いながらも、明るく軽い雰囲気が出せるというのが目からうろこです。華やかながら堅苦しくない、こんなお正月の食卓なら、思わずチャレンジしてみたくなります。
「お正月用の一式をイチから揃えるのは大変なので、まずは手持ちのものから考えていただければと思います。和紙や植物など、手軽に取り入れられるものもうまく活用しながら、肩肘張らず自由に試してみると楽しいですよ」
国松遥さん
インテリアスタイリスト。2007~2016年までデザイン事務所Jamo Associatesに所属し、スタイリスト神林千夏氏に師事。現在はフリーとなり、雑誌、広告、企業のイベント空間作りなどを中心に活躍中。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館5階=キッチンダイニング/ARITA PORCELAIN LAB、山田平安堂、伊勢丹オンラインストアにてお取り扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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