2019.11.23
プロが教えるクリスマスのテーブルコーディネート。3つのコツでおもてなし仕様に
親しい友人を招いてのクリスマスパーティ。せっかくなら、食卓もちょっと素敵に仕上げて雰囲気を盛り上げたいですよね。大げさな食器を揃えたりツリーを飾ったりせずとも、ポイントを押さえれば、センスよく、いまどき感のあるクリスマスムードが演出できます。
今回は、「リラックスして楽しむ大人のクリスマス」をテーマに、スタイリストの国松遥さんにテーブルコーディネートのコツを教えていただきました。
“大人なクリスマス”のテーブルコーディネート。演出のコツは?
「親しいお友達との気取らないパーティであれば、大げさなスタイリングよりはリラックス感を大事にしたいですよね。今回は、植物もふんだんに取り入れて、大人っぽくゆったりとした雰囲気のテーブルを目指しました。コーディネートの主役は繊細なモチーフが美しい<リチャード ジノリ>のプレート。
プレートに合わせてテーブル全体のトーンを統一し、要所にキラリと光る素材を取り入れアクセントとしています。ゲストに楽しんでもらうためのおもてなしのデコレーションとして“ウェルカムスペース”を作れば、テーブルにかわいらしさも加わり、気取らないクリスマスの食卓に仕上がります」
今回のスタイリングのポイントはこちら。それぞれについて、以降で詳しく紹介していきます。
Point①:テーブルの主役を決めて、全体のトーンを揃える
Point②:さりげないウェルカムスペースで、ムードを演出
Point③:ニュアンスのある光る素材をアクセントに
Point①:テーブルの主役を決めて、全体のトーンを揃える
テーブルコーディネートの決め手は、最初にメインとなるアイテムを決めること。特別な日の食卓でも、そのルールは同じです。
「今回は、<リチャード ジノリ>のプレートが主役です。深いブルーグリーンで描かれた小花のモチーフのデザインに全体のトーンを合わせています。
テーブルの中央に無造作にセットした植物のテーブルランナーはややハードルが高く感じるかもしれませんが、プレートのトーンを引き継げば悪目立ちせず、大げさになりすぎません。テーブル上をアーシーなカラーにまとめることで、お皿の美しさがグッと引き立たちます」
席に着いた瞬間、目の前に置かれたプレートの白地が目に鮮やかに飛び込みます。柄を手掛けた皆川明氏がこだわったというブルーグリーンの色の愛らしさに、クリスマスを祝う気持ちも高まります。
PICK UP:いつもの食卓も格上げしてくれる憧れの1枚
憧れのテーブルウェアブランドながら、気取りがないのが<リチャード ジノリ>の魅力。中でも皆川明氏が描いた小枝と小花の柄のフロレンティアシリーズは、上品さのなかにかわいさも共存し、手にとりやすい1枚です。
メインディッシュを取り分ける大きめのプレートの上に、オードブル用の小さめのプレートを重ねて、レストランのような高級感のあるテーブルに。それぞれ使いやすいサイズなので、別々に使えば、普段の食卓でも活躍します。
伊勢丹オンラインストアで<リチャード ジノリ>の商品を見る>>
Point②:さりげないウェルカムスペースで、ムードを演出
テーブルの中央には、植物のテーブルランナーとともに、おもてなし感を盛り上げるクリスマスアイテムを“ウェルカムスペース”としてデコレーション。ミニマルスペースでもテーブル上にアイキャッチが生まれることで、にぎやかな印象になります。
「ウェルカムスペースをセッティングすると、クリスマスムードが一気に高まります。特別にツリーを飾らなくとも、通年手に入る植物にオーナメントやプチギフトを組み合わせるだけで、このシーズンだけのワクワク感を演出できます。ここでも麻紐やウッドステージなど素朴な自然素材を使用することで、全体のトーンを合わせています」
Pointo③:ニュアンスのある光る素材をアクセントに
「色味を抑えた分、きらめきのある素材を入れることで、華やかさをプラスしています。一ヵ所に固めるのではなく、テーブルに着いたときに目線の高さにくるグラス、手元のカトラリー、視線を少し上げると目に入る中央のキャンドルホルダーと、ゲストが食事をしながら目でも楽しめるようにセッティングするのがおすすめです」
雫模様のカッティングが入ったグラス、ピカピカのシルバーのカトラリー、フロストの質感がおもしろいキャンドルホルダーといったニュアンスの違いも、テーブル上を多層的に見せるのにひと役かっています。明かりが入る夜のディナーでは、光る素材がさらに印象を増し、違った雰囲気に。
PICK UP:かわいらしさも共存する雫のカッティンググラス
テーブル上に高さを生み出してくれるシャンパングラスは、大人のパーティにぜひ用いたいアイテムですが、ややハードルが高いように感じてしまいがちかもしれません。<ウェッジウッド>の「ティアドロップ」なら、老舗ブランドならではの繊細さ、高級感がありながら、どこかかわいらしい雫の模様が効いていて、取り入れやすいひと品です。
PICK UP:異なるテクスチャーが印象的なキャンドルホルダー
ハンドクラフトで作られた<ラリック>のキャンドルホルダーは、側面のカボションの輝きとフロストに仕上げられたベースのコントラストがユニーク。キャンドルを灯すと万華鏡のような輝きが生み出されます。
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館5階
PICK UP:使い勝手も抜群なメイドインジャパンのカトラリー
明治元年創業の日本の老舗カトラリーブランド<ラッキーウッド>。艶やかで美しい曲線の見た目のよさに加え、使い勝手も抜群という高い品質を誇ります。カトラリー5種各5本ずつがセットになった一式です。
上品でシックな大人のおもてなしのテーブルが完成
大人っぽく上品な、「リラックスして楽しむ大人のクリスマス」コーディネートが完成。肩肘張らない、シンプルでいまどき感のあるテーブル上なら、会話がはずみ、お酒も進みそうです。
「クリスマスアイテムでがちがちに固めるよりも、主役を決めて、自分の好きなカラートーンで合わせるのが気分を上げるポイントではないでしょうか。自分らしいおもてなしで、ゲストに喜んでもらえるとうれしいですね」
ホストする側も楽しみながら、今年はひと味違うクリスマスパーティでゲストをおもてなししてみませんか?
国松遥さん
インテリアスタイリスト。2007~2016年までデザイン事務所Jamo Associatesに所属し、スタイリスト神林千夏氏に師事。現在はフリーとなり、雑誌、広告、企業のイベント空間作りなどを中心に活躍中。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館5階=キッチンダイニングにてお取扱いがございます。伊勢丹オンラインストアはこちら。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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