2018.10.30
クリスマス菓子の新トレンド!? ベラベッカに注目
※この記事は2018年の情報です。最新情報は以下の記事をご参照ください。
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【オンライン予約】2024クリスマスのフランス伝統菓子「ベラベッカ」6選。フルーツ&ナッツがぎっしり♡ >>
クリスマススイーツとして人気が高まるシュトーレン。でも今、スイーツ好きの間で「ネクスト・シュトーレン」として話題になっているお菓子があるのをご存知? それが、「ベラベッカ」。伊勢丹オンラインストアでは今年、大人気のシュトーレンと合わせて、6種類のベラベッカを用意。日本のパティシエたちがそれぞれの感性で作るベラベッカをそろえています。
ベラベッカ(Berawecka)とは、フランス・アルザス地方の言葉で「洋梨のパン」という意味で、ドライフルーツやナッツがぎっしり詰まったお菓子です。名前の由来となる洋梨をはじめ、オレンジやアプリコットなどを乾燥させたものを洋酒に漬け込み、イースト生地でまとめて焼きあがたもので、クリスマスの時季に食べられます。「アルザスでは、ドライフルーツをわざわざ手でちぎって入れる、という人もいます。そうすることで食感の違いが生まれて、より美味しく食べられるのだそうです」と話すのは、フランス菓子研究家で、フランスの地方菓子に詳しい大森由紀子さん。
今回は、大森さんと一緒に6種類のベラベッカを食べ比べ! 初めて食べる方もそうでない方も、次なるトレンドスイーツをぜひ試してみては?
<ドゥブルベ・ボレロ>濃厚な味わいは、肉料理にも匹敵するパワフルさ
滋賀県にあるパティスリー<ドゥブルベ・ボレロ>のベラベッカは、キルシュ(さくらんぼのブランデー)に漬けたドライフルーツ(洋梨、フランボワーズ、アプリコット、レーズン、オレンジ、クランベリー)と、赤ワインに漬け込んだドライいちじくをたっぷり使い、ローストしたヘーゼルナッツ、くるみ、ピスタチオ、松の実を混ぜて作った濃厚な味わい。ローストしたナッツガ香ばしく、アニスやシナモン、ナツメグ、黒こしょうといったスパイスが効いています。
「ナッツには香りがかすかにスモーキーなニュアンスがあって、全体は甘さ控えめ。スイーツというよりは料理に近い感じがします。肉のような食感もあって、たとえば豚肉料理と合わせて食べてもおいしそう。ナッツにピスタチオや松の実を使うところにオリジナリティを感じます」
※取り扱い:伊勢丹オンラインストア
<アヴランシュ・ゲネー>初お目見えのベラベッカは、ベリーたっぷりでフルーティ
フランスで修業後、東京の名店で腕を磨いた<アヴランシュ・ゲネー>のシェフが今年初めて手掛けるベラベッカ。洋梨と相性のいい赤いフルーツ(いちご、フランボワーズ、クランベリー)をたっぷり使ったフルーティな味わいで、ベリーの甘酸っぱさやフルーツのつぶつぶ感が特徴です。ナッツはアーモンドだけでシンプルに、シナモン、カルダモン、クローブ、アニスでクリスマスらしい香りに仕上げました。キルシュやラムのほかに、ポートワインも使っているのでより果実感がアップ。
「ベリーをふんだんに使っているので、酸味が加わって味に奥行きが出ますね。アーモンドがごろっと入っているのが贅沢だし、しっかりした食感があって食べごたえがあります。スパイスが強すぎずいい具合で、フルーツの香りを引き立てています。チーズと一緒に食べてもおいしそう」
※取り扱い:伊勢丹オンラインストア
<パティスリー ビガロー>クリスマスカラーのデコレーションがキュート
フランスの伝統菓子で人気の<パティスリー ビガロー>からは、赤いチェリーと緑のアンゼリカをあしらったかわいらしいベラベッカが登場。ドライフルーツは、洋梨、アプリコット、いちじく、プルーン、レーズン、それにレモンやオレンジを使い、ナッツはくるみとアーモンドを贅沢に盛り込んでいます。そしていちばんの特徴は、いちご。食べやすくするために、柔らかくて甘みのあるいちごを使ったのだそう。甘酸っぱいいちごの風味が生かされています。
「口に入れた瞬間、アニスやシナモンの香りが広がり、同時に甘酸っぱさを感じます。ナッツがごろごろ入っていてフルーツも大きめなので、切るところによって味が違うのも面白い。コーヒーにも合いそうですが、フレッシュチーズをのせてアペリティフとして食べてもおいしいと思います」
※取り扱い:伊勢丹オンラインストア
<パティスリー ジュン ウジタ>食後酒と合わせたい、大人味のベラベッカ
「シンプルに美味しい」を目指して素材の味を生かした菓子作りをつづける<パティスリー ジュン ウジタ>からは、大人の味わいの一品を。洋梨をベースに、大きめにカットしたいちじくやアプリコット、プルーンを、アーモンドとくるみ、そしてピスタチオと一緒に混ぜて焼いています。オー・ド・ヴィー・ポワール(洋梨のブランデー)を使い、洋梨の香りのアクセントをプラス。シナモンをはじめ、いろいろなスパイスをミックスしているところもまた、大人味。
「ひと口めでオー・ド・ヴィーがふわっと香りますね。スパイスも複雑で、食べ進むとどんどん香りが変化します。これは絶対に、のお酒に合うはず。食後酒と合わせたら、大人のクリスマスをしめくくるのにぴったり!」
※取り扱い:伊勢丹オンラインストア
<パティスリー ロタンティック>ケーキ感覚でも楽しめる優しい味が嬉しい
フルーツやスパイスのデコレーションが華やかな<パティスリー ロタンティック>のベラベッカ。洋梨、いちじく、アプリコット、プラム、オレンジ、レモン、ドレンチェリーの7種類のフルーツがぎっしり詰まっています。スパイスはシナモンとアニス、お酒はキルシュだけと比較的シンプル。全体がしっくりなじんだ感じで、まろやかで食べやすい味はビギナー向けです。
「フルーツの酸味を生かした味ですね。食感がやわらかめなので、ケーキのような感覚でも食べられそう。おいしい紅茶と合わせてクリスマスの午後のおやつにしたら素敵です。ビジュアルインパクトがあるので、プレゼントにしてもよさそう」
※取り扱い:伊勢丹オンラインストア
<パティスリー・サダハル・アオキ・パリ>独特のスパイス使いとナッツの食感が絶妙!
伊勢丹新宿店で人気の<パティスリー・サダハル・アオキ・パリ>。鋭い感性で作るお菓子が人気のブランドです。洋梨をベースに、いちじく、プルーンなどのドライフルーツに、アーモンドとくるみ、そして贅沢にもヘーゼルナッツをたっぷり使って絶妙な食感に仕上げています。アニス、シナモン、クローブに加え、ブラックペッパーを使うところもユニーク。アオキらしいスパイス使いが光ります。
「全体はやわらかめにしあげているのに、ごろっと入ったナッツ、特にヘーゼルナッツが際立ちますね。カリッと食感が気持ちいい。スパイスも、ほんのちょっとだけぴりっとした感じがあって、寒い日に赤ワインやヴァン・ショー(スパイス入りホットワイン)と合わせて食べたら幸せな気分になれそう」
※取り扱い:伊勢丹オンラインストア
クリスマススイーツの次なるトレンドとして伊勢丹が注目する「ベラベッカ」。ドライフルーツぎっしりのお菓子は、お茶にもお酒にも合う大人のスイーツです。日持ちがするのでギフトにも最適。食べたことがある方も、今年が初めてという方も、ぜひ「ベラベッカ」で素敵なクリスマスを!
大森由紀子さん
フランス菓子・料理研究家。大学卒業後、パリ国立銀行勤務を経て渡仏、パリで料理と製菓を学ぶ。フランスの伝統菓子、地方菓子、お惣菜のレシピやストーリーを各種メディアで紹介するほか、自宅でお菓子教室を開催。また、フランスの伝統方菓子を伝える「ル・クラブ・ド・ラ・ガレット・デ・ロワ」 の理事や、スイーツ甲子園審査員&コーディネーターなども務める。『わたしのフランス地方菓子』(柴田書店)、『ベーシック・フレンチ』(世界文化社)など著書多数。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹オンラインストアにてお取扱いがございます。
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