2018.11.01
シンプルなのにコク深い。ほっこり系の「発酵和菓子」がしみじみおいしい
突然ですが「コク」って何でしょう? 濃厚さ? 奥深い味? 人によって解釈はさまざまですが、「コクとは “現象”である」という説や、「コクには味の厚みや広がり、持続性などの“立体感”がある」とする説もあります。身近を見まわしてみると、醤油や味噌などの日本の発酵調味料には、なぜか「コクがある」といわれる味わいが多いようです。
このおいしさの秘密は、麹菌や乳酸菌などの微生物。彼ら(?)が食材の成分を、アミノ酸などの旨み成分に分解してくれるので、コクや風味がぐんと増すというわけです。シンプルなのに、複雑で滋味深い。そんな発酵食は、ごはんのおかずやお酒の肴に欠かせない存在ですが、実は和菓子とも相性抜群! 今回は自然な甘みのなかになんとも言えない「コク」が加わった、ほっこりおいしい「発酵和菓子」をご紹介します。
やさしいのにコクがある。この秋は“食べる甘酒”に注目!
まずは、伊勢丹新宿店限定ブランド<ISSUI>と、甘酒ブームの立役者でもある和僑商店とのコラボレーションから生まれた「甘酒ぷりん」をご紹介。「お米だけで、ここまでコクのある甘みが出せるなんて!」という驚きから生まれた日本初の糀ドリンク専門店〈古町糀製造所〉の甘酒を使用したプリンは、ほんのり甘くてやさしい味わい。濃厚な生クリームと、丹波大納言小豆を使った粒餡との相性も抜群で、3つを合わせた味が楽しめるのも魅力です。
※取扱い:伊勢丹新宿店
あんこフェチも納得! 「越後白みそ」の仕事ぶりに脱帽
次に登場するのは、ありそうでなかった白味噌入りのどら焼。「発酵の街」と呼ばれる新潟市沼垂(ぬったり)地区の<峰村醸造>は、新潟県下でもトップクラスの味噌醸造量を誇る老舗味噌蔵。明治38年(1905年)の創業以来つくり続けているというこだわりの「越後白みそ」を使って、伊勢丹新宿店限定のどら焼専門店<御笠山>が、一風変わったどら焼に仕立てました。甘さ控えめの上品な白餡に、奥深いコクが加わったどら焼は、いくつでも食べられそう!
※取扱い:伊勢丹新宿店
なんと糀から自家製! “手前味噌”にこだわる味噌せんべい
続いては、独特のツヤが美しい<田中屋せんべい総本家>の「みそ入大垣せんべい」をピックアップ。安政6年(1859年)に、岐阜県で創業したという老舗の伝統銘菓です。使用している味噌は、なんとこのおせんべいのために糀から自社で製造しているそう。自家製糀味噌のまろやかな風味と、香ばしいごまの香りがマッチした味わいは、一度食べるとやみつきになること間違いなし。「甘いものはちょっと…」という方にこそ、ぜひ食べていただきたい一品です。
※取扱い:伊勢丹新宿店
醤油とケシの実が隠し味。独特のもちもち感もたまらない
ほのかに香ばしい醤油の香りが漂う福島県の伝統銘菓。上新粉に醤油や砂糖を混ぜ込んでつくるというゆべし生地は、もっちりとした独特の食感がクセになりそう! なかに入っている特製のこし餡は甘さ控えめで上品な味わい。ゆべしの上には、ケシの実をふりかけ食感と風味の余韻が続きます。ちなみにこの独特の三角形は、丹頂鶴が翼を広げた姿に由来するとか。おめでたい席に持参しても喜ばれそうです。
※取扱い:伊勢丹新宿店
博多生まれのこだわりの醤油が、お団子と絶妙にマッチ!
和菓子の名店がひしめく伊勢丹新宿店のなかでも、ひと際洗練されたディスプレイが目を引くお店。福岡県博多生まれの<鈴懸>にかかれば、シンプルなお団子もどこかスタイリッシュです。みたらしと味噌餡には、「このお醤油以外はもう使えない!」という熱烈なファンも多いという福岡の「上久醤油」を使用。九州のお醤油らしく甘めの味わいが、九州産のお米を使ったはぎれの良いお団子と絶妙に絡み合い、濃厚でコクのある味わいに仕上がっています。
※取扱い:伊勢丹新宿店
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=甘の味にてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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