2018.09.12
【バイヤーのイチオシ!】海の中で熟成!? 意外な方法でおいしさを引き出した限定酒
能登の自然にはぐくまれた米と、きれいな水で酒造りを続ける石川県の<数馬酒造>で、ユニークなお酒が生まれました。伊勢丹新宿店との取り組みで誕生したのはなんと、酒のボトルを日本海に沈めて熟成させた海中熟成の酒。しかも、素材はすべて“メイド・イン・能登”だと言います。この秋、伊勢丹新宿店限定で販売する「Single Origine Sake 奥能登 海中熟成」の誕生秘話を、和酒バイヤーの倉友桐さんに聞きました。
奥能登のすばらしい自然が生み出す、本当に美味しい酒
日本酒に仕事で携わるようになってから、その美味しさと、1本の酒の向こう側にいる人々のことを伝えたい、と思うようになったという倉友さん。「日本酒は米からできるお酒。つまり、農産物のひとつなのです。能登に蔵を構える<数馬酒造>では、若い世代が農業を盛り上げ、酒を通じて地域創生に取り組んでいて、その姿勢はこれからの酒造りや日本の農業を支える取り組みだと感銘を受けました」
伊勢丹新宿店との取組で生まれたユニークな1本
こちらの数馬酒造では「能登を醸す」をテーマに酒造りを行い、「KURAND」(※)と共同して地元の産物酒を使った酒「Single Origine Sake 奥能登」を開発しています。 その、能登の自然を映しだすようなやわらかな味わいの酒が、この度スペシャルバージョンで登場することに!
「能登の地で育った米と、山がはぐくむきれいな水、そこに“海の恵み”をプラスして、能登でしかできないお酒を造るというのが、今回の試みです」。“海の恵み”を表現するために選んだのが、海中熟成。酒のボトルを海に沈め、ゆらゆらと熟成させる、という方法です。倉友さんは自ら“浸水”に立ち合ったのだと言います。「漁港から船に乗って沖に出て、海中20mのところに『Single Origine Sake 奥能登 海中熟成』を沈めるのを見届けました。いったいどんな変化があるのか、自分でも全く想像ができず、仕上がりが楽しみなような、怖いような。複雑な気持ちでした」
ついに誕生! 「Single Origine Sake 奥能登 海中熟成」。はたして海中熟成の効果は?
そして待つこと1か月。倉友さんのもとにやってきたのは、海での熟成を経て生まれた「Single Origine Sake 奥能登 海中熟成」。口にするまではハラハラドキドキだったという倉友さん。ひと口飲んでみた感想は……「自分でも驚きました! 『Single Origine Sake 奥能登』は、やわらかい味ながら山廃独特の酸があるのですが、『Single Origine Sake 奥能登 海中熟成』はその酸がいい具合にまるくなって、よりやわらかな味に変化しているのです。これは絶対、能登の海の幸にぴったりだと思いました」
能登の海にゆられた酒と能登の海の幸。これはもう、合わないわけがない! 興味のあるかたはぜひ、試してみて。
テイスティングイベントを開催!
「Single Origine Sake 奥能登 海中熟成」は、2018年9月19日(水)から伊勢丹新宿店地下1階の和酒売り場 で販売します。また、「おもてなしバー」では「まるごと能登イベント」として、オール輪島の酒器でのテイスティングのほか、<吉兆>の料理長が作る、能登の海の幸を使ったおつまみとのペアリングも体験ができます。能登の味を存分に味わうこの機会を、お見逃しなく!
取扱い:伊勢丹新宿店
※KURANDは、リカー・イノベーション株式会社が運営するストーリーを届ける新しい酒屋です。「日本酒をもっと自由に、もっと楽しく」をコンセプトに、全国各地のまだ表に出ていない、蔵元がこだわり抜いて造る日本酒をお届けしています。
https://kurand.jp/
催物のご案内/商品の取扱いについて
【催し物のご案内】
2018年9月28日(金)〜9月30日(日)の期間中、粋の座/和酒「おもてなしバー」にて「まるごと能登イベント」として、<東京吉兆>の料理長が考案した、加賀野菜を使ったおつまみとのペアリングも体験ができます。
【商品の取扱い】
記事で紹介している商品は、2018年9月19日(水)〜数量限定で、伊勢丹新宿店本館地下1階=粋の座/和酒にてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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