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2024.05.07

初夏の訪れを告げる「若鮎」5選。カステラ生地で求肥を巻いたかわいい和菓子です

<森八>あゆ焼

2024年も日本橋三越本店には、鮎の形をした初夏の和菓子「若鮎」が登場します。今回は、和菓子担当バイヤーにおすすめの若鮎5品を教えてもらいました。ブランドごとに、鮎の形や表情、生地、中身などに違いがあり、食べ比べてみるのもおすすめです。

※過去の記事を更新して公開しています(2024年5月7日(火)午後3時)

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そもそも若鮎とは、どんな和菓子?

夏の訪れを告げる和菓子「若鮎」とは、小麦粉と卵のほんのり甘いカステラ生地でモチッとした食感の求肥を巻いた、岡山県発祥の和菓子「調布」をルーツにした伝統菓子のこと。川魚の鮎に見立てた可愛らしい形に、焼きゴテで表情が描かれているのが特徴です。

清流として名高い岐阜県の長良川、京都府の鴨川や桂川の銘菓としても知られています。実は地域によって「若鮎」という名前のほか、「鮎菓子」「登り鮎」「稚鮎」「かつら鮎」といった名前でも親しまれています。

日本橋三越本店で和菓子「若鮎」が買える時期は、毎年5月初旬か中旬から始まり、5月末か6月ごろに終了します(一部、7月ごろまで販売するブランドもあり)。ちなみに本物の鮎漁が解禁される時期は、一般的に6月~8月か9月ごろなので、和菓子の「若鮎」は少し季節を先どりして楽しめるといえます。

<塩瀬総本家>2023年に日本橋三越本店に新オープン。ふんわりカステラとプルっと求肥の正統派若鮎

<塩瀬総本家>鮎焼き

<塩瀬総本家> 鮎焼き(1個) 290円(税込) ※販売期間:2024年5月30日(木)~7月31日(水)、期間中毎週火・水・金・日曜日入荷

室町幕府第8代将軍・足利義政公より「日本一饅頭所」の看板を送られ、1349年創業の歴史を誇る<塩瀬総本家>。そんな老舗和菓子店の「鮎焼き」は、小麦粉と卵のふっくらとしたカステラ生地でやわらかい求肥をつつんだ昔ながらの逸品。かむほどに香ばしい生地とプルっとやわらかい求肥餅の絶妙な食感がたまりません。

※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子

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<京菓匠 鶴屋吉信>たっぷりの求肥と白餡が詰まった若鮎。ぷっくりお腹が愛らしい!

<京菓匠 鶴屋吉信>かつら鮎

<京菓匠 鶴屋吉信>かつら鮎(1個/53g) 270円(税込) ※販売期間:2024年5月15日(水)~5月31日(金)

1803年に創業し、京菓子一筋で和菓子を作り続けてきた<京菓匠 鶴屋吉信>。「かつら鮎」は、京都の嵐山を流れる桂川を泳ぐ若鮎を模した、風情あふれる和菓子です。焼きゴテで焼き付けられた香ばしい生地の中に入っているのは、たっぷりの求肥とあっさりとした甘さの白餡。白餡のまろやかな食感と求肥のもちもち食感が相まって、満足感のあるひと品です。

※<京菓匠 鶴屋吉信>の「吉」の正しい文字は「土」の下に「口」です。

※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子

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<俵屋吉富>清涼感満点のブルーの見た目と、さわやかな生姜風味が初夏を運ぶ若鮎

<俵屋吉富>鴨川あゆ

<俵屋吉富>鴨川あゆ(5個入) 1,188円(税込) ※販売期間:2024年5月22日(水)〜6月11日(火)

新たな京菓子を生み出し続けてきた<俵屋吉富>からは、珍しい見た目が目を引くひと品をご紹介。青く澄んだ鴨川を泳ぐ躍動感に満ちた若鮎の姿を創作したという、芸術的な和菓子です。

インパクトのある姿は、北陸地方でのみ生産されるもち米「新大正もち」を使った薄種(うすだね)生地を使って表現。一枚一枚蒸気にあてて成形した生地の中には、やわらかな生姜風味の求肥が入っています。

ひと口食べると、もっちりとした食感の求肥から生姜のキリリとした香りが立ち、初夏のさわやかさを感じます。

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※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 菓遊庵

<森八>カステラ生地と求肥のシンプルな若鮎。お茶請けに最適な素朴な甘さ

<森八>あゆ焼

<森八>あゆ焼(1個)206円(税込) ※販売期間:2024年5月10日(金)~6月25日(火)

加賀藩御用菓子司として1625年に金沢の地に創業した<森八>。加賀金沢の茶の湯の文化を支えてきた和菓子店が作る「あゆ焼」は、小麦粉にもち粉と砂糖を加えて焼いたカステラ生地に、求肥を挟んだシンプルな意匠です。

生地は職人によって1枚ずつ丁寧に手焼きされており、焼き印の表情や背中の模様が一つひとつ異なるのも魅力のひとつ。初夏に出回る緑茶と一緒にいただけば、ほんのりとした甘みが一層際立ちます。

※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子

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<たねや>職人の手作業による造形が美しい! 躍動感あふれる若鮎

<たねや>稚鮎

<たねや>稚鮎(1個)162円(税込) ※販売期間:2024年5月8日(水)〜7月下旬

最後にご紹介するのは、滋賀の豊かな風土で育まれた感性、素材を生かした和菓子作りをする<たねや>から。ふんわりしっとりと焼き上げた生地で、歯切れのよい求肥をたっぷり包んだ「稚鮎(ちあゆ)」は、職人が一つひとつ手作業で仕上げています。尾ひれの立体的な造形は、まるで今にも泳ぎ出しそう!

さらに稚鮎の愛らしい表情は、焼印ではなく、カカオを使用した食品用プリンターでつけられたものだとか。表情のパターンは全8種類あるそうです。ぜひ店頭で好みのひとつを見つけてみてください。

※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階

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シンプルだからこそ、それぞれのブランドの個性が光る若鮎。和菓子ブランドの店頭で泳ぐバラエティ豊かな若鮎から、とっておきの一匹を見つけてみてはいかがでしょうか。

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文:WEB FOODIE編集部

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子/たねや、菓遊庵にてお取り扱いがございます。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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