2017.12.21
高級なカニ缶の値段の違いを解説。タラバガニはズワイガニより高価なのは「質と原産地」が理由だった!
スーパーでも見かける数百円のものがある一方で、1缶1万円! と目を疑う高価格なものがあるカニ缶(かに缶、蟹缶)。1缶1万円のカニ缶、はたしてどんな中身なのか? 価格の違いはいったいどこにあるのか? 気になるその疑問について、日本橋三越本店でグロッサリーを担当する加藤慧さんに聞きました。
「タラバガニ」は「ズワイガニ」より高額! 身質や原産地で値段が変わる
加藤さんによると、カニ缶の価格の差は
- カニの種類
- 使っている部位
- 身質の状態
- 色
- 原料原産地
によるものだそう。
「タラバガニを使用しているか、ズワイガニを使用しているかで缶詰の価格は大きく異なります。タラバガニは太い脚が3対6本、淡白で食べ応えがあり、価格は1杯2〜3万円ほどです。ズワイガニは細い脚が4対8本。甘みが強く、カニ本来のうまみが味わえます。おおよその価格は、1杯3,000〜5,000円程度です」
さらに含まれる部位によっても価格が変動。
「胴体と脚をつなぐもっとも太い『一番脚肉』が、肉のつまっている美味しい部分。この部位が多く含まれているほど価格が高くなります。その先が『二番脚肉』、さらにその先のハサミに近い部分が『三番脚肉』です。一番脚肉の付け根の部分は『肩肉』と呼ばれ、ジューシーで弾力があるのが特徴。カニ缶には値段によってこれらの部位がバランスよく含まれています」
高級なものからお手頃なものまで、実際にカニ缶の中身を見てみましょう!
【1万円台】希少な一番脚肉のみを使用! タラバガニのうまみを贅沢に楽しめる
世にカニ缶は数あれど、「これほど贅沢なカニ缶にはなかなか出合えません!」と加藤さんも太鼓判を押す一品が<三越>「特選一番脚肉たらばがに」。使用しているのは大きくてボリュームのあるアラスカ産とうまみの強いロシア産のタラバガニ。その中でも希少で高価な「一番脚肉」のみを使い、色の鮮やかさや大きさがあるものを選んで詰めているのだとか。
「上質なタラバガニ本来の味や食感を楽しんでほしいので、そのまま召し上がっていただくのが一番おすすめです! 一番脚肉の棒状の形を生かすなら、天ぷらにするのもよいでしょう。火を入れると食感もソフトになり、風味がさらに増して美味しいですよ」
【8,000円台】脚肉、肩肉、フレーク。さまざまな部位が楽しめるタラバガニ
上段には一番、二番、三番脚肉、下段には食べごたえのある肩肉を中心とした固形肉とフレークを詰めたのが<三越>「たらばがに」
「一番脚肉の上質な食感と食べごたえのある肩肉のしっかりとした食感を両方楽しめる、バランスのとれた缶詰です。マヨネーズや酢醤油などをつけてそのまま召し上がっていただくと、食感の違いがよくわかりますよ」
【4,000円台】食べごたえある脚肉と肩肉をふんだんに使ったタラバガニ
<三越>「たらばがに」よりもお手頃な<三越>「料理用たらばがに」は、料理への実用性が高く人気なのだそう。上段には二番、三番脚肉を、下段にはカットした肩肉などが使われています。
「上段の脚肉は一番脚肉に比べると細身ですが、あざやかな赤色です。軽くほぐして入れてあげれば、いつもの料理に彩りを添えられます」
サラダのトッピング、チャーハン、グラタン、ちらし寿司、スープなど、和・洋・中さまざまな料理の具材として使えます。
【1,000円台】タラバガニよりもお手頃に楽しめるズワイガニのうまみ
「ズワイガニは、繊細でうまみが強いのが特徴」と加藤さん。上質な甘みが特徴の北海道産紅ずわいがにを使っているのが<三越>「北海道産紅ずわいがに」。脚肉を混ぜ込んだほぐし肉が中心で、天面には一番脚肉が。4,000円台の<三越>「料理用たらばがに」と同じように、軽くほぐしてさまざまな料理の具材として使用することができます。
そのまま食べることもでき、幅広い料理に役立つカニ缶。カニの種類や含まれる部位などによって価格が異なることを知っていれば、ギフトとして渡すとき、おもてなし料理を作るとき、自分で気軽に食べたいときなどさまざまなシーンに適したものを選べるはずです。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、日本橋三越本店本館地下1階=味匠庵・グロッサリーにてお取扱いがございます。三越オンラインストア、伊勢丹のお歳暮でもお買い求めいただけます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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