2017.11.29
しっとり芳醇! 人気ブランドの四角いバウムクーヘン、バウムリンデって?
ドイツ菓子専門の人気スイーツブランド、<ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ>。看板商品といえば、本場仕込みの伝統的なバウムクーヘンですが、同ブランドには、丸くないバウムクーヘンも存在することをご存知ですか? それが、本店のあるドイツでも大人気という四角いバウムクーヘン、バウムリンデ。実はこの四角い形にこそ、美味しさの秘密があるのだとか。バウムリンデにこめられたこだわりを、今回はなんとドイツ本店のオーナーシェフである、フリードリッヒ・バルテルス氏自らが答えてくれました。
実はブランドの2番人気。四角いバウムクーヘンってどんな味?
定番のバウムクーヘンに次ぐ人気だというバウムリンデ。ひと口食べると、まずはしっとり、ジューシーな生地の食感に驚きます。続いて口の中いっぱいに広がる、ラム酒とバニラの甘い香りにうっとり。豊潤な味わいはバウムクーヘンともまったく異なる魅力です。
ドイツと日本の人々を魅了する、その美味しさの秘密を3つに分けて紹介します。
【美味しさの秘密①】層をつなぐクリーミーなマジパンペースト
1つ目の秘密は、生地と生地の間に挟まれたペースト。粉末のアーモンドと砂糖を練り合わせたマジパンを、ラム酒と水でクリーム状にし、層の間にたっぷり塗っています。実はこのマジパンこそが、バウムリンデが四角い形となった最大の秘密です。ペーストを直接サンドするために、天板で焼いた生地を重ねるという方法で作られ、それを「ムダのないよう」カットするため、自然とこの形になりました。
「バウムクーヘンはマジパンを生地に練りこんでいるのに対し、バウムリンデでは直接サンドするので、マジパンに含まれるアーモンドの風味をより感じられます。また、ラム酒などをたっぷり含ませてクリーム状にすることで、生地に水分が染み込み、ジューシーでソフトな仕上がりになるんです」
【美味しさの秘密②】スイス産の高級チョコレートでコーティング
2つ目の理由は、コーティングに使用されている、チョコレートの美味しさ。フェルクリンという世界中のショコラティエから高く評価されている、スイス産の高級クーベルチュールチョコレートを使用。バウムリンデの語源である「樹木の皮」をイメージした波模様がつけられています。
「あえて甘めの生地にビターなトップを合わせて、その味わいのコントラストを楽しめるようにしています。濃いめで苦味のあるチョコレートは、本場ドイツ人好みの味わいです」
【美味しさの秘密③】バニラ風味のリッチでしっとりした生地
そして3つ目の理由は、生地そのものの美味しさ。バウムクーヘンより1枚1枚、やや厚めに焼き上げられたスポンジ生地には、マダガスカル産のバニラビーンズをたっぷり使用。ひと口食べ進めるごとに、バニラのリッチな風味が口いっぱいに広がります。
「バニラの香りを引き立てるのは、少しだけ加えた塩とレモン。粉と卵と砂糖というシンプルな材料だからこそ、香辛料であるバニラの風味を最大限に引き出し、マジパンペーストと組み合わさったとき、絶妙な美味しさになるよう仕上げています」
現地ではバウムクーヘンが贈答用なのに対し、バウムリンデは自宅用のお菓子として使い分けられているとか。
「ドイツでは、午後にコーヒーと一緒にお菓子を楽しむ時間があるのですが、バウムリンデはそのお供にぴったり。自分たちが楽しめる手軽なお菓子として、長年、幅広い世代の方から親しまれているんですよ」
一度食べたら、その美味しさに虜になること間違いなしの <ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ>のバウムリンデ。ぜひ、試してみてくださいね。
取材協力
ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ
ドイツ北部のハノーファーに本店を構える、ドイツ菓子専門のスイーツブランド。ブランドのイメージカラーである、青を基調としたパッケージデザインもかわいいと人気。取材に答えてくれたフリードリッヒ・バルテルス氏は、ドイツ本店の3代目オーナーシェフ。今も毎日、厨房に立ち、伝統を現代に守り伝えている。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=グランアルチザン/ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
Ranking
人気記事ランキング