2017.08.03
伊勢丹スタイリストがおすすめ! 人気「めんつゆ」5品を食べ比べ
そば、うどん、そうめんを食べるときに欠かせないめんつゆ。「市販のめんつゆなんてどれも同じ」と思っていませんか? たとえば、出汁ひとつとってもメーカーごとに種類はさまざま。かつお、昆布、椎茸、サバなど、素材が違えば甘さや香りにも違いが出てくるんです。
今回、伊勢丹新宿店で缶詰や調味料を扱うコーナー・シェフズセレクション担当、田中大介さんにおすすめのめんつゆ5品を教えてもらい、実際に食べくらべてみました。
今回、食べ比べた「めんつゆ」5品はこれ!
「今回選んだめんつゆは、いずれもしょうゆ屋、そば屋、そうめん屋など、老舗の専門店が手がけるもの。その中でも売れ筋の5品を選びました。そば文化が定着している関東では、しょうゆのキレがいい甘さ控えめの『塩辛め』が好まれ、うどん文化が根強い関西では、出汁の香りが立った『甘め』が好まれるようです」
埼玉県にあるご実家はそば屋を営んでいるという田中さん、めんつゆには思い入れもひとしおだとか。さっそくそれぞれの特徴について教えてもらいました。
① 枕崎産かつお節の、深い香りがインパクト大!
<協栄岡野> 本がえし かつおつゆ
【原材料】 しょうゆ、枕崎産鰹節、利尻産昆布、サバ節、煮干し、みりんなど
【味の特徴】 かつおの風味が際立っている。すっきりとした甘みがあり、マイルドな味わい
宮崎県の明治4年に創業したしょうゆ味噌醸造メーカー<ヤマエ食品工業>のしょうゆを使っためんつゆ。本醸造のしょうゆを調味してから約3週間寝かせた「かえし」に、枕崎産かつおのうまみがたっぷり入った出汁を加えた風味豊かなつゆです。やさしい味わいなので、煮もの、茶わん蒸しなどにもおすすめです。
② 甘さ控えめ! しょうゆのキレが立ったスッキリ味
<ISETAN MITSUKOSHI THE FOOD>つゆのもと
【原材料】
しょうゆ、鰹節、煮干し、昆布、みりんなど
【味の特徴】
甘さは控えめ。しょうゆのキレがある、やや辛めのスッキリタイプ
100年以上続く<正金醤油>が創業当時から仕込み続けている、四国・小豆島産の杉の木樽を用いて造る希少な「天然醸造しょうゆ」を使用。「めんつゆは甘い」というイメージを払拭する、キリッとした味わいのあと、ふんわりと鰹が香る上品なめんつゆです。
③ 5種類もの出汁が入った贅沢な味わい!
<丸秀醬油>自然一熟つゆ
【原材料】 しょうゆ、枕崎産鰹節、長崎産煮干し、羅臼昆布、サバ節、椎茸など
【味の特徴】 優しい甘さ。複合的な出汁がバランスよく配合された、飽きのこない味
佐賀県で明治34年創業の<丸秀醤油>が製造するめんつゆ。天然熟成させた丸大豆しょうゆをベースに5種類もの出汁を加えて、奥深い味に仕上げています。なかでも羅臼昆布の香りと粘りが印象的。持ち運びやすい紙パックなので、外国のお客さまから日本土産としても人気の商品です。
④ 天然素材の豊かな香りは、そば専門店ならでは
<玉屋>匠屋 特製つゆ
【原材料】 しょうゆ、鰹節、しいたけなど
【味の特徴】 甘みとしょうゆが際立つ、やや甘辛い味。サラリとした口当たりで、後味はスッキリ
京都のそば専門店<匠屋>が作っためんつゆ。しょうゆ、かつお節、しいたけは天然ものにこだわっていて、風味が豊か。好みの濃さに調整できる4倍希釈のスティックタイプです。水で割ると甘みと辛さのバランスの良さがよくわかります。こちらも外国人のお客さまに人気。
⑤ 甘み、コクが主張しつつ、さらっとした味わい
<池利>めんつゆ
【原材料】 しょうゆ、鰹節、サバ節、うるめ、みりんなど
【味の特徴】 かなり甘め。辛さはなくさらっと軽やか
そうめん発祥の地、奈良県・三輪で嘉永3年に創業のそうめんメーカー<池利>のめんつゆ。甘みとコクの強さが、お子さまでも食べやすいと評判です。煮もの、丼もの、おひたし、天つゆなどいろいろな料理にも使えるので、ケース買いする方も多いとか。指名買いする外国人のお客さまもいるそう。
どれも同じように見えていためんつゆですが、食べ比べてみると香りや味わいが大きく違うことに驚きました。
「めんつゆには、しょうゆや出汁のほかにみりんなど甘みもバランス良く配合されているので、しょうが焼き、肉じゃが、魚の煮もの、茶わん蒸しなど、料理の味つけにも使えるので便利です」と田中さん。
ぜひ、自分好みの味を探してみてくださいね。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=シェフズセレクションにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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