2017.06.12
平日も行列必至! 極上生菓子みたいな<とらや>のかき氷「宇治金時」
和菓子の老舗<とらや>のかき氷「宇治金時」を食べたことはありますか? 「2日に一度は食べに行く」「10年もの間、通い続けています」という熱烈なファンを持つ、ロングセラーのかき氷。平日でも暑い日には行列必至の人気ぶり。
「宇治金時」に使われているのは「抹茶蜜」と「小倉餡」、そして「氷」と、とってもシンプル。しかしほかのかき氷店ではなかなか真似できない、和菓子の老舗ならではのこだわりがあったんです!
【こだわり1】宇治抹茶と和三盆糖を惜しげもなく使った抹茶蜜
こんもりと盛られた氷を彩るのは、深い森のように濃い緑色の抹茶蜜。和三盆糖の上品な蜜をベースに、<とらや>オリジナルの「京の調」という高級な抹茶を加えて作ったもの。
「お抹茶メニューとしてもご提供している抹茶なんですが、かき氷に使う量は飲む抹茶に換算したら約2杯分。そんな贅沢に使っていいの!? と驚くほど入れているんです」
そう話すのは、伊勢丹新宿店<とらや>に隣接する喫茶室<虎屋菓寮>の高橋より子さん。
【こだわり2】さすが羊羹の名店! 職人技が光る、とろりと甘いあんこ
そして濃厚な抹茶蜜の相棒は、氷の下に隠れながらもツヤツヤと美しい輝きを放つ小倉餡。熟練の職人がわざわざかき氷用にねり上げるこだわりは、さすが羊羹で名を馳せる<とらや>ならでは。濃い抹茶の風味にも負けないしっかりした甘さと、とろりとしたなめらかな舌触りが極上の味わいです。
抹茶蜜・餡・氷の一体感は、まるで極上の生菓子!
かき氷を舌にのせると、最初に感じるのは品よくコクのある和三盆糖の甘さ。氷が溶けるとともに、芳醇な抹茶の風味がふわりと広がり、余韻はほろ苦くも清涼感あふれる抹茶の調べ。
氷を掘り進めるうちに、とろんとした小倉餡が顔をのぞかせ、抹茶蜜のかかった氷と一緒にほお張れば、まるで極上の生菓子を食べているかのような一体感。これぞまさに三位一体の美味しさです!
「2017年にかき氷機を全店舗でリニューアル。濃厚な抹茶蜜と甘い餡を受け止められる、口溶けがよく、ほどよいかたさの氷に微調整したんです」
常連さんは知っている! 抹茶蜜、練乳、白玉の追加オプション
「実はかき氷には、抹茶蜜や練乳、白玉の追加ができるんです。ほとんどの方が白玉を2~3個トッピングして楽しまれています。また、抹茶蜜は別添えにすることができるので、自分でかけながら食べる、ツウな常連のお客さまもいらっしゃいます」
シンプルな「氷あずき」も根強い人気!
伊勢丹新宿店<虎屋菓寮>のかき氷は、定番の人気メニューに絞った全4種。
①抹茶蜜+小倉餡「宇治金時」
②抹茶蜜+白小倉餡「宇治みぞれ」
③抹茶蜜+和三盆糖蜜(餡はなし)「宇治氷」
④和三盆糖蜜+小倉餡「氷あずき」
ちなみに、②「宇治みぞれ」に使っている白小倉餡は、一般的に使われている白いんげん豆ではなく、高級な生菓子に使われる希少な白小豆を使用。④シンプルな「氷あずき」はあんこ好きに愛されているそう。
「個人的には、氷あずきに練乳を追加してかける(写真)のがおすすめです!」と高橋さん。
かき氷ってさらっと食べるイメージがありましたが、羊羹とお抹茶を楽しんだかのような満足感――。何十年も変わらない老舗のロングセラーは、シンプルゆえに職人技が息づいた奥深い魅力を秘めていました。
取材協力/虎屋菓寮 伊勢丹新宿店
<とらや>伊勢丹新宿店に併設の喫茶室。かき氷やあんみつ、葛切など、作りたての美味しい和菓子がいただける。売店で販売している季節の生菓子や名物の羊羹と一緒に、お抹茶をいただくこともできる。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=茶の道/虎屋菓寮にてお取扱いがございます。かき氷は期間限定メニュー。※2018年は5月1日(火)~9月30日(日)です。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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