2017.02.22
食品フロアスタッフが本気で勧める、あの店の「コレ美味しい!」#16
日頃、三越伊勢丹の食品フロアで、実際に店頭に立っているスタッフたち。美食の戦場、美味の密林とでもいうべき空間で、お互いに最上の味をお客さまに届けるべく、切磋琢磨を続けています。そんなスタッフたちが、「あえて」他店の商品からおすすめしたい「コレ美味しい!」を紹介する、この連載。強者は強者を知るように、本当においしいものを知っているのは、彼らなのです。
第16回:青果担当 栗林七重さん
こだわりの旬野菜や日本の各地に根づく伝統野菜が並んでいる青果コーナー。第16回に登場するのは、生鮮食品コーナーのなかでもひときわ元気に、テキパキと野菜の品出しをこなしている青果担当の栗林七重さんです。
「青果を担当して以来10年、野菜一筋ですね」と野菜の魅力をイキイキと語ります。
「学べば学ぶほど、野菜って奥が深いんです。素材の味だけで勝負しなきゃいけない。農家さんの野菜に対する思いや育てる大変さも、お客さまにダイレクトに伝わっていくのがおもしろくて。勉強してもしたりないんです」
店頭に立っているときにとくに大事にしているのは、「お客さまとの対話」だそう。
「何を求めて来てくださったのか、どんな料理を作りたいのか。お客さまの話してくださることに耳を傾け、ご要望に合った商品を一緒に見つけていきます。使用用途やシチュエーションまで伺っているうちに、ときにはお客さまから『この野菜とあのドレッシングが合うわよ』と教えていただいてしまうことも。美味しい組み合わせを知っているのは、いつも来てくださるお客さまなんですよね」
今回は、そんなお客さまから教えていただいた商品のなかでもとくに栗林さんがリピートしているという3品を紹介してもらいました。
栗林さんのおすすめ①:煮物からふりかけまで使える「あご入兵四郎だし」
ひと品目は<味の兵四郎>の「あご入兵四郎だし」。
「出汁をとるという純粋な使い方だけじゃないところがいいんです」と栗林さん。炒めものや煮物に使ったり、ふりかけとしてそのまま食べたりしているのだとか。「これ、美味しいから!」と教えてくれたお客さまに、「どういう風にお使いになるんですか?」とさらに深掘りして尋ねてみたのだと言います。
「本当に万能なんです。お客さまに教えていただいた使い方で私がよくやっているのは、『あご入兵四郎だし』で作る和風ドレッシング。小包装になっている出汁を袋から出して、オリーブオイルと混ぜるだけ。これがまた野菜と合うんですよね」
栗林さんのおすすめ②:お鍋で温まりたいときに「おもてなし水餃子」
2品目には、もちもちっとした皮が人気の<白金瓦房>の「おもてなし水餃子」。具の肉は岩手県銘柄豚「岩中豚」を100%使用。練り込まれた野菜は手作業で刻まれているのだとか。それらを一つひとつ丁寧に手包みした一品です。
「『具材はニラと水餃子だけ。お鍋に入れたら美味しいから』とお客さまのオススメレシピを試してみたんです。そしたら本当にもちもちで美味しくて。お鍋の季節になると必ず食べたくなります」
今回、栗林さんならではの使い切り方を教えてくれました。
「私は2人暮らしで家族の人数も少ないので、半分を水餃子、後日もう半分をお鍋にするなどして、いつも何回かに分けて食べています。12個入りなので、一人前が4個だとしたら3回に分けて、味に少しずつアレンジを加えて楽しむのもオススメですよ」
栗林さんのおすすめ③:少しでも満足。<BAKED>のチーズケーキ
栗林さんが「お茶菓子として重宝している」と教えてくれたのが<BAKED(ベイクド)>の「チーズケーキ」。<BAKED>が伊勢丹新宿店にオープンしたときから気になってはいたものの、最初に「美味しい!」という声を聞いたのはやはりお客さまからだったと言います。
「『<BAKED>のチーズケーキ、あなたも食べた? 美味しいわよ』と、真っ先に教えてくれたのはお客さま。私も気になっていたので、その言葉を聞いてすぐに飛びついたんです。食べてみて、私も大ファンになりました。チーズがどっしりと濃厚で、少量でも満足! 8等分くらいに切って、お茶のお供にしています」
今日も青果コーナーには、一人ひとりのお客さまと向き合う栗林さんのひたむきな姿が。
「お客さまとはなかなか話が尽きません。美味しいものを知っているのは、毎日商品を使ってくださっているお客さまですから。常に学びがあるんです」と話す栗林さん。自然に話したくなるほどのよい関係を築けているからこそ、彼女の元にはさまざまな「コレ美味しい!」の情報が集まってくるのですね。
<青果コーナー>のおすすめ
栗林さんが自らおすすめする青果コーナーの商品は、春先の料理に彩りを加えてくれる「菜の花」です。
「菜の花というと苦いイメージがあるけれど、これは苦くない品種。炒め物、肉巻き、おひたしなど何でも使えるんです。中をよく見てみると、菜の花の蕾が。余ったときは、しばらく花瓶に差しておけば黄色い花が咲きます。ひなまつりなどのイベントごとで料理に使うと、食卓が一気に華やかになりますよ」
商品の取扱いについて
この記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=フレッシュマーケット、シェフズセレクション、カフェ エ シュクレ/BAKEDにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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