2016.12.12
食感がまるで違う! 焼きたてバウムクーヘンが食べられる、クラブハリエB-studio
ふんわりしっとりした食感が人気のバウムクーヘンブランド、クラブハリエ。本店は滋賀県近江八幡市にあり、全国各地のショップにはそこで焼かれたものが流通していますが、東京には併設された工房で焼きたてのバウムクーヘンを提供しているショップがあるんです。焼きたてのバウムクーヘンって一体どんな味なんでしょう? 実際に行って確かめてきました!
ショップでは早朝から仕込みがはじまる
クラブハリエB−studioは、日本橋三越本店新館の中にあります。取材は開店前に行ったため行列をなすお客さまの姿は見えませんでしたが、工房では朝早くからバウムクーヘンの仕込みが行われており、静かな活気に満ちていました。
お店はカフェを併設。焼きたてのバウムクーヘンはここで食べることができます。実は店内には一つだけバウムクーヘンをモチーフにしたテーブルがあるので、訪れた際はぜひ探してみてくださいね。
カフェの入り口と飲食スペースのすぐ横が工房です。防音ガラスに囲まれているため、音などを聞くことはできませんが、ときおりふんわりと香ばしい香りが漂ってきます。
工房はガラス越しに誰でも見ることができるため、日中はさまざまなお客さまが覗きにくるそう。なかでも外国人観光客は特別な興味を持って見ていくことが多いそうです。
層の厚さは1〜2mm! 職人が手作業で焼き上げる
クラブハリエB-studioのバウムクーヘンは生地からお店で手作りしており、独り立ちまで3、4年は修行を積むという職人が一層一層手作業で焼いて仕上げています。
クラブハリエB-studio日本橋三越店のバウムクーヘン職人、石塚茂雄さんにお話をうかがいました。
「本当の焼きたてを食べてもらうために、作りおきはしないんです。お客さまの入り具合を見て、だいたい1日40〜50ロールのバウムクーヘンを焼きます。1ロール17食分なので、700〜800食ぐらいですね。クラブハリエのバウムクーヘンはふわふわの食感を追求しているため、極限まで薄く層を重ねて、焼きすぎないようにしています。層は1〜2mm程度。一層一層、目と手で確かめながら焼いています。仕込みにも細かな気遣いが必要。卵の温度が生地の出来に直結するので、冬は湯煎してから使うんですよ」
過去には焼きすぎに注意するあまり、生地がやわらかくなりすぎて崩れてしまうこともあったそう。ふわふわで美しいバウムクーヘンは、職人のみが知る絶妙な焼き加減のうえに成り立っているのです。
焼きあがったバウムクーヘンは粗熱がとれるのをまって砂糖でコーティングされていきます。
まるでシフォンケーキ! 口の中でほどける食感
完成したバウムクーヘンはその場でカットされ、カフェスペースに運ばれてきます。「焼き立てバームクーヘンセット」はドリンクと生クリームがついて1,059円。お買い物途中のブレイクタイムにぴったりです。
まだまだ熱をもったバウムクーヘンにフォークを入れると、ほとんど抵抗感がなく、すっと入っていき非常にやわらかいことがわかります。そしていよいよ実食すると……「これはバウムクーヘン!?」一瞬、頭が混乱します。その食感はまるでシフォンケーキ! 軽くてふわふわ、口の中ですっとほどけるような食感は、バウムクーヘンのイメージを一新します。焼いたバターと卵の風味が口いっぱいに広がると幸福度は頂点に。添えられた生クリームとの相性もぴったりでした。
バウムクーヘンを徹底的に日本人好みの味に仕上げ、本場とはまた違った魅力を打ち出したクラブハリエ。焼き立てはそのバウムクーヘンの良さを最大限に楽しめるものでした。持ち帰ってゆっくり食べるのもいいけれど、焼き立てはまた別物。ここでしか食べられない貴重な1ロール、ぜひカフェで味わってみてくださいね。
クラブハリエ B-studio 日本橋三越店
日本橋三越本店=新館地下2階にある、滋賀県近江八幡市に本店を置く洋菓子店、クラブハリエのバウムクーヘン専門店。店頭に併設された工房で職人が1ロールずつバウムクーヘンを焼き上げています。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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