2017.01.31
お菓子やパンの生地に混ぜて、とろ~り溶ける「粒ジャム」って?
ある日、製菓・製パン材料専門店の<クオカ>で見つけたのは、種類豊富に並んだ「粒ジャム」と書かれた色とりどりの商品。「え、このタブレット状のものがジャム?」と首をかしげていると、「焼き菓子やパン生地に混ぜて使うジャムで、数年前から親しまれている人気商品なんですよ」という声が。
一体、普通のジャムとは何が違うのか、気になる使い方や味について教えてもらいました!
※現在、店名を<クオカ>、<クオカ×トミーズ>を改め、<富澤商店>として営業しております。
焼き菓子やパンに合う、新感覚の製菓材料!
「粒ジャムは2008年ごろにストロベリー、メープルなど4種類の味が発売され、当時のホームベーカリーブームもあって、すぐに人気に火がつきました」と教えてくれたのは、<クオカ>の木下舞マネージャー。
「その特長は香りがしっかりしていること。特にメープル味は一番人気で、メープルシロップと比べて、生地に混ぜて焼いても風味がしっかり残ると好評です。また普通のジャムはふたを開けてしまうとあまり日持ちがしませんが、粒ジャムは常温で保存ができ、思い立ったときにすぐに使えてとっても便利。ジャムといってもタブレット状なので、生地に混ぜても水分で生地がゆるまず、扱いやすいのもうれしいところです」
さっそく、マフィンに混ぜて焼いてみました!
どんな焼き上がりになるのか興味津々……。そこで、マフィンに粒ジャム「ストロベリー」を混ぜて焼いてもらいました。
「マフィン生地を作ったら、粒ジャムを加えてしっかり混ぜ込みます。粒ジャムはトッピングに飾りたくなりますが、生地の表面に出たままだと焼いている途中で焦げてしまうのでNGです。必ず、生地の中に埋もれるように混ぜて焼きましょう」
焼きたては「ねっとり」、翌日は「とろ~り」
さて、いちごの甘~い香りとともにマフィンが焼き上がりました! まだほんのり温かいマフィンをほおばってみると、粒ジャムはねっとりとしていて、しっかりとしたいちごの甘みと香りを感じます。
「1日前に焼いたマフィンも用意してあるので、食べ比べてみてください」と木下さん。食べてみると、ジャムらしいとろ~っとした食感に変わっています! 1 日おくと甘みが落ち着いて、生地となじんで一体感のある美味しさになるんですね。
焼き菓子なら、何にでも入れられる?
「粒ジャムが液状に変化するためには、10分以上の加熱、水分と蒸気が必要です。マフィン以外のお菓子だと、蒸しパン、蒸しケーキ、パウンドケーキ、チーズケーキ、生地に厚みがあるドロップクッキーなどに向いています。反対に焼き時間が短いホットケーキ(=パンケーキ)、水分の少ないマドレーヌには向きません」
気になる「粒ジャム」のラインナップは8種類
粒ジャムのラインナップは全8種類。「メープル」「コーヒー」「ストロベリー」「ブルーベリー」「ハチミツ」をはじめ、2種類がミックスされた「練乳&いちご」「チョコ&バナナ」。なんと「カレー」まで揃っていてバリエーション豊かです。
「ストロベリーとブルーベリーを混ぜて使うのもおすすめです。モンキーブレッドにいろいろな粒ジャムを入れて作ってみるのも楽しいですよ」と木下さん。
今まで粒ジャムを知らなかったことを後悔するほど、楽しくて美味しい製菓材料だと納得しました!
取材協力/株式会社クオカプランニング 木下舞さん
製パン・製菓の材料や道具を販売している<クオカ>に 2003年に入社し、高松、福岡、自由が丘のクオカ各ショップの店長を経験。現在、新商品の導入やセレクトを担当。調理師資格、製菓衛生士。辻調理師専門学校にて製菓コース修了。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は日本橋三越本店新館地下2階=クオカにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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